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店番の翌日の記録

昨夜はいつものように店番だった。友人達が来てくれて賑わった夜だった。カウンターの隅に1人で座ってヤムウンセン=春雨サラダとビールを済ませて帰ろうとした男性が「お連れ合いはお元気で?」と聞くから、なんだ知り合いなのか、と思ったら、年に2、3回東京から当地に来ると寄ってくださっているということ。某大学でタイ研究もしている先生だった。某大学は、私がバンコク在住時によく知っていたタイ人のBさん=タイの東大と称されるチュラロンコン大学の先生の出身校なので、もしやと思って名前を出したらよく知っていた。世間は狭い。そういえば連絡とっていないBさんは元気だろうか、と突然思い出した。そうだ、私が紹介した女性と、そのまま結婚になったはずではないか、なんてことも思い出した。

店を始めることに私は反対だった。商売はやったことがないし、身近にも商業関係者はいないし、馴染みのない活動である。それに、とにかく居場所が限定されるというのは性に合わない。出かけたい気分の時には出かけられる職に就きたいと、小さな希望を言うとだいたいは「それは勤め人は無理だ」と言われる。店なんて会社勤務よりさらに拘束性高いではないか。しかし夫は秘密裏に準備をしていて、もう開店という時に突然呼び出された。「大家が日本人じゃないと契約しないと言っている」と困っている。日本人の信用度は高いのだ、と思うことにして、もうここまできたんじゃしょうがないし、それにタイ人でこの場所で就職どころかアルバイトを考えるのも非現実的なのでサインしたんだ。それからなんといっても、自分がタイ料理大好きという理由は大きい。それまであちこち食べ歩いていたが、座れば自分の好みの味にして運んでもらえる場所ができてから、タイ料理の食べ歩きはしなくなった。タイ料理以外を食べて美味しいと感じなくなっているので、外食の多い自分としては不便でもある。この点では大方のタイ人の気持ちが分かる。
by kienlen | 2006-10-25 10:51 | タイの事と料理 | Comments(0)

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