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ジャッカルの日

午前十時の映画祭にて。昔、フレデリック・フォーサイスが好きになったのはジャッカルの日がきっかけだった。あんな銃があって持ち歩いている人がいるんだということが妙に印象に残っていた。他は覚えていないが、とにかく好きだった。で、その映画が上映されるというので絶対に行こうと思った。しかし、暇でもない。娘の方が今暇なので昨日ひとりで見に行った。感想を聞いたら、とっても良かったそうだ。先延ばししていたらチャンスを逃すなあと思って、今日、暇でもなかったが行った。日曜日の映画館なんてまず行かない。小さな子連れの若いファミリーがポップコーンとコーラでロビーにいっぱい。週末の映画館ってこうなんだ、新鮮だった。あまり混んでいていい席じゃないと嫌だなと思ったけど、大丈夫だった。それでも4、50人はいた。

面白かった。昨夜、夜勤で睡眠時間がそう多くないのでもしや眠くなったらもったいないなと思っていた。娘も、静かだから途中退屈かも、みたいなことを言っていたが、とんでもない。2時間半、全く飽きなかった。舞台は1963年だったか66年だったか、ともかくその頃。フランスのドゴール大統領暗殺を企てた右派が手痛い失敗に懲りて殺し屋を雇うことになり、それがジャッカル。一方のフランス側も彼らの動きを警戒してあの手この手で探りを入れる。両者の知能と暴力の作戦はいかに。単純に面白かった。こういうのは一番好きな部類だな。会話も洒落ているし、サスペンスだけどユーモアがあって、ヨーロッパの映画のイメージ。実際そうなんだけど。はあ、面白かった。感情移入を誰にするかで暗殺者側になってドキドキの連続だったのは娘も私も同じだった。
by kienlen | 2014-03-16 22:50 | 映画類 | Comments(0)

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