『原始仏典』

だいぶ前に読んだのをメモっている余裕がなかった。キリスト教なら聖書、イスラムならコーランがあるけど、仏教ってそういうのなくないですか、と友だちでもあるお坊さんに言った時、彼は呆れる態度ではなかった。それは多分、私のように思ってしまうのも、ムリもないと感じる部分もあるからではないだろうか。その友人に「座禅やりたいんだけど」と頼んだら「うちは禅宗じゃないから」と言われ、日本の仏教の複雑さを感じたのだった。タイで瞑想をしないお坊さんっているんだろうか。というような話しをカソリックの友だちにしたら、カソリックには黙想があるのだそうだ。瞑想と黙想の何が違うのか、ちょっと分からない。瞑想キャンプに参加した時、今から振り返ると、何だか気持ちに落ち着きのない時期だった。もう一回参加してみたいと思っている。

それでこの本。読みかけてストップして最初からって感じで多少手間取ったのがなぜなんだ、と感じる読みやすさだった。中村元がテレビやラジオの連続講座で話したのをまとめているので、難しい言い回しがない。それに構成も良くて、今どうなっているかを原始仏典に溯って説明するというスタイルなので、日本の仏教についても、だからこうなのか、と知ることができる。インドの景色も登場するけど、一度でも行ったことがあると、ないよりは風景を浮かべやすい。あの時は、釈尊の跡をたどる旅だったので、ここに出て来る所はたいてい行っているはずだ。構成の柱のもうひとつは、生き方とか人間関係についての仏教の観点からの具体的アドバイス。仏教は宗教ではないとか、哲学であるとか言われるけど、これを読むと、それより何より実践みたいだ。それにしても神も悪魔も出てくるのだから混乱してしまう。とても面白かった。机上に置いておきたい。

Commented by jun at 2018-03-14 07:06 x
お天気が続きますね。お早うございます、kienlenさん。ちょうど昨日テレビで、メディテーションの実践についての講座のようなものをやっていました。あわてて録画して後でじっくり見ると良かったです。やはり毎日歯を磨くように繰り返さないと忘れてしまいます。関連で上映中の空海を見る準備をしているのですが、冒頭で猫が出るようです。いつも私の先生のようで、ありがとうございます。
Commented by kienlen at 2018-03-14 08:13
junさん、空海って今やっているんだ、じゃあ見よ。ありがとうございます。
by kienlen | 2018-03-12 14:43 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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