話題のベトナム料理店でランチ
2009年 12月 06日
ベトナム料理はバンコクに住んでいる時にたまに食べた。好きだったのは、レースのように透けるようにした卵で具を覆ったもので名前は知らない、写真もない。フードコートにもあったからありふれた料理なんだろうけど、味よりも繊細に美しい外見ばかり覚えている。タイからは近いので周囲の人達はビザの更新なんかで行っては「女性がきれい」「アオザイが色っぽい」「料理が旨い」「ベトナム人は本を読む、タイ人とは違う」などと高評価だった。私はなぜか行きたいという気持ちにならないまま日本に来てしまった。1度も行ったことなしに帰国したのは間違いだった。こっちから行くよりもバンコクの方がずっと近いんだから。それで、ベトナム料理であるが、有名なフォーという麺を食べたことは1度だけあったと思う。ビジネスビルの2階のレストランだったことをなぜか覚えている。誰と一緒だったのかまでは覚えていない。ただその時「人が言う割にはちっとも美味しくないじゃん」と感じたことだけは覚えている。その店だからなのか、自分の舌に合わないだけなのか分かるわけないが、つまり今日、ベトナム料理店に行ってみたらあの時の感じを思い出したのである。
開店間もないそのベトナム料理店は最近街の話題になっている。私もこの間行こうと思ったら定休日で残念だった。今日、急に友人と思い立って行ったみたのだった。その前についこの間、タイ料理を好きな友達が「これあげる」とカードをくれた。そのベトナム料理の店のカードだった。「もう行かないから」と言う。「何で」と聞くと「う~ん」と言葉に詰まっている。「とりあえずもらっておいて、次の人に渡すと最後の人が得するね」と言ってありがたくもらう。ランチタイムは大入りだった。バンコクでの麺を思い出して注文してみた。連れは豚肉ご飯。周囲の人達は美味しそうに食べている。若いスタッフは生き生きしている。でもなんだかこう情熱というか、何か足りないんである。店の雰囲気にも味にも。肝心な数パーセントが本気じゃないみたいな、そんなイメージ。まあそんなイメージを持つのは流行遅れ、というか流行も分かってない自分だけかもね、と思いながらも、カードをくれた友人の曖昧な笑みが浮かび、なるほどと妙に納得だった。言い難い、そこ。もしかしてそれが決定要因かもしれない、なんて思ったりもした。「気」みたいなものを分析できるか、みたいなことが今読んでいる本に出てくる。何だろう、不思議だな、空気感というのは。
開店間もないそのベトナム料理店は最近街の話題になっている。私もこの間行こうと思ったら定休日で残念だった。今日、急に友人と思い立って行ったみたのだった。その前についこの間、タイ料理を好きな友達が「これあげる」とカードをくれた。そのベトナム料理の店のカードだった。「もう行かないから」と言う。「何で」と聞くと「う~ん」と言葉に詰まっている。「とりあえずもらっておいて、次の人に渡すと最後の人が得するね」と言ってありがたくもらう。ランチタイムは大入りだった。バンコクでの麺を思い出して注文してみた。連れは豚肉ご飯。周囲の人達は美味しそうに食べている。若いスタッフは生き生きしている。でもなんだかこう情熱というか、何か足りないんである。店の雰囲気にも味にも。肝心な数パーセントが本気じゃないみたいな、そんなイメージ。まあそんなイメージを持つのは流行遅れ、というか流行も分かってない自分だけかもね、と思いながらも、カードをくれた友人の曖昧な笑みが浮かび、なるほどと妙に納得だった。言い難い、そこ。もしかしてそれが決定要因かもしれない、なんて思ったりもした。「気」みたいなものを分析できるか、みたいなことが今読んでいる本に出てくる。何だろう、不思議だな、空気感というのは。
by kienlen
| 2009-12-06 22:59
| タイの事と料理
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Comments(2)