裁判傍聴

午前中、裁判の傍聴に行ってみた。前にチェンマイへ行った時、ちょうど用事の主が弁護士で、そうだ傍聴してみようと思いついて行ったことがあるが、それ以来。裁判所はよく通る道沿いにあるが、裁判所のやっている時間に自分が休みということがないので行く機会がなかった。本当にありがたい1週間の贈り物だ。乗り合いトラックを降りて、夕方はジョギングしている人の多い庭を通って入り口が2階の高さにある立派な建物へ。空港と同じX線のチェックを通過して入るが、どこに行っていいか分からず、そこにいた警察官のようなユニフォームを着た人に聞くと「民事か刑事か」と聞かれたので「刑事」と答えると「何の事件か」と言うから「たくさんあるんですか」と聞くと「ここはたくさんある」との返事。まあ、そうだろうな。「傍聴だけなんで何でもいい」と言うとちょっと奇妙な顔をして「いいかどうか3階で係員に聞いてくれ」と言われる。裁判を公開していなかったらそりゃあまずいでしょうから、いけないわけない。

3階に行くと廊下にユニフォームの人がいたのでまた尋ねる。「僕らは関係ないから担当に聞いてくれ」と言われ「担当はどこにいるんですか」と尋ねると「各部屋にいる」と言われる。で、のぞいてみると確かに小さな部屋ごとに誰かがいる、というか、法廷が小さくて、事務室みたいなのだ。ドアに内容が貼ってあり、判決が続いていた。判決じゃあつまらないなと思ってさらに見ていると、証人尋問というのがあり、たどたどしく読んでいると、いかにも弁護士って感じの男性が女性を引き連れて部屋に入ったので、ついでに私も入って、傍聴いいんですよね、と聞いてみた。ちょっとびっくりした顔になって「どっちの側にも関係ないの?」と聞かれたので、そもそも何の事件かも知らないし「関係ないです」と答えた。「向学のために傍聴するのはいいんじゃない」みたいに言われ、どっから来たのか聞かれたが、つまり何を聞かれているのか分からず「日本人なんですけど、タイの裁判知りたくて」と言うと、弁護人席に着いてから振り返って「え、本物の日本人?」と言う。偽物もいるんだろうか。

しばらくすると、検事が2人入って来て、それから男性がぞろぞろ5、6人入って来て、私の座っていたのと同じ長椅子の傍聴人席に座った。身なりがいいとは言い難い。どうもこの方々が証人らしい。傍聴人席は3、4人用の長椅子が2つと、まあ10人くらいは座れそうな長椅子がひとつだけなので、関係者用の席という意味合いの方が強いのかもしれない。10時くらいに裁判長が登場。知的でかわいい感じのきれいな女性だった。男性陣のひとりが最初の証人として宣誓して尋問が始まった。他の証人は出て行かされた。車のパーツを作る工場とそれを販売する会社があって、被告はどうやら販売会社の人で、先の弁護士の近くの傍聴人席に座っている人だった。最初の証人は運転手。どうも、届けた商品4つのうちの3つは送り状がなかったということだ。次が工場のマネージャーで、売上げと商品の出荷が合わない、つまり商品が消えているのでおかしいと思っていたところ、こういうことになったということだった。弁護士が一所懸命なのが分かったし、被告は妻らしき人や両親らしき人もいてまじめそうな雰囲気。ただ、事件の全体像は分からなかった。会社が警察に届けたのか等々。2人の証人だけで午前が終わり、残りは午後からだったので私もそこで引き上げた。この程度聞き取れればまあ良しとするか、と思えた。やはり一番難しいのは日常のくだけた会話。スラングも若者言葉も知らないから。

Commented by jun at 2018-02-22 06:51 x
公開されてない裁判は私刑みたいなものですものね。基本の人権も侵害されないと意識しない人が多く、安倍総理も最近学んだようですが。
生の日常の会話って面白いですね。冬季オリンピックでも各国語の生の会話をマイクが拾い、分からないながらも競技以外のドラマも楽しんでいます。
Commented by kienlen at 2018-02-22 09:56
junさん、冬季オリンピックはこちらでは全然関係なし。でも羽生選手の活躍で彼の人気は出ているみたいですよ。
by kienlen | 2018-02-21 21:42 | その他雑感 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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