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『中国の論理―歴史から解き明かす』

今日はちょっと出かけるので、これを図書館に返却しようと昨日読みふけっていた。大変大変面白かった。本というのは本当にありがたいものだと、いつも思うが今も思う。中国は研究の歴史が長いし文献もあるし、だから深さも視点の多様性も広がり面白くなっていくに違いない。例えばタイでここまでのものを一般向けにできるかというと、きっと難しいと思われる。このところ中国が続いているので重なる部分もあり、面白さが加速していくわけだが、この本も知りたいツボが色々出てきて感動してしまった。この間読んだ本で、イギリスとの外交で礼の仕方をどうするかで折り合わないみたいなくだりがあり、そこまで重要な問題なのかとちょっと笑えたのだが、これを読むと儒教では礼節こそが大切なのであるということがくどく説明されていて、よく分かる。それと中国における歴史研究の意味が何かとか、もう、はあ、なるほどーの連続だった。比較が中心ではないが、ところどころ日本との比較がありさらに分かりやすかった。ずっと気になっていた国の呼び方についても出てくるし、手元に置いておきたくなる本だが、これ以上本を増やしたくないし、仕事で使うわけでもないし、我慢、キリがない。良かった、ありがとうございますと言いたい。
by kienlen | 2019-07-26 09:24 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたりタイに住んだり戻ったり旅したり


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