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黒服終了

仕事着が、服喪の意味の黒一色から普通に近づいている。そういうことがいかに気分に影響するかを感じている。なにしろこれまで黒一色だったし周囲もそうだったしで、どうしても気分が沈むし、着る楽しみというのがない。期間限定だったので黒服を買うのは最低限にしていたので、幸い洗濯するとじきに乾くのをいいことに、それで着回していた。楽といえば楽だが、つまらないといえばつまらない。今はまだあまり派手なのは避けるようにということではあるが、そのうちに人々の服装がどうなっていくかは楽しみ。しかし色指定のあること、あること。そして洋品売りの店はそのお達しに合わせて調節して売るのである。まあ、こんな期間に居合わせたのもご縁ではある。
by kienlen | 2017-10-31 22:37 | その他雑感 | Comments(2)

やっぱりバンコク

職場とアパートが徒歩距離なのでバンコクの渋滞を日ごろ忘れている。今日は思いがけなく早い時間に帰れることになり、そうだ銀行に行こうと思って荷物だけ置いてそのまま町中に出た。町中に出るのが珍しいわけでは全く全くないが、平日のこんな機会はまずないので、用事がすんだらカフェで読書してもいいな、などと考えていた。ところが銀行でものすごく時間がかかってしまった。5時になって行員の方々が早速帰るのに私はまだ終わらない。カフェどころじゃないやと思って外に出て、スカイトレインの駅に入ろうとしたところで、時々利用しているバスがきた。しかも運転手が親切で、乗りたい様子に見えたのか止めてくれる。思わず乗り込んだら、ものすごく混んでいた。そうだ、会社員の帰宅時間なのである。

混んでいたのは中だけじゃなくて道路もものすごい。全然動かない。昔と全然変わってないじゃないか。このまま1時間立っている覚悟を決めたところで目の前の席の人が降りて座ることができた。これなら何時間でも大丈夫だ。1時間以上乗って、ここだろうと思われるバス停で降りた。昼間は何度か降りたことがあるが夜は初めて。そしてバンコクの通りは昼と夜では大きく違う。心配になって、屋台の人に「ここはダーオカノンですか」と聞いてしまった。大丈夫だったが、乗り合いトラックが見えない。いつもトラックの方が並んでいるというのに、帰宅時間帯は人が並んでいる。しかも長い行列。パイナップルとマンゴーを買って列に並んだ。長いが、一台に11人乗れるので、予想より早く乗ることができた。バイクと車の排気ガスで息苦しいトラックで市場まで行き、色々買い込んで戻った。バンコクはやはりバンコクなのだった。

by kienlen | 2017-10-30 22:52 | その他雑感

『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?』

娘が来る時に、せっかくだから何か新刊をと思っていたところ、たまたまこの本の紹介を目にして即決、持って来てもらった。このタイトルだけ見たらとても読む気になれないが内容が面白そうだったのだ。そして原題は単にCleverlands。日本自画自賛の傾向を意識して付けたタイトルなんでしょうか。とはいえ、私には大変面白かった。著者は英国人教師。この人が、国際学力テスト「PISA」の成績上位の国という条件に加えて人口規模等で多様性をもたせて、フィンランドと日本とシンガポールと上海とカナダの教育について紹介した本。なぜこのような本を読みたくなったかというと、バンコクの学校に衝撃を受けてしまって立ち直れないかもしれないから。ただ、公式統計の分析だと味気ない。ところがこの本は現役教師が、教師宅に泊まりこみ、学校見学やら実際に授業をやってみたり、公式、非公式インタビューなどを総合し、もちろん統計や先行研究をたくさん引用しながら一般向けに読みやすく書いている。英国との比較的な視点が多いので英国の教育事情も透けてみえるのも面白い。

アジアの教育といえば詰め込みで独創性がないという印象があるというのは私たちも聞いているし、ここでもその思い込みがあることとを認めつつ、そんな単純な話しじゃないというところを浮き彫りにしている。タイトルをみると日本褒めているようなイメージだがそんなことはない。まだ子どもがいない著者は、子どもをこの国の中のどこで教育させたいかという自問をしているが、日本が選択肢に入るということは絶対になさそうだ。最初のフィンランドも相当良さそうだが、最後のカナダが著者のお好みにあっているようだし私もいいなあと思ったのはカナダだった。つまりアジアの国々というのは移民が大きな教育問題にはなっていないわけだ。その点カナダは移民を大量に受け入れている国で、それでも成績で上位に位置している。日本人が日本の章を読むと、えっと感じる点もいくつかありそう。まあ、それがまた面白くもあるが。どっちにしても、軽く読める割には全体的にとっても興味深かった。見方が単純でなくて安易に評価を下してないのが好感。



by kienlen | 2017-10-29 20:43 | 読み物類 | Comments(0)

献花できず

昨日書いたのにアップされていなかった。昨日は国王の葬儀の中でも特に大切な火葬の日で、6時過ぎに起きてテレビをつけたらもう始まっていて、しかしここのテレビは今時あり得ないほどの映りというか映らなくてストレス。でもライブをずっとやっているのでつけておいた。しかしせっかく現地にいるのだから外の様子を見に行こうと思い、最近親しくしている中国人の友人を誘うと行くということで一緒に行くことにした。実はその前に、近所のお寺で献花したかったのに、ものすごい人でどれくらい待つか分からないので、行列に入る前に挫折した。つまり、昨日はあちこちに設けられた献花場所へみんな出かける日なのだった。真っ黒の装いもピークで、ほんのたまにわけの分かってないらしい外国人が色付きを着ている以外は見事に真っ黒だった。

公共交通機関は無料になっていた。そのスカイトレインまで行くソンテオは民間なので無料と思ってなかったら運転手の個人的措置で運賃を受け取らなかった。民間のクルーズ船も協力で無料だった。その前の日も実はこれに乗った。夫がベトナムの帰りにちょこっと寄って王宮に行きたいというのでタクシーを止めたら、交通規制があるから行きたくないということでスカイトレインにしたのだ。夫はもうバンコクを離れて長いので、私の方が交通事情は詳しくなっていて自分が案内することになった。で、2日連続で大量の人を見事にさばくボランティアと秩序正しいタイ人に感心したのだった。普段もこうして秩序を守ったらまた違うと思うのだが…。とにかく昨日は中国人と2人、どこもすごい人であることを確認してから、つまり献花できず、休んでいる所も多い中で営業しているショッピングセンターに行って遅いランチして夕方戻った。黒い人たちの写真をアップできない。

by kienlen | 2017-10-27 20:24 | その他雑感 | Comments(0)

『すべてがFになる』

娘が来る時に「なんか軽く読める小説持ってきて」と頼んでいたらこの本を持って来た。どれにするかは任せる、買うまでもないのでキミの蔵書から、と私が言ったのに対して打診も相談もなかったが、実は森博嗣は、前にエッセイを読んで、この人は好きだなと感じた人だった。かといって小説を読もうかと思ったかというと、そうでもない。ので、こういう形で読めるようになったのもご縁である。娘がカズオイシグロを旅先で読んでいる間に私はこれを開いたり閉じたり。私にとってはちょっと海堂尊を彷彿とさせる出だしがひじょうに気に入って娘に礼を言った。あ、海堂尊から主張を差し引いたって感じかな。

工学部の先生だった作家らしく、というか、これを書いた時点では現役の先生だったようだが、それで私には内容的にはてんでついていけなかったので肝心の謎解き部分はもう、はあそうですか、なのだが、よってそこはまあ飛ばし読みになったが、それでも面白かった。こういう感性は好きだし、登場人物もとっても魅力的。途中まで読んで止めるというわけにはいかない。謎解き小説の最後を先に読んでしまうという人に会ったことがあり、その時はびっくりしたけど、謎が分かったからって途中がつまらなくなるわけではなく、これもそういう人は最後を先に読んでもいいんじゃないだろうか。これを読んでいる途中でカズオイシグロの方を先に読んで、純文学と大衆文学ってこういう風に違うのね、などと思いながら読んだ。映像はどっちも見てない。

by kienlen | 2017-10-25 13:09 | 読み物類 | Comments(2)

20年ぶり以上の友人たちと会う

誰からも尊敬されていたラマ9世王の葬儀の儀式の中のハイライトの火葬の日が26日で、この日は私の誕生日に当たる。それをタイ人に話したら、運のいい日に決まっているということだったが、それはそうに違いない。で、母の誕生日がこの国王の誕生日と同じだった。そう簡単に巡り合えるような機会ではない時に居合わせるのも何かのご縁ではあろうと感じていて、それにしてもテレビもニュースもご葬儀一色になっていて、町は黒い服であふれているし、と思いめぐらせているうちに、そうだ、昭和天皇崩御にはいなかったのだ、ということを思い出した。無邪気にタイ好きと言えるほどの情熱があるわけじゃないが、ご縁を感じることは確かだ。で、昨日、前に住んでいた時の友だちというか知り合いというかに会った。

場所はバンコクの高級病院。人数は全部で6人。入院していたのは、私よりも2年ほど後で子連れで日本に戻っていた人。少し前に、この彼女がタイに来ているから会おうよっていう連絡が友人からあったが、時間が取れずにいたところ、日本に帰る日になってホテルの部屋で転倒して入院したため帰国が延び延びになり昨日会えたというわけだった。昼頃に着いて、病室で鮨とってビール開けての宴会となった。何しろ高級病院なので広いし都会を見下ろす景色もいいし、冷蔵庫から何から設備は整っているし、レストランのようなメニューが置いてあるし、明るいし空調も適度だしホテルより居心地がいい。共通点といえば夫がタイ人であることというよりも、子どもがいてその父親がタイ人であることと言った方が正確。しかし経済状況やら教育方針やらは全く異なる。まあ、方針のないのは私くらいなものかもしれないが。主に日本に住んでいるのが3人でバンコクが3人だった。転倒がなければこんな機会もなかったわけだ。みなさん、イザという時にお願いするのに便利な所で働いていて、イザはない方がいいが、まあ、こういう後ろ盾は安心感がある。

by kienlen | 2017-10-24 11:43 | その他雑感 | Comments(2)

中華料理

食べ物の話題ごまかすって、何をごまかす。今になって生き方を、などというと自分が苦しくなってしまう。というわけで、友人が娘との食事会を設定してくれて、ごちそうまでしてくれた。いつもありがとうございます。
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小籠包が有名な店があるのだそうだが、私は情報疎いので全然知らない。さすがにもうずっとバンコク在住で夫が中国系で付き合っている人も中国系が圧倒的という友人だけのことはあり、中華料理の店は得意中の得意であるらしい。で、ここはその有名店よりずっと美味しいとその友人は言うのだった。でも小籠包なんて日常の食事の選択肢に入っていない私はそもそも食べたことあるのかどうか。で、とっても美味しかった。そして感動したのがこのラーメン。
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麺が沖縄のそばとおんなじではありませんか。大好きだけど本土ではどこにあるのか知らなかったら、バンコクで出会えた。さすがは沖縄。これは気に入ってしまったので、バンコクの中国料理が美味しくないといつも嘆いている中国人の知人を誘って行ってみることにする。デザートにごまだんご入りしょうがスープを食べたかったがなかったのであん饅を食べた。美味しかった。それにしても日本食は定食があるのでおひとりさまに便利だが、タイ料理にしろ中華にしろ、ひとりだと一品がいいところ。昔よりずっとひとりで食事している人が増えたように感じてはいるが、やはり4人くらいが適正で楽しく価格もそれなりにってことになる気がする。日本にいると、食事そのものよりもどっちかというと、誰と場を共有するかという方に重点があるような気がするが、こっちにいるとその発想は多分逆だと思われる。食事そのもののために人数を増やそうっていう感じが分からなくない。それにふさわしい美味しさがある。



by kienlen | 2017-10-23 12:05 | その他雑感 | Comments(0)

日常に戻ると思ったら

娘が来て、続いて仕事関係の研修があり、ずっとホテル住まい且つ非日常だった。もうじき日常に戻ると思ったら突然一週間の休みができてしまった。一週間などあっという間に過ぎてしまうといえば言えるが、どこかに旅しようと思えばできる期間でもあるなと思ってスケジュール帳を見たら、ちょうどこの間にベトナムに行っている夫がちょっとバンコクに寄るし、日本在住のタイ人の友人も帰省の途中でバンコクに寄るので会おうということになっているしで、結局そのまま過ぎてしまいそうだ。それにしても、しばらく人と一緒にいたので突然寂しくなってしまったのが響く。結経自分はひとりは好きだがひとりでいたくないというひじょうにやっかいなたちであることを、分かってはいたけどますます確認している日々なわけだ。ひとりが平気という人は周りに多い。羨ましいことだ。
by kienlen | 2017-10-22 20:56 | その他雑感 | Comments(0)

暁の寺

バンコク観光の目玉のひとつに寺院巡りは欠かせないと思うが、中でも私は暁の寺が好きだった。三島由紀夫の小説になっているというだけじゃなく、デザインも立地も大変によろしい。他の寺に行きたくなることは実はあまりないのに、ここだけはバンコクに来るたびに行きたくなるのだが、もう何年か知らないがずっとずっと改装工事中だった。このままずっと工事が続くのかと思うくらいの長期間だった。見ることはできるが、足場が組んであり夜のライトアップだって足場付きではかなり興ざめ。それがつい最近工事が終了してちょっとした話題にはなっていた。で、娘が来た時、ディーゼル列車で行ける海辺の町で海鮮料理を食べ、帰りはトラックに乗って途中まで戻り、すっかり暑くなってしまって涼しいタクシーに乗り換え、この寺に行ってみることにした。そうそう、娘は最初から暁の寺に行きたがっていたのだった。
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これまでいつもボートで行っていたので、タクシーで乗り付ける正面玄関(なのか)から入るのは初めてかもしれない。どこで入場料を払うのか分からずそのまま入ったら、係員が娘の半ズボン姿にダメ出しをした。タイの寺で膝より短いのはダメであることを、私も長く行っていないので忘れていた。前回も王宮でなんと夫のズボンがくるぶしより少し短いだけで入れなかったのに。でも、これをタイ人に話したら、そこまで厳しいかなとびっくりされた。暁の寺は入り口でスカートをレンタルできるようになっているのでそれで入ることもできたが、何だか面倒になり、外観見ればいいやで入るのは止めてしまった。これまでに比べて真っ白になっていた。噂ではあんまり良くないみたいな声が聞えてきたが上品でとてもきれいに感じた。来月はまた知り合いが来るのでここは案内することになるだろう。


by kienlen | 2017-10-21 20:01 | | Comments(0)

ご縁

この間、私にとって大事な人が亡くなった。場を共有していたらショックはもっともっと大きかったはずであることは分かる。昨夜はその彼が夢に出て来て、何だ、死んだのは冗談だったんだと安心している自分がいた。この安心感が心の中に居着いている感じがするのがすごく不思議な朝だ。今、帰国までの折り返し地点にいて短い研修中。自分でとったわけではないホテルの部屋がやたらに広くて、でもケミカルな臭いがして、電気のスイッチの位置からコンセントの位置から何からもう何も考えていないと思われる不快感でよく眠れず、翌日は珍しく鼻水も出るし、喉も痛いしで、風邪だろうと思ったが、そうだこれはケミカル臭のせいにできると思い、昨夜戻ってフロントに申し出て部屋を変えてもらうことにした。「改装直後でしょ」とあてずっぽうで言ってみたら、その通りで「分かる」と理解を示された。恐ろしい部屋である。

しかもせっかく巨大な部屋で大きなテレビがあるのだから、ここでゆっくりしない手はないと思ってスーパーで買ってきた出来合いの食事がものすごく不味くて食べられなくて捨てるハメになり、ビールを買ってきたのに栓抜きがなく、フロントに電話したくても電話がなく、しょうがないから降りて行って「栓抜き貸して」と言うと「ない」と言われ、でも「僕が抜いてやるから持って来い」というので持参したらどういう方法か知らないがさっと抜いてくれた。芸達者なタイの方々である。それにしても場といいモノといい人といい、歳を取るに従ってご縁で回っていると感じる機会が増えているように思う。今の日々もまさにそうだ。カズオ・イシグロを読み終えてふと普段会うというわけでもない本好きの友人を思い出して「読むなら貸すよ」と連絡したら「ちょっと前に○さんがイシグロ好きだって話してたばかり、読みたい」と喜び、この○さんというのは私は面識がないが遠回しに関係がある人で、しかも偶然会えて本の話題をきっかけに話すことができた。夫より、ベトナムに行った後に一泊だけバンコクに寄るとの連絡あり。会えるかどうかは時間的にものすごく微妙だ。これもご縁に任せるってことで。

by kienlen | 2017-10-20 09:07 | その他雑感 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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