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行政改革をともに考えるシンポジウム

総務省主催のこのシリーズ全国4か所の初回が当自治体を会場に行われた。申し込みが必要だったので申し込んでおいた。怒りの感情を忘れたらこういう場に参加するのが一番手っ取り早い。総務省の合併推進課の課長という人が挨拶した。副知事が挨拶した。行政機関の関係者の方々は改革改革を叫ぶだけで存在価値がある時代である。まことにもって素晴らしい自己増殖システムが出来上がっている。このタイトルも素晴らしい。「ともに考える」って誰と誰が。集った面子の印象では動員された自治体職員に違いないように思えた。女なんか20人に1人くらいで、ほとんど全員が黒っぽいスーツ姿。挨拶の後は明治大学の牛山先生のご講演。自治体職員を対象に研修の講師を務めておられるらしい学者さん。仲間内で楽しそうだなって感じ。まあ紅葉のきれいなシーズンだし新そばの季節でもあるし、あそこで一丁開催しますか、ってな感じだろうか、なんてまさか、はしたない妄想にかられてしまった。そして事例発表として私も住民である市の職員が都市内分権についてのプレゼンをする。

これはもう怒りを通り越して絶望的になった。地縁組織に「行政自治権の委譲」をして「財源委譲」をするそうだ。私は行政法は全然知らないから、正当性をどこに求めていいか、少なくとも現時点では全然不明な任意の団体に行政自治権と財源委譲ができるって本日初めて知った。これは別の任意団体にも応用できるんだろうか。こっちに行政自治権委譲頼みます、とか、財源委譲頼みます、とか。都市内分権の目的のひとつが「個性ある地域」を目指すようなことを言いながら「今のところ同じようなしくみ」と言うけど、当たり前じゃん、マニュアル配布してんだから。それにそもそも上からの分権強制だし。それでいて「強制されるとやりたくないのは人間の性みたいなもんで」とか言って、この都市内分権だとやる気になるような事を言っている。その論理破綻に気付いているんですか。もう頭おかしくなりそうで吐気はするし、おいらの僅かながらの納税分を返却して欲しいと思った。休憩時間にぐったりしていたら知り合いに声かけられた。「お姉さん、疲れてませんか」って。これで疲れないアナタもアナタって八つ当たりしたくなった。怒りというより悲しみの段階にまで市民をもちあげることで、市民のエネルギーをそぐという巧妙なエネルギー戦略らしい。参ったな。友達に話したら「そんなシンポ行くのマゾ?」と言われたけど、それもコレも税金で賄われているわけですから…。破綻には破綻の日記で応じても意味ないけど………。
by kienlen | 2007-10-23 23:32 | 社会的話題 | Comments(0)

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