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不屈の男アンブロークン

夕方映画館の前を通りがかったらちょうど15分後に始まる映画があった。だったらと思って、久しぶりに映画館に入る気になって見たのがアンジェリーナ・ジョリーが監督したということで、どっかで見たか聞いたかしたことのあるこの映画。観客は3人くらいだったか。出だしは、日本上空から爆弾を落とす爆撃機の機内シーン。屈強な兵士たちが爆撃しているところをゼロ戦に攻撃される。もちろんアメリカ側からの視点。それからこの爆撃手が主人公のイタリア系アメリカ人で、子ども時代は町の問題児でいじめられっ子で、家族が心配していて、でも兄の励ましなどがあり陸上選手になってオリンピック選手にまでなり、東京オリンピックに来る予定が戦争でキャンセルになってしまったという過去の持ち主であることが分かる。

後はもう海を漂流する場面が長々と続き、日本軍の捕虜になって、大勢の中で特別理不尽な扱いを受ける場面が長々と続く。事実なのだそうだ。タイトル通りに不屈がひとつのテーマであることは分かる。それと死に瀕する場面が多いので神の教えと、それから家族愛とか同士愛とか。見ていてかなり苦しい映画だった。多面的な感じがなくてシンプルなので、描写のしつこさに辟易。日本軍の捕虜としてものすごくいじめられるのだけど、いじめるのが病的なひとりで、いじめる理由も説明されてはいるけど、彼ひとりが日本人の代表のようなのもしっくりこなかった。単調なヒーローものというのか、少なくとも自分の好みではなかった。別のにすれば良かった。長かったし、映画安くないし。後味良くない。


by kienlen | 2016-04-09 23:47 | 映画類 | Comments(0)

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