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ビューティフルデイ

午前中にちょっと仕事があり、午後に人に会い、夜に会う人との間に、この映画を見た。見た理由は、ホアヒン・フェニックスって、戦争の作り方の主人公だったよな、確か、と思ったのと、ポスターがちょっと面白そうだったから。最近は映画館で感触に訴えるのがあると聞くが、これはもうにおいがあったら血のにおいだろうと思われる血みどろ映画だった。ずっと、いったいこの映画は何なんだと考えていた。まずストーリーがよく分からない。主人公が殺し屋であるのは分かるけど、最初のシーンと次の主要なシーンの結びつきが分からず、結びつきは最後にもちこされているのかと思ったら最後まで分からなかった。私の理解力不足なのか、それも分からない。しかし、途中から思ったことはある。昔好きだったハードボイルド小説の心理描写の部分の言葉を全部取り去って映像で語らせたらこうなるんじゃないだろうかと。それと、分からないから飽きるかといえばそういうことはなく、なんか、すごく不思議な1時間半だった。人間関係、今振り返っても分からない。主人公の生育過程も分からない。ただ、殺し屋だから冷酷とか、そういうステレオタイプでないことは分かるし、かといって感情につられ過ぎるのでもなく、みんなそれなりの人間なのである、というか。死と詩の結合というか。しかしこれを詩的といっていいのか、いや、死のない詩なんてあるのかって気もするし、まあ、そんなところ。原作があるようなのだが、かなり興味はある。読んでみたい。というか、どういう作品からこういう映画になったのか。うーむ、もしや自分の理解不足だけのことか…。
by kienlen | 2018-09-05 22:45 | 映画類 | Comments(0)

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