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女王陛下のお気に入り

今週はほぼ毎日友人とランチとなっていて今日もやはり出て行った。よく行く映画館の真ん前の店で食べて、何か見ようかなと思ったのだが目ぼしいのがなく、別の映画館に行ってみたら、予告で見て興味を持ったこの映画が4時半から上映であることが分かった。だいぶ時間はある。帰宅すると出てくるのが億劫になるので本屋に行くことにした。まあ、自分の行く場所は飲食店と本屋と映画館しかないということがよくよく分かる。3冊購入。なんと全く予定していなかったベトナム語の本まで。なんてこった。残りの時間は映画館で読書。実は、きれいな衣装を見れればいいやくらいのつもりだったのだが、とんでもない。とっても面白かった!まず喜劇的であること。かといってゲラゲラした笑いを誘うような場面があるというのでもなく、人間社会ってこうだよなあみたいな笑い。人間社会と乱暴にいうには、ほとんど女王と王室の面々、貴族たちしか登場しないので、我々には関係ない部類の人間社会なのだが、それがもう際立ちすぎてぶっ飛んでいる。

これって何の映画なんだろう。うーん、人生訓もあるのかもしれない、おふざけとシリアスと両方。というか、この区別がないのがいいのだが。それにしてもこういう映画、日本じゃあまずできないだろう。皇室をあんな風に描けるわけない。女王をあんな風に描けるイギリスってすごいなあとまず思った。それと現代的なのか、現代が当時的なのかちょっと分からないけど、同性愛にしろ男の化粧にしろ、女の強さにしろ、エマ・ストーンが出るだけのことがあるということなのか、実に微妙なバランスの傑作だった。実際はどうだったのか、知りたい。喜劇的ではあるが、もちろん、だからこそ、表裏一体の悲しさがあり、この感じがとっても良かったのだった。こんな言い方が乱暴であるのは分かるが、アメリカの映画だといういうのを感じられないのである。映画を見ている最中にメールがあって、見終えた後に、これを見たことを伝えたら、ひとりの友人は見る予定にしているそうだった。感想を聞きたいものだ。

by kienlen | 2019-02-15 21:14 | 映画類 | Comments(0)

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