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マスクス・エンゲルス

見よう見ようと思いながらなかなか行けなかった。理由は上映時間帯で、できれば夜、あるいはそれに近い時間帯が一番ありがたいのに朝方と真昼間のみだったから。最終日の昨日、韓国語教室の後で夫の店でランチを食べてから図書館に行き、それから2時過ぎからの最終上映でやっと見ることができた。間に合って良かったと十分に思えた映画だった。原題は「若きカールマルクス」なんだ。でも内容からすると、邦題の方が合うようにも思える。最後のシーンが共産党宣言を2人、だけじゃなくて妻たちもいる場で書き始めるところ。つまり、映画が描いているのは1840年代後半のほんの3年だか4年だけ。マルクスがドイツを追放されてパリで暮らしているときにエンゲルスと再会してすっかり意気投合、互いが互いの才能を認める同志として活動するようになる。両方の妻の存在の大きさに、知らなかったので驚いてしまった。

エンドのタイトルバックがボブ・ディランで、うーんとっても良かった。ずっと聞いていたかったし、それにもっと大作に仕上げてくれても飽きずに見られたと思う。2人が出会ってから共産党宣言に向かう過程に徹しているので、どうやって貴族である妻と出会ったのかなどはないし、知りたいことがたくさんあった。もっともそれを映画に期待することもないのだが、かといって本を読んでいる時間もないものだから。全体にカッコいい映画で、有名人がたくさん出てくるし、思想家と活動家のやりとりも面白いし、時代の雰囲気がすごく伝わってきた。しかしこういう映画をやってくれる映画館があるのは本当にありがたいことだ。予告も見たいのだらけだった。回数券があっという間に終わる。

Commented by jun at 2018-07-11 06:43 x
私は観たかったけど、見れずに残念でしたが、kienlenさんのお陰で自分でみる以上に視れた気になりました。マルクスというとそれだけで誤解が一部にありそうですが、良心的保守の経営者などはマルクスを敬愛してますね。っていうか、私を含めて思想に強くなることか必要と思います。
また、この時代にタイムスリップして彼らと遊んでみたいと思いました。実際にそんなドラマが多いのは、作家の似たような願望かも知れませんね。
今の流行りが悪いとも言えませんが、本当に貴重な映画館、有難いです。そして、好きです。
Commented by kienlen at 2018-07-12 12:50
> junさん
ほんとにありがたい映画館ですよね。そしていい映画だったと思いました。見たいのがいっぱいで追い付かない。
by kienlen | 2018-07-07 13:12 | 映画類 | Comments(2)

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