柘榴坂の仇討
2014年 10月 12日
これは参った。評判良いという噂を聞き、友だちも面白いというし、それに誕生日月に無料券が映画館から1枚届いたのもあり、そして一番はこのところ出っ放しで仕事にならないので、ついでに映画に行ってしまえというのもあって行ったのだが、何が面白いのかさっぱり分からなかった。出だしは悪くないなと思った。音楽もいいじゃないかと思った。江戸から明治への変わり目の様子も感じが出ていた。これ、多分ストーリーは嫌いではない。浅田次郎の原作ということだが、いわんとするところは分かるなって感じ。
でも、結果的に満足感からは気が遠くなるほど遠かった。ここまでテンポをのろくする理由が分からない。詰まってない行間を見せられるのは苦痛だ。役者はどうなんでしょう。井伊直弼は良かったけど。いっそのこともっと笑えるようにしてくれた方が良くないか。自分の感性にはまったく合わない映画だった。前に見た桜田門外の変が水戸藩からの視点で大変面白かったので別の視点で同じテーマを見たいなというのがあったけど残念だった。最後はまさかそこまで描かないよね、お願いだから止めて、と思ったのがそのまま描かれていて驚愕。自分のように結末を見越すことに興味がなくてその力もない者でも分かる極めて単純で陳腐な終わり方。参りました。びっくりしました。まさかそこまで人を食ってないだろうと皆が思うだろうから、その裏をかいてわざとこうしたんだろうか。それにしても…。
by kienlen
| 2014-10-12 21:18
| 映画類
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