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それ、いくらですか?

NHKのラジオ・ジャパンのタイ語放送をインターネットで聴けることを、遅ればせながらつい最近になって知った。早速アクセスしてみる。日本のニュースのタイ語版もあるが、企画物もあって、日本で暮らすようになったタイ人が日本の印象を語り合うなんてのもあったし、タイ人向けに日本語の学習コーナーもあった。たまたま私が聴いたのは、こういうシーンを想定したもの。タイ人男性が八百屋らしき店に行くと、店員が「このトマト、小さいけど甘いよ」と誘う。ここで「トマト」「小さい」「けど」「甘いよ」などの単語解説。でもこの会話の一番の狙いは「いくらですか?」を覚えることなのだ。店員の口上に誘われてタイ人男性は「それ、いくらですか」と尋ねる。それは60円で、彼はふたつ買う。重要単語としてひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ…を復唱させる。

ウチの近所にも八百屋はあるが、皿盛の野菜にも果物にも価格が表示されている。多分そうでない店もあるのだろうが、表示されている方が日本では一般的ではないだろうか。例えば私が外国人に当面のサバイバルの日本語を教えようとなったら「それ、いくらですか」のフレーズの順番までには時間がかかるに違いない。このラジオの日本語学習をタイを知らない人が聞いたらヘンに感じる可能性もあるな、と思った。が、タイで暮らすとなると「それ、いくらですか」は真っ先に覚えるべきタイ語である。デパートやスーパーは別にして、日常の買い物をするなら、これを知らなければどうにもならない。それで、タイ語学習の場合は「えー、高すぎる、まけて下さい」「いくらならいい?」「50バーツ」「じゃあ、中間をとって80バーツにしよう」ってな具合に続く。さすがにNHKラジオはここまでいかない(ここまでやったら面白いぞ)。ちなみにタイ語の「いくらですか?」はタオライと言うが、これはまず通じる。でも、先方の答えを理解できるようになるには、かなりの日数を要するのだ。発してみるは易し、理解は難しが、私のタイ語学習の感想。
by kienlen | 2006-07-20 12:34 | 言葉 | Comments(0)

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