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『家族喰い』

気分が晴れる日は少ない。昨日は特に最低だった。無理にというものでなかった予定をキャンセルして家にいたが、結局ほとんど何もできずじまいだった。午前中はひっくり返って読みかけのこの本を読んだ。こういう時にこういう本読むかなあ、だいたいこのところ悪夢が多いのは読書傾向に偏りがあるからではないだろうか。おぞましいタイトルが誇張でない内容。尼崎の連続殺人事件を取材したもの。こんな重要な容疑者を拘置所内で自殺させるなんて、どうなっているんだと思ったけど、被害者たちは何十回となく警察に駆け込んでいたというのに捜査もされなかったことで絶望感を深めたという見方を著者はしている。あり得るだろうな。

この事件に関しての報道がどうだったのか覚えてないし、テレビニュースも多分そう見てないので分からないが、ここでは覚せい剤使用を感じさせている。その根拠は説得力があった。ただ最初は、太っているから違うと思ったそうだ。関係者があまりに多くて名前を覚えられず、家族で苗字が同じからといって血縁関係あるわけじゃなく、複雑過ぎて理解がしにくかった。ここまで複雑というか、まるで無関係だった家族を崩壊させて殺しになるまで執拗に追い詰める、逃げたら沖縄までも追いかけて連れ戻して家族に殺させるなど、想像を絶し過ぎ。これだけの距離を移動して色々やらかしているのに大量の被害者を出すまで発覚しなかったというのは実に怖い。紙一重で生き延びた人もいる。取り込まれた人もいる一方で追い払った人もいる。しばらく犯罪ものを読むのはやめておこ。

# by kienlen | 2014-06-21 11:42 | 読み物類 | Comments(0)

言葉のきずな

友だちがチケットを扱っていたので1枚だけ購入していたもの。余裕がなくて他の友人に勧めるエネルギーなしだったので。そもそも短い期間中に行けるのかという懸念もあったけど、昨日、遠出して戻って仕事できるわけがないので、途中で遊んでこようかと思ったのを変更して高速にして夜7時からの上映に間に合わせた。駐車場に車を入れてそのまま劇場へ。わずか5分の間に久々の知り合いにばったり会ってびっくりした。観客は5,6人。何も知らずに行ったら見慣れた場所ばかり出てくるし、中心人物は知っている人だった。

失語症になるのは男が多いとどこかで読んだ記憶がある。女は言語中枢が何か所もあるからとか何とか。全く不確実な知識でしかないが。このドキュメンタリーに登場する失語症者が男ばかりだったので、突然そのことを思い出した。脳って不思議、言葉って不思議だとつくずく思った。そもそも言葉って何かという根源的なことを考えさせるものだった。演劇という表現の魅力も伝わった。表現方法の中で自分にとって最も馴染みのないひとつが演劇で、でも今は遅ればせながらその可能性について感じているところなので、なるほどなという感じ。しかし、知り合いがここまで関わっていると、私的に聞いていたことなのか、映画だけから受け取ったことなのか分からなくなる感じがある。どっちでもいいといえばいいけど、作品として何を感じるかを感じたい場合、不便だな。で、家に戻ったら暗がりで声かけられて見たら、こちらも久々に見る知り合いだった。映画も含めてばったり色々な人に会った日だった。

# by kienlen | 2014-06-20 08:51 | 映画類 | Comments(0)

本とワイン

ずっと前に、当時親しかった同業の友人が、読んだのにまた同じ本を買うことがよくあると言って、だぶって買ったという本をくれたことがあった。自分はひじょうに記憶力が悪いが、読んだ本と著者は結構覚えている。ただし中身はすぐに忘れる。読むそばから忘れるといった方が正しいかも。ところがこのところだぶって買うことがたまにあるようになった。つい最近もそうだ。まとめて注文したののひとつを、今日遠出したのでちょっとの隙があったら読もうとバックに入れた。信号待ちの間に読み始めたら、どうもどっかで読んだ記憶がある。それで戻ってから、ブログでチェックしてみたらすでに読んだものだった。ああ、もったいないことをした。同じ本を読みたくなるって、つまり進歩してないってことだな。読んだのは2年前だった。

そして本日のお酒は地元産のシャルドネ。今日も適度に遠出で片道130キロくらいの所だったので、行きは高速にして出先の直売所で買い物して、その中のひとつがこのワインだった。そして、通りがかりのブックカフェという看板につられて入ってみた。とっても静かで時間があれば仕事もできそうな空間。お隣は勉強している学生さん風だった。後ろは女性ふたりがおしゃべりしていたがほとんどひそひそ声だった。新玉ねぎのピザを注文してみた。甘くて美味しかった。コーヒーも美味しかった。ブックカフェというのに漫画が並んでいるなと思ったら別室が本棚になっていた。時間があったらもっとゆっくりしたかった。
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# by kienlen | 2014-06-19 23:01 | | Comments(0)

1泊外泊

月曜日から火曜日にかけて一泊仕事。地元の人に紹介してもらった、通りがかりでは見つけられない山の中腹のレストランで食事。大きなメンチカツに面食らったが、キャベツがたくさん入っていてあっさりで美味しかった。泊まりはバラとクレマチスの咲き乱れる民宿。土蔵を改装した部屋。女将が囲炉裏で岩魚と五平餅を焼いてくれる。仕事でなければもっとゆっくりしたかった。
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# by kienlen | 2014-06-19 09:07 | | Comments(0)

第三の男

12時に約束があった。仕事ははかどってない。どうしよう、でも、見たいな。午前十時の映画祭でこれまでずっと見逃していたこの映画。すごくいいよと聞いているし、2時間くらいネットであちこち見ているだけで過ぎるのが常だしなで、結局行くことにした。到着はギリギリ。混んでいて前の方の席だったら見にくくて嫌だなと思っていたらそういうこともなし。面白かった。行って良かった。ひたすら隅から隅までかっこいい。

映画館で知り合いにばったり会った。お誘い受けるたびに「時間ない」と応じている人。「映画は見る時間あるんだね」と言われた。そうでもない。見たいのを見逃してばかりだし。でも、先方からするとそうかもしれない。この間友人が売っていたから買ったチケットも消化しないといけない。今週中だ。遠出が多いけど、何とか行かないと。第三の男の感想になってないが、今更なので、大変良かったということのみ。娘にメールして羨ましがられた。

# by kienlen | 2014-06-15 21:17 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたりタイに住んだり戻ったり旅したり


by kienlen