『プリズム』
2014年 05月 01日
軽い小説を読みたくなってこれを。百田尚樹著。はずれはないだろうなと思って中身を全く見ずに買った。勝手に短編集だと思い込んだまま読み進めて、どういう結末なのかなと期待してもなかなか終わりがこなくてもしやと思って見たら長編だった。どろどろしてない、かといってさっぱりというのでもない恋愛小説。多重人格が出現する乖離性人格障害という病気と恋愛を絡めたもので、飽きるギリギリて場面が展開するという巧みな運びだった。読み始めたら止められない。ただ、この結末が書きたかったとかものすごく期待させる惹句が並んでいるので素直に結末に期待をし過ぎて、とんでもないことが起きるのかと思ったらそうでもなかった。恋愛小説だけど若くなくても耐えられる内容だと感じた。とはいえ、この手のを何冊も読みたいなというほど夢中になれるものでもないので、娯楽が欲しくなった時のためだな。さて、次は何にしようか。この間まとめ買いした上にネットでも何冊も注文したから切れることはない。
by kienlen
| 2014-05-01 23:06
| 読み物類
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