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びっくりしたカメラの講習会

一眼レフの初心者カメラ教室というのが5回で1000円というタダ同然の値段で、市の施設であるということで申し込んでいた。今日が初回だった。写真教室というのは1度出てみたかったが、なんとなく縁がなかった。今回はちょうど仕事もなさそうな時期だし、全回参加できそうだと楽しみにしていた。届け物を朝一番で済ませて、期待して10時からの講座に行った。講師はたまたま知り合いだったから一応ちょっとご挨拶。「前から講師しているんですか」と尋ねると、3回目だという。だったら慣れているのかな、とますます期待が高まる。そんな自分がバカだったと感じるのに時間はかからなかった。教え方の上手下手という次元の問題以前であった。カメラの使い方から入るから、その程度は知っている人にとって退屈であるとか、そういう次元でもない。これはもう講師個人の問題というよりも、講座を設定した側にも問題があるのではないだろうか。質問に答えられなければ「調べて次回にお答えします」でもいいし、例えば芸術性に関わるような難しいものも教えてくれみたいな、そもそもが答えようのない質問には「その部分に答えはありません」でもいいから、やはり一応真摯に対応すべきではないだろうか。答えられないと「プロカメラマンではあるが教えるプロではない」との開き直りには愕然とした。

自治体の施設の管理や運営は指定管理者制度で民間が行うようになっているのが多い。ここもそうだ。予算がない、だから安かろう悪かろうで言い訳のようなことをする意味は何だろう。受講者の好みの問題だけで講師の良し悪しを評価はできないと思うし、そういう評価ばかりで物事を決めるのがいいとは思わない。が、最低限の役割を果たさないのは好みの問題とは別次元じゃないだろうか。そもそも例えば経験上、素人の質問はくだらないから時間の無駄、との判断はありだろう。だったら質問時間を取らなければいいまでだ。「質問は受けません。個別にどうぞ」とでも言っておけばいい。ところが今回の場合、ほとんどの時間が質問時間で、それなのに質問がでると答えない。質問者はがっくりして質問しなくなる。すると沈黙が支配する。こういうことが通じる世の中なんだと思うと寂しい気持ちだ。というのは、若い講師の彼が、講師としては力不足であると感じているように感じられなかったから、そのことに一番びっくりした。若い時こそ試行錯誤して落ち込んで失敗して、それでも続けるってのが仕事じゃないのかなあ。残りの4回をどうしよう。初回は遠慮していたんであって次回見違えるようになっているかどうかを見にいくべきかどうか。時間の無駄を覚悟で…迷っている。
by kienlen | 2009-01-30 20:00 | 仕事関係 | Comments(0)

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