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『ふたつの日本―移民国家の建前と現実』

いわゆる外国人単純労働者に門戸を開くといえる入管法施行の今月、さすがに色々な関連本が出てきていて、何か一冊はと思ってまずこれを読んでみた。Amazonの評価が高かったので買ってみたもの。この問題を考える時に基本となる点を押さえていて、手軽な資料になるという感じ。入管法がどう変わってきて、それによってどういう外国人が入ってきて、日本社会はどうなって、実際にはもう永住者も100万を超えていてこれからも増えるだろうに政府は相変わらず移民政策はとっていないといっていて、という矛盾を突いている。タイトルはそれによってふたつの日本になってしまうという警告かと思われるが、筆致は静かで説明的。根拠は数字と学術的な理論で示してあってちゃんとした内容。うーん、もうちょっと文章を読みやすくできるんじゃないかなという感じはあったけど、基本が分かるようにまとめてある親切な本。それにしても多文化社会だとか言われてもう30年になるわけで、この状況が移民でなくて何なのかさっぱり分からない。現実がそうなのに移民がいるという前提の政策はとらないって、現場まかせってことで、それでいいのか日本は。案外曖昧さがいいのかも、うーん、分からない。


by kienlen | 2019-05-06 19:23 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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