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ガンジスに還る

昨日、佐久から戻って車を置いてこの映画を見に行った。ちょうど友人も観たいというので映画館で待ち合わせ。あえて早目に行き、ロビーで読書態勢に入ったところにその友人も到着したのでほとんど読めず。客は他に一人だけだったのでどこでも座りたい放題。でもお互い身はひとつであるから一列だけ席をずらして座った。タイトルから深淵な内容を想像するが、予告を見た限りではそこまでの感じはなかった。ただ、とにかくインド映画というだけで見ようと思ったわけだ。友人がどうして、と思ったらやはりインド映画好きだと言っていた。住みたいとは思わないけど、と付け加えて。時間は2時間弱。物語性があるわけでも映像がすごくきれいというわけでもなく、ある家族の日常なのに飽きずに見れるのはなぜだろうか、と考えた。ひとつはやはりテーマが死であるから。生きていく上で死に場所、死に方というのがほとんどの関心ごとになるんだろうけど、こんな死に場所があったらいいなあというのは思う。

この死に場所に対して次世代である息子と孫の距離の取り方みたいなものが違い、ここに父と息子の関係というのが前面に出てきて、死を前に和解みたいな、こういうのってどこも同じねって感じて、それから母娘と父の関係みたいなのもあって、世代間ギャップがあって、まあこれもなるほどね、というアリアリ続き。という意味では普遍的な内容なのだと思う。しかもとっても分かりやすい形で奇をてらってないストレートな表現。それはそれで好感だった。ただ死を前にした老人があんなに肌艶々で元気いっぱいなのがどうなんだと思ったけど、それはあえてそうしているんだろうし、死に対する単純な思い込みへの逆襲なのかもしれない、というほど大げさじゃないな、多分。インドに行った時、あの辺りは行く予定になっていたのだったが、あまりの渋滞で省略されたのだった。ガンジス川にかかる橋の上でバスが渋滞でずっとずっと停まっていて、橋のコンクリートの隙間から川が見えるわ、すごい揺れるわで、ものすごく怖かった。来年はインドに行くつもりなのであの辺りに行ってみたいけど、広すぎるなあ、インド。


by kienlen | 2018-12-18 10:24 | 映画類 | Comments(0)

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