2018年 10月 11日 ( 2 )

英国総督最後の家

友人からこの映画を一緒に見ましょうと誘われた。予告編を見て絶対に行こうとスケジュール帳にもメモってあったものなので、夜の時間帯に変更になってから行こうと思っていたのを変更して今日行った。観客は7,8人いたので、平日の昼間としては多い方だと思う。今回の予告も見たい映画だらけだった。なんでこれを見たかったかというと、インド独立を前に最後に派遣された総督を取り上げるというのが、すごく興味深かったから。なんか、盲点みたいな感じで。舞台は1947年。インド解放が決まり、300年統治したイギリスから最後の総督が、政権をスムーズに委譲するためにやってくる。しかしそんなに簡単には進まない。ここで焦点を当てているのはイスラム教徒とヒンズー教徒の対立で、もちろん大きな理由はイギリスの統治方法にあり、そういうやり取りはでてくる。それにしてもずっと植民地になっていたということの残酷さは想像を絶するものだろうと今回も思った。

独立後にマイノリティーになってしまうイスラム教徒はパキスタンとして独立する道を激しく主張し、ネルーやガンディー含む会議派は分離は避けたい。板挟みになる総督。複雑にしているのは妻が政治への関心が高くて口だしすることで、大英帝国の宣伝にふさわしいような人道的な女性なのである。つまり人間的。総督も人間的。そんな個人が国家の非情さに翻弄されるというあたりの描き方はイギリスっぽいなという感じがしたし、面白かった。ただ実際の主人公というのは総督の豪邸の使用人となるパンジャブ州出身の多分ヒンズー教の青年とモスリムの女性なのだろう。つまり状況的に成就しないこの2人の悲恋なのだが、これがないと物語が進まないのかどうか、どうなんだろう。好みとしてはこれなしでやってほしかったけど、それだと色気も素っ気もなくて映画としての面白さに欠けるのだろうか。最後がいかにもなのもうーん、どうなのかなって感じだった。ただ、インド独立の時の状況や、当然今に続く複雑さの元が少し分かったし大変に面白かった。

by kienlen | 2018-10-11 21:16 | 映画類 | Comments(0)

積丹のトンネル

余市から積丹に行くとき、トンネルがたくさんあった。そしてほとんど全く車が走っていない。よって、長くてカーブも多い先の見えないトンネルの中で一人ぼっちで、本当に怖かった。トンネルはいつでも怖いが特別に。夕方4時までに小樽に戻ってフェリーの手続きをする必要があったので、当初はどこにもよらずにニセコの方を回って一周するような形で戻るつもりでいた。でも岬でずいぶん時間を取ったのと、もう連日ずいぶんと走ったのでいいかな、次に残しておこうと思って途中で戻ることにしたのだが、実はこのトンネル群を通りながら、ここはもう二度と通りたくないから遠回りでも別の道を行こうと思ってしまった。そんな感じのトンネルだった。

という話をしたわけではないし積丹に行った話もしてないのに今朝、友人が積丹に行った時、ちょうどそのトンネルを通って、嫌なトンネルだね、と話したほんの数日後にそのトンネルの崩壊事故があったという。知らなかったというと、あんな大きな悲惨な事故を知らないわけがないと言われて、もしかしてまだタイにいたころかもと言ったら、確かにそうだった、1996年の2月。帰国直前だ。高校生が大勢亡くなるという悲惨な事故。それを知っていたら行かなかったかもね、と言われて、そうかもしれないと思った。知らないというのは怖いというか怖くないというか。複雑な地形だからこその景観の美しさなのだった。それにしても、あそこで…。

by kienlen | 2018-10-11 11:48 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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