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『技法以前-べてるの家のつくりかた』

最近友人有志たちと読書会を始めた。前々からやりたいねという声はあったものの、自分たちでやるというのは立ち上がりのエネルギーがいるので着手できずにいた。一時期すごく楽しみに参加していた読書会があったけど諸事情で挫折し、まあ何より社会人を半分止めているような状況を活かさない手はないので発足させたわけだった。持ち回り式の担当者が課題本と会場や進め方を好きに決めることにして、2度目である次回の課題図書がこれ、という経緯で読むことになった本でメンバーからの借り物でもある。こんなこともないと読むことはなかった存在さえ知らなかった本。べてるの家というのは聞いたことがあるな、程度しか知らない。内容は大変まとも。ケースワーカーとして長い経験をもつ著者の考えと実践、体験をつづったもの。統合失調症という現象との付き合い方という感じだろうか。幻覚や幻聴が症状なので分かりやすい、というか現代社会にあっては明らかな問題行動があるということになるが、その深層は何かというのを、いかにも専門家として深堀するというのでもなく、専門家ではあるが感性のある人間ならこうだよな、というくらいの次元で対応しているのだが、形態としては、自分の症状を自分で研究して発表するという形をとっている。精神科医の対応も含め、この分野で広く常識とされているものとは大きく違うのだろうけど、専門家じゃない者からみると、これがまともでしょう、と感じてしまうようなものだった。本を読んでいる時間が惜しいって感じになっているので実は、この厚い本を読めるだろうかと思ったりもしたが、難しい内容じゃないのでそんなに時間はかからなかった。日常生活にも応用できる技法以前だし、悩んでいる人にとってはヒントがたくさんあると思われる。読書会の一回目は『中村屋のボース』だった。これはざっと再読してやはりいいなと感銘を新たにした。この方向でいくと文学ではなく社会科学系が主流になりそうな気配。
by kienlen | 2018-06-28 13:54 | 読み物類 | Comments(0)

『朝鮮と日本に生きる―済州島から猪飼野へ』

友人が貸してくれた本。済州島の4・3事件なんて、まったく知らなかった。本を読むたびに無知を知るだけだ。この間見た韓国映画「タクシー運転手」が光州事件だったけど、そっくりで、背筋が凍り付くとはこのこと。あの警察幹部の恐ろしい顔が浮かんでくる。そして世界では、このような状況が終わっているわけではない。この本は、書いているのが当事者で、自伝であり韓国のある部分の現代史の歴史書にもなっているのだが、詩人である著者の素晴らしい言葉が、内容の残酷さと相まってえも言えぬ雰囲気を醸している。日本の占領下で立派な皇国少年だった著者は、敗戦による解放を複雑な思いで迎えるわけだが、実際には米国の反共政策による弾圧を見ることになる。10代の少年のまぶしい一途さも痛々しいし、韓国の直面した現実も痛すぎる。とにかくアメリカと政府と右翼とがごっちゃになって凄まじい虐殺を済州島でするわけだが、小説なんてもんじゃない危機一髪を著者は何度も生き延びて日本にたどり着く。こういうのをみると、人間ってそれぞれ使命を与えられて生かされているのだと思ってしまう。故国では南北の分断に反対して闘ってきが、仲間は片っ端から殺されてつぶされる。その時に活躍したのが日本の占領下で育てられた組織。で、その日本に密入国してからがまた波乱の連続、とはいえ、とりあえず命の危険はないのでここからは涙なしでも読むことができた。日本に来てからの問題は朝鮮と韓国の問題に巻き込まれるから。結局朝鮮籍から韓国籍にすることで一時帰国も果たすことになる。すごい濃厚な本だった。




by kienlen | 2018-06-25 21:59 | 読み物類 | Comments(2)

4時半から歩く

朝の5時半に友人とファミレスで約束した。借りたい本があって、逆に貸す本もあった。このところ、バンコクに住んだことで減っていた酒量が元に戻っていて毎日飲みすぎの感があって昨夜もそうだったが、4時過ぎに起きることができたので、しかもまだ暗いかと思ったら明るいので歩いていくことにして4時半に出た。ファミレスで美味しくない朝食と美味しくないコーヒーなどを飲み食いする。本の貸し借りをしておしゃべりして、その後ひとりで少し本を読んで帰宅。ひと眠りしようかと思ったが、そしたらずっと寝ていそうで止めた。午後1時半から中国語を習っている場所での「三国志」の上映会に行く予定にしていたため、午前中に梅を塩漬けして早目のランチをとって12時前に出て一件寄り道して上映会へ。ずっと前に見た「レッドクリフ」は、諸葛孔明の作戦場面が多くて面白かったけど、今回のはひたすら戦いの場面で血みどろだった。上映会を担当していたのが昔からの知り合いで、偶然久々に会ったかたちになった。

夜はタイ料理の店に行くつもりでいたけど時間が早い。寄り道して新聞読んで本を読んで、それにしてもこれからどう生きるかで絶望ばかりじゃあしょうがないし、何か欠けているような気がして、そうだ、日本語教師の資格を何とか取れないものかと思って検索した。しかし学校がないし、仮にあったとしても高い。それでふと突然、検定試験を受けてみようと思い立った。この試験は、大学で日本語教育を専攻していた友人が難しいと言っていたことばかり覚えていて自分が受けるなんて考えたこともなかったのだが、万が一ってこともなきにしもあらずだと思うことにして、その足で書店へ。そして高い参考書を一冊買う。まあ、今は何でも高く感じる状況ということであるが。外国語を学ぶ方が日本語を学ぶより面白いけど、ここはしばらくは我慢して日本語を勉強してみようと思う。そんなわけで3時間くらい歩いただろうか、という日だった。

by kienlen | 2018-06-23 21:41 | その他雑感 | Comments(0)

コケを見に行く

昨日、チャツボミゴケ公園と草津温泉に日帰りのミニミニツアーに参加した。こんな流行するよりずっとずっと前から苔が大好きだったので、誘ってくれた友人から苔と聞いてハイハイと応じていた。天気は雨だった。雨に濡れたグリーンの中をバスが走る。感動的に美しかった。こういう旅行に参加するならひとりでも気軽。お金さえあれば楽しみ方は色々だなとつくずく思う。ひとりで参加していた人ももちろんいた。
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こんな公園。強酸性の水のある場所だけで育つのだそうで群生しているのはここだけ。国の天然記念物とのことだった。近づいてみることができないのでどういう形状なのかよく分からなかった。売店でも、天然記念物は採取もできないし、ましてや販売はできないとのことで、置いてなかった。
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この酸性の水の流れは人肌くらいだった。ずいぶんと涼しい日でコートなしを少し悔いたがこの流れのせいかここだけは寒さを感じなかった。きっと地表の温度が違うのだろう。苔が真っ黒になっていて、どうみても死んでいるように見える部分がかなりあり、理由を売店で苔を売っていた人に尋ねてみたら、酸性の水がかかると緑になるのだそうで、流れの水量が増えて水しぶきがかかることで実現されるようだ。酸性雨になったら…などと考えてしまった。つまり梅雨でいくら雨が降ってもこの苔の色を変える力はないということ。それぞれに生存に適した場所があるのである。移動できるならそれを探すしかないのである。草津の湯は素晴らしかった。何より良かったのは人が少なかったこと。お昼は温泉施設のレストランでソースカツどんを食べた。なぜだか知らないがものすごい空腹感があった。いつもより朝食は多く食べたのに。いい空気の中だとお腹がすくようだった。風呂上りにビールといきたかったが、帰宅後にすることがあり我慢してソフトクリームを食べた。日本の自然は変化に富んで美しい。
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by kienlen | 2018-06-21 17:34 | | Comments(2)

『はじめての中国語』

何年前かは覚えてないが再読ではある。今回のバンコク滞在中、どうしても中国語をやりたくなった。中国人が教えてくれるというのでタイ人と一緒に教わるのを楽しみにしていたのに2回で時間切れとなってしまった。自宅に中国語のテキストやらこういう本はたくさんあったけど、まさかバンコクでそんな風に思うとは予想していないので持参せず、タイ語の中国語テキストを一冊買って独学と思ったけど、タイ語優先で時間なし。それで戻ってから友人と独学しようとCD聞いて始めたりもしたが、やはり先生が欲しい、という当然至極な成り行きで教室に申し込み、通い始めて3回になる。そんな経緯なので何冊かある同じ類の本をペラペラしてみて、これが面白そうで読み直すことにした。そしてとっても面白く、実用的だった。読んでおしまいっていうよりもテキストとして手元に置いておくと役立つ内容。こういう内容でタイ語があるといいのに、ないのだろうか。今のところ見つからない。つまり実用的ではあるけど言葉の背景を説明してくれ、何よりも読み物として面白いもの。

中国語をどうして学びたいかというと、日本語とタイ語の両方をイメージするのが面白いから。それに漢字なので音より文字が先に目に入ってしまうという言葉は日本人にとって他にないのではないだろうか。声調のあるのはタイ語と似ていて同じグループの言葉に属しているらしい。発音は似ているところもあれば違うところもある。そして語順が似ているようで全然違うのが楽しい。どういう発想をすればこういう語順になるのだろうかというのが疑問だけど、この本はそのあたりが分かりやすく書いてある。覚えられればかなりの勉強になるが覚えられないので、今後もたまに開いてみることにしよう。それから外来語を中国語にする場合の方法のいくつかも紹介してあり、その際のエピソードなどもあり面白い。かじりはじめたばかりの者には面白いけど、レベルの高い人には分かり切ったことで退屈なのかもしれないと思いながら、そういう日が来るといいのだが、と思う。

by kienlen | 2018-06-19 13:08 | 読み物類 | Comments(2)

伝わる不思議

この間、バンコクで親しくしていた子がまた学校を休んでいる夢を見て妙にリアルだなと思っていたら、その日に当人から「学校休んじゃった」という連絡があった。今朝、アメリカ在住のタイ人の友人のことを、いつもより強く感じて久々にlineしようと思ってタブレットを開いたら、なんとその当人からlineがきていた。ちょうど考えていたところと返信したら電話がきて、北海道に行きたいというので、私も車をフェリーに積んで北海道行きたいと考え続けているのにきっかけがないところだったので現地で落ち合おうよという話になった。実現すると楽しそうだ。北海道はタイ人に圧倒的な人気で、あちこち行っている彼女もあまりに色々な人から聞くことでついに行きたいという気になったらしい。口コミのすごさ。なにしろ久々なので近況を聞かれて、夫がインドに行くという話をして、インドの話になり、彼女はネパールが良かったといい、それから親戚が宝石関係の仕事をしているので香港の展示会に行くという話になり、そしてビルマの話になった。

その友人はビルマとタイの国境地帯の出身で親族はビルマにもいる。私が久々にビルマに行きたいという話をしたら、自分も行きたいけど今のビルマは危険でためらっているという。報道で知っているだけならどこまで信用できるかは慎重になるけど、この彼女の話となるとちょっと違う。それがかなり悲惨な話ばかりで、ただ急激な変化ではすごくありそうな話ばかりで、あの素敵なビルマが…もったいない、と言ったら「本当にもったいないね」と言っていた。悲しい。話題を変えることにした。インドから陸路でネパールに行きポカラの景色が素晴らしかったということだったので、夫がインドに行っている間にそんなこともしてみたいというと、それにしてもなぜにインド?と聞かれる。アメリカやオーストラリアじゃ高くてムリでしょうというとすぐ納得された。

by kienlen | 2018-06-18 09:25 | その他雑感 | Comments(0)

初物ブルーベリー

2年前に父の畑に植えておいたブルーベリーがたくさん実をつけているというので、今日実家に行ってみた。木は小さいが確かにたくさんなっていて、まだちょっと早目ではあったが鳥に食べられる前がよかろうと思って20粒くらいその場で食べた。野菜も果物も、そこで採ってそこで食べるのが一番だ。それから父の家に行くと、ツバメが巣立つ寸前らしいとのことだった。親がエサをくれなくなって小鳥もエサをねだらなくなっているのだそうだ。いつまでも口を開けて待っていないようにエサを運ばなくなるのだろうか、なるほど自立の時なのだ。

あまり食べないうちに大きくなり過ぎたウドではあるが、先っぽを摘めば食べられるので、三つ葉とヨモギ共々摘んできた。ウチでも庭に生えている三つ葉とタラの芽の先端をまだ食べている。1人だから少し摘めば十分。チャーハンにしてもうどんに入れても美味しいし、今夜は塩麹に漬けておいた鶏肉と一緒に蒸し焼き、美味しかった。こういう草類を食べていると、どうも畑の野菜が物足りなくなってしまう。直売所で買ってきたキャベツの味も薄過ぎて物足りない。これはちょっと困ったことかもしれない。酒も砂糖も唐辛子も依存するそうだが、草も依存させるのだろうか。それは草側にとっては不利になるような気がするのだが。タイに行っていた夫が戻った。インドには行かず、留学の手配はエージェントに依頼したとのこと。巨大なマンゴーも食べた。

by kienlen | 2018-06-17 21:43 | その他雑感 | Comments(2)

万引き家族

昨日見に行ったので3日連続で映画館通いだった。今日は行かない。この映画は友人がすでに何人も見に行っているのもあって、そして昨夜予定がキャンセルになったため突然行くことにした。さすがに話題作だけあって、映画館に来る人がこんなにいるんだって感じるほど人が入っていた。初日に見たという友人が帰りにウチに寄って少し映画について話していったことがあった。その時、とにかく現代日本のテーマと盲点てんこ盛りね、という印象を得ていたが、見ての感想もそれに尽きる。ピースをつないでいったらある種の世界はこうして完結って感じ。時給800円のバイトで働くくらいならパチンコという人は周囲にもいるし、そもそもそういう報酬や、満額で年金月額6万円で暮らすには持ち家と多額の貯金とか財産とか、協力しあえる人がいないとムリ。報酬少なくても、それだけで喜びにあふれるほどやりがいのある仕事なら清貧生活も可能かもしれないけど、まずあり得ない。で、サバイバルのための協力者をもつ必要性からするとこういう家族ができて不思議ではない。だから設定に違和感はなし。パチンコ屋の駐車場の車中で死ぬより、親の虐待で死ぬより子どもにとってもマシのように思う。今の制度だと、年金を得続けるために死を隠すのもあるだろうな。だいたい年金が、死んだ後も死亡届とリンクしていないで自動的には停止にならないと聞いてびっくりしたことがある。

それで万引きになるわけだが、万引きはすごく多いのでこれもありな設定なんだろう。自分ではやったこともやりたいと思ったこともないので感覚的には、ここから先は分からないけど。私だったら、あれだけの庭があったら庭に食べられるものを植えて、池の跡があるなら池にして魚飼えば食費が浮くな、ときっと考える。万引きより元手がいるかどうか、それに枯れたり死んだりのリスクはあるけど、まあ、そこは映画だから、いや映画じゃないか。いや、そんな手間のかかることをしないで、ふわふわとやっていくのがこの現在の映画なのであり、私は古いのである。それにしてもどうして盗難としないで万引きなんて言葉を使うのだろう。映画の中に、店に置いてあるものはまだ誰のモノでもないって父もどきが教えたというセリフがあったけど、となると共有地の発想だろうか。海のことは知らないが、山の幸は共有できたはずなのだ。それを都市に移すと店にあるものってことになるのか。豊かな自然環境から豊かな物質文明への徹底。私は子どもは実の親が育てるのが一番などと思ってないので、そのへんのテーマについては何も感じなかった。子どもがなるべく幸せな環境であればいいと思うだけ。ただ、疑似母親が逮捕された後でケースワーカーなのか正論言っているつもりの女性に詰め寄られて泣くシーンはちょっと涙が出た。ああして人から逃げ場と言葉を奪っていくのだと胸に迫って。リアルで分かりやすく、でも切羽詰まってない奇妙なふわふわ感も極めて現代的で、実話と言われても驚かないと思う。あなたもこうやって生きているんですよね、と言われているみたいでもあった。

by kienlen | 2018-06-17 13:23 | 映画類 | Comments(0)

苦い銭

昨日映画を見たときにこの映画のポスターがあって、見たいなと思ったが1日1回だけの上映ですでに昨日分は終わっていた。そして今日が最終日と知り1時20分からの上映に少し遅れて入館した。中国映画。ずっと前に少しやったことがあったきりになっていて、バンコクにいた時もやりたいやりたいと思っていた中国語をちょっと前から習い始めているのもあり、それに出稼ぎ者の話でもあるし興味をもった。ただ、始まってじきに眠くなってしまっていきなり少し眠ってしまった。知り合いの中に映画館に入るとじきに眠る人がいて、信じられないと思っていたのになんということ。ただ今日は入る前から眠ってしまうかもと思ってはいたのだった。ストーリーがはっきり分からなかったのはこの睡魔のせいなのかどうか、分からない。淡々としたドキュメンタリー。ドキュメンタリーと知らなかったのでびっくりしたが、好みか好みじゃないかとなると、好みだった。きれいな場面を撮っているわけじゃないのになぜかきれいだし、人々はそれぞれ魅力的だった。

なぜだろう。この間、知り合いと話していた時、彼女の知り合いの在日の中国人が妻を亡くした後に中国から新しい妻を迎えたという話がでて「その妻を見たとき、日本人にはない魅力があって、中国から迎えた理由が分かった」と言っていた。どういう意味かと聞いたら、なんとも言い難い生命力がある、みたいは話だった。このドキュメンタリーを見ながら昨日のその話を想っていた。縫製工場への出稼ぎに集まってきた人たちの様子なのだが、会話を聞きながら日本ともタイとも違うなという感じがした。バンコクで親しくしていた中国人が、家は縫製工場を経営していると言っていたので、ああ、こんな感じなのだろうかというのも考えながら見れた。ロスした時間がどれくらいなのかは分からないが、2回眠ってしまったのは少々残念だった。当分もつかなと思っていた映画館の回数券がもう終わってしまう。

by kienlen | 2018-06-15 22:07 | 映画類 | Comments(0)

タクシー運転手

バンコクの人と2時間以上も電話で話していたらこんな時間になってしまった。それで正確には昨日のことになってしまうが気持ち的には今日、この韓国映画を見に行った。昼間通りがかりに上映スケジュールを見るとこれやっていて、帰りがけに見ようかと思ったが、それにしては時間がありすぎたのでいったん家に戻って出直して見た。特小スクリーンが残念だったけど、却ってその方が良かったと思った。これを大画面で見たらあまりに辛すぎる。観客は思いがけずに多く、20人くらいいたかな。偶然友人を見かけて声かけたら家族4人で来ていたので、大人数のうちの4人は彼らなのである。これを見たのは予告で面白そうだと感じたから。実際に見た結果は、大変面白かったが大変辛かった。しかし見る価値のあるものだった。

光州事件という名前は知っているけど具体的なことは知らなかった。シンプルにいうと、軍が、つまり国家が国民を弾圧、つまり殺した事件で、その現場が光州という場所。事実を題材にしているとのことだが、かなりユーモラスな味付けをしつつ映画っぽいアクションシーンもてんこ盛りな映画らしい映画だった。内容はシリアスでとても見ていられない場面もあった。1980年の出来事なので、自分としてはつい最近なのに、しかしほんと何も知らない自分に唖然。少しでも知るきっかけとして映画は貴重。韓国人の人情とジャーナリストの役割が何かについてがビシビシ伝わってきた。タクシー運転手役の主演俳優は、私程度の観客でも韓国映画でよく見る人だけど、名前も知らないけど、実にうまい。それと悪役というか冷酷無比な軍か警察かの俳優も強烈で夢に出てきそう。アクションシーンが大げさだったけど、それくらいないと、表現まで深刻過ぎたらとても辛すぎるので、映画で見せるには素晴らしいのではないだろうかと感じた。つまり映画の役割。面白かった。

by kienlen | 2018-06-15 00:52 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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