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グローバル人材

昨日、県政タウンミーティングというのを見に行った。知事が専門家と話すという趣向。こういうのをやっているのは知っていたけど初めて行ってみることにしたのは、ひとつには内向きな日々で世間からの脱落感がますます大きくなっているのと、テーマがグローバル人材育成についてだったから、最先端の話題がどんなものなのか知りたいと思って。会場にはスーツ姿の男の県職員がびっくりするくらい大勢詰めかけていた。きっと斬新な話が聞けるに違いないと期待は高まった。話の前提は、県は20年ほど前から国際化対応するようになり、ただかつてはグローバル人材というと一部のエリートのことだったが、今は内なるグローバル化で裾野を広げなくちゃいけないんだそうだ。単純労働に移民受け入れも視野に入れているんだそうだ。

で、どうやらグローバル人材育成ニヤリイイコール英語教育ということらしい。興にのって、長年英語勉強しているのに話せるようにならない日本の英語教育はどうのというステレオタイプの話しになり、日本社会の問題として均質を重んじるだとか、こちらも定着している安全な話題になり、恙なく安全圏に留まっているのだった。会場とのやり取りでは、地域に外国人も多様な人材も暮らしているんだから活用してはどうかみたいな提案もあったが、そこから地域の現状に深入りしたりはなくて危険は回避、巧みに安全圏に収まるのだった。こういう手腕ってすごいなと感心。これこそグローバル化によって失われてはいけない日本人のソフトな技術力かも。あ、横道にそれた。それで、グローバル人材育てて、そういう人材に地元にいてもらって地元活性化して欲しいそうだから、期待を担う次世代の人材はなかなか大変に違いない。勉強になりました。

Commented by jun at 2016-01-21 06:56 x
安全ニアリーイコール事勿れ主義が、前時代的に県政に舞い戻ってきた感がありますね。責任のない冒険も困りますが。
幾つかの大災害の際、私の同級生の一番優秀な県職員の取った行動は、いち早く登庁し「待機」「支持待ち」でした。
違う意味で「斬新な」話が聞け、有り難うございました。
とは言え自然に変わっていくのは何処も同じですかね。
また、本は貸して下さいね。すみません。お陰で『緋文字』はまだ導入部分ですが少し面白くないなってきました。
Commented by jun at 2016-01-21 06:59 x
すみません。最後の行「面白くなってきました。」の誤りです。
Commented by kienlen at 2016-01-21 09:59
junさん、責任のない冒険も確かに困るし、ということで一緒に行った友達ともその話にもなったんですが、それにしても20年前にタイムスリップした感じです。しかしおかげである種の元気でました。
by kienlen | 2016-01-20 23:35 | 社会的話題 | Comments(3)

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