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食べ物だらけのバンコクで空腹体験

お腹がすいた。ホテルの朝食を申し込んでないのと、タイ料理というのはとにかく1食の量が少ないので、何度も食べないとならないけど、何度も食べてないからだ。ホテルの立地としては周辺に屋台がないのは難点だろうな。少し行けばあるはずなのだが、あえて行きたい場所じゃないし、路地が暗くて夜はちょっと嫌。昨夜も帰りが10時を過ぎたら、やっぱり知らないと怖いかも、と思った。そうだ、せっかく来たんだからフルーツを買ってきて食べればいいのだ。今はフルーツの一番美味しい季節。フルーツ好きにはたまらないだろうけど、辛党がフルーツに食指が動くかというと、自分の場合はかなり今ひとつ。食べるのも面倒。熟年性鬱の気味があるかなあ。それと、スカイトレインと地下鉄のせいで道路上を歩く機会が格段に減る。駅の構内は地下鉄は一切の飲食禁止でぴかぴか。空港のような金属探知機をくぐってセキュリティーチェックを受けて入る。昨日なんかカメラをぶら下げていたら「そのカメラはいけない」と言うから、こうしてぶら下げていると危ないのかと思って「危ないから?」と聞くと「撮影禁止だから」と言われた。かといってバッグに入れというわけでもないし、入るなというんでもなく、へらへらしていれば済んでしまうのが、日本社会への対応と違うかな、と思っていたけど、日本も言ったもん勝ちになっているか。

スカイトレインに付随して空中に歩道ができていて、これがひじょうに便利。下を見ていると、展開している思わぬ光景に見入ってしまい、昨日も食事を忘れてその光景に釘付けになっていた。ひとりだとこうして立ち止まっても誰からもせかされないから時間がすぐに過ぎる。こういう排他的な空間に入ってこれないのは、物売りだ。天秤棒担いでサバイバルしている人はまだ多いが、しっかり天秤棒の物売りは禁止が、ペット禁止、危険物禁止と並列な×マークで入り口にサインがある。その代わりにスカイトレインには構内のスタンドがあって、結構盛っている。ジュースやサンドイッチやケーキ。こういうのは当然大手資本だろう。自分が都会の出身じゃないのと金持ちじゃないのと、どっちに転ぶかといったら天秤棒としか思えない一方で、今はこんな高いホテルに泊って便利になったサービスを享受もできる立場でもあるし、実際に享受しまくっているんだし、何か声高に言う勇気がないのだが、デモくらいしたくなる気持ちは分かるよなって感じ。せめてもの気持ちとして食事もおやつもそういうものでとらないと思っていると空腹になる。だったら道を歩けよ、ということになると、怠惰になっている自分もいる。結局こういうことに疲れてバンコクに住むのが辛くなったというのはあったな。子どもがいると立場をある程度定めないとならないということがある。それを思い出した。どこまでも半端だった。それに折り合いをつける苦しみよりも逃げる方を選んだんだな。それにしても腹は減る。
by kienlen | 2010-07-22 10:34 | | Comments(0)

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