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玄牝

昨日見たドキュメンタリー。映画を見た後に大学の先生がそれについて講義するという企画。お世話になっている先生だったので行った。そうでなければまず見ることはなかった映画。与えられた情報の何を取っても興味を惹かれない。よって何の期待もなく見て、最初の場面で「寝ちゃいたいな」と思った。疲れていたり睡眠不足だったら寝たと思うが、そういうことがないのと、やはりお金を払っていると、もったいないという気になる。吉村医院という、知っている人は知っている(助産院で出産した友人は知っていた)自然分娩を勧める医院と併設らしい民家が主な舞台。人工的な出産を嫌う女性達が集まってきて、出産間際まで掃除をしたり薪割りをしたりと体を使うことで安産を目指す。

お産は自然であることについて医者が解き、女性達が自然分娩への強い希望や、時には境遇を語る。ここで出産に専念できるとは優雅な人々だな、と思っていると妊娠中に夫がいなくなったとさめざめと泣く人あり、医者自身が娘に「外には尽くしても家族には違った」みたいに責められたり、助産師の角度の異なる意見を取り上げたりと、いろいろあるんですよ、ということも伝えられる。夫や子供達に見守られて自然分娩するシーンは何度か登場する。彼女達は「ありがとう」と繰り返しながら泣いている。全体に苦手だった。何が面白いのか分からなかったし、感動もしなかった。これで何を伝えたいのか分からなかった。若い時ならどうだろうか。すでに失われた時を想像しても分からない。こういう映画って男の方が感動できるのかもしれないな。自分含めて4人の女性が全員苦手だった。
by kienlen | 2011-07-03 12:52 | 映画類 | Comments(0)

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