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多文化共生ナントカ流行中

昨日「多文化共生フォーラム」というイベントに行った。100人定員をうたって大きなホールの割に集まったのは2-30人というところ。社会福祉協議会がこの手のイベントを開催するのが珍しく、世の中の変化の一端くらいは見ておかないとな、という目的から、1時間車運転してガソリン焚いて行った。午前中が専門家による講演で午後がシンポジウムという構成はありふれたものだし、内容が面白いだろうという予感は皆無だったので期待はなかったが、それにしても・・・・という講演だった。ちょうど前の席に、外国人問題が地域の底辺で生じていて行政対応はなし、という昔からドロドロのアジア人女性を中心とする草の根支援をしてきた友人が座っていたから「どうだった?」と聞いてみた。もしかして「勉強になった」と言ったら私は自分を反省する覚悟もあった。が、「なんか、大学生のための入門編みたいね。初心者向けだから?それにしてもちょっとひどいね。こういうのって結構お金出してるんじゃないの?」という反応。やっぱり。調子にのって「こういうところに共同募金のお金使って欲しくないよね」なんて言ってしまっては、言い過ぎだろうか。

行政とかそれに準ずる機関でひっぱりだこの先生の話で面白いと感じることは本当に少ない。当たり障りのないことを言う、あるいはそれと全く逆で刺激が目的かと思われるようなことを言う、というパターンに分類したくなることが多い。これはなんでだろうか。話す側が、どうせ動員かけられた聴衆だし、とか、ジェネラリストに専門的な話しても分からないだろうし、と思ってのことだとしたら、ずいぶんと失礼な話であるように思う。どうであれきちんと自分の役割を果たして欲しいものだと思うし、昨日も思った。「やっぱり私達みたいに、深い所で関わっている者からすると物足りないよね」と友人。「アタシはそんな深く関わっているわけじゃないけど、外国人といることが日常だしねえ」と私。今さら、日本人は同質だとか意識改革が必要だとか、そういう月並みな話をしている次元にあるんだろうか。というか、そういう話にここで時間を割く意味は何か。まあ、このあたりはよく分からないが、もしそういう次元で話すにしても話し方に芸が欲しいものだと思った。お話するのが専門でいらしているわけだし。というわけで多文化ナントカはこりごりの内容であることが多い気がする。教育ナントカと同じ程度に。まだ量は少ないのが救いといってはいけないか。
by kienlen | 2010-02-15 16:07 | 社会的話題 | Comments(0)

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