「サラの鍵」
2012年 07月 06日
ギリギリ最終日に見た。女性1000円の日なせいか5人くらい観客あり。カップル一組。スクリーンのあまりの小ささにはがっくりだったが、素晴らしい映画でした。これは忘れられない1本になるだろうな。テンポの速いのが救いで、胸が張り裂けそうになると場面が変わるので張り裂けなくて済んだ。一応娘を誘ったけど、どうせ辛い内容だろうから断わってくれた方がいいやという気持ちが半分あって、で、実際のところ文化祭で忙しくてダメということで、少しほっとしたような、残念だったような。もっと早く見ていれば周囲に見て見てと言いふらすところだが、最終日じゃどうしようもない。とにかく一瞬も気を抜けない展開。ストーリーだけでもドラマチック過ぎ。
舞台は1942年と2006年だったか、現代を行き来する。パリにああいうユダヤ人街があったことをフランス人でも知らない人が多いらしいことは、この映画がにおわせている。スタートがもう劇的。パリに住むユダヤ人の一家を警察が訪ねる。ナチスの関係の映画ではほとんど必ず出てくるかと思われるシーン。とっさに女の子が小さな弟を納屋に隠して鍵をかけてしまう。そして父母と女の子は一時収容から本格的収容所へ。現代の場面の主人公は女性ジャーナリスト。落ち目の雑誌の再起をかけて、みたいな感じでパリで一時収容に使われていた競技場について書くことになる、確か、あ、違っているかも。で、それを追っていくうちにとんでもない事実が明らかになる…。内容が濃すぎて説明が追いつかないというか、もっと長くしてくれても良かったんですけど、みたいな感じ。ジャーナリストがやっと訪ね当てたサラの家で、サラの夫に直接話しを聞いて欲しかった。どうしてあそこで今の妻は引きとめたんだろうか。でも、息子に語ってくれて良かった。そうじゃないと永遠に失われてしまう。それは逆に、そういう失われた時でこの世はできているんだということを突きつけてくれる。ほんと、素晴らしかった。つくずく見て良かった。
舞台は1942年と2006年だったか、現代を行き来する。パリにああいうユダヤ人街があったことをフランス人でも知らない人が多いらしいことは、この映画がにおわせている。スタートがもう劇的。パリに住むユダヤ人の一家を警察が訪ねる。ナチスの関係の映画ではほとんど必ず出てくるかと思われるシーン。とっさに女の子が小さな弟を納屋に隠して鍵をかけてしまう。そして父母と女の子は一時収容から本格的収容所へ。現代の場面の主人公は女性ジャーナリスト。落ち目の雑誌の再起をかけて、みたいな感じでパリで一時収容に使われていた競技場について書くことになる、確か、あ、違っているかも。で、それを追っていくうちにとんでもない事実が明らかになる…。内容が濃すぎて説明が追いつかないというか、もっと長くしてくれても良かったんですけど、みたいな感じ。ジャーナリストがやっと訪ね当てたサラの家で、サラの夫に直接話しを聞いて欲しかった。どうしてあそこで今の妻は引きとめたんだろうか。でも、息子に語ってくれて良かった。そうじゃないと永遠に失われてしまう。それは逆に、そういう失われた時でこの世はできているんだということを突きつけてくれる。ほんと、素晴らしかった。つくずく見て良かった。
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tate
at 2012-07-07 06:46
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最終日に間に合ってよらたです。
私はフランス映画と思っていたけれど、アメリカ映画だったんだ・・・、と思ってしまいました。調べたらやはりフランス映画でしたが。
主人公の自分探しの部分がいまいちしっくりこなかったので、そこが残念。娘は「前半はすごく良かった。後半はいらない」とばっさり。「想像の余地を残してほしかった」と。
私はサラが兵士に「ジャック、私はサラ・タジンスキ」と名乗るシーン、助けてくれた農家の老夫婦とのやり取りのシーンが忘れられない。トータルでは当たりの映画でした。
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kienlen at 2012-07-07 08:14
ふーん、なるほど、主人公の自分探しか。私は気にならなかったな。私はもう怖がりなので、後半の娯楽的なところでほっとしました。イタリアンな息子との最後のやり取りも良かったです、私。サラは素晴らしかったですね。農夫に本名を名乗ったシーン、覚悟を決めた段階だと感じさせるものでしたよね。死が差し迫ると瞬間瞬間が選択でパッと無意識に切り替える様子が感動だった。教えてもらってよかったです、ありがとう。
by kienlen
| 2012-07-06 22:46
| 映画類
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Comments(2)