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百日紅

家に北斎関係の資料がたくさんあったという方から、北斎の娘についての話を聞いて、知らないことだらけで興味を持っていた時に、この映画の試写会に行けることになった。主人公が北斎の娘のお栄というアニメ映画。どんななんだろうとイメージできないまま行ったのだが、すごく良かった!見られたら恥ずかしいくらい泣いた。北斎と妻は別々に暮らしていてお栄は父北斎と一緒に絵を描いている。絵以外はしないふたり、という様子が諸々描かれる。お寺に預けられている盲目の妹がいて、北斎がこの妹を避けていることにお栄はいたく不満。お栄が母と妹と父の間を行き来しするのだが、とにかくこのお栄という人物が素敵なのだ。意志が強くてヘナヘナしていなくて、そして深い優しさがある。泣けるのはそこ。

お栄に限らずナヨナヨした女性がいないのがよろしい。このところ、読書会参加のために読んでいる本が、どれもこれもナヨナヨ系の女が主人公で、はあこれが名作なんだ、若い頃に名作に感動できなかった理由はもしやこれかも、と、別にそういうわけでもないのに考え込んでいた中で、この映画の女性達はほっとする素晴らしさだった。さすが江戸だな。問題はやはり明治にあるな。とか思いながら、それにしても原作があるんだろうかと思ったら、杉浦日向子だった。さすがですね。短いし、こじんまりした作品の感じだけど、ひじょうに良かった。
Commented by jun at 2015-05-18 06:50 x
お早うございます。私は三作品どれも観られず、昨日「駆け込み女と駆け出し男」か「マジック・イン・ムーンライト」かと迷い、後者しました。こんな面白い映画が今は流行らないのかなあ、とも。先週は「愛して飲んで歌って」を観ました。アユタ家でマーサージ整体をして、ゴーシュで遅いランチ。今はバー・タイムはやっていないとかで今度はここで昼飲みをしよう。
Commented by kienlen at 2015-05-18 08:48
おはようございます。豪勢な1日ですね。選択は同じですね。マジック…はギリギリ見る予定で、愛して…は見ました。昼飲みの節はお声をおかけ下さい(^.^)
by kienlen | 2015-05-17 17:41 | 映画類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたりタイに住んだり戻ったり旅したり


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