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ビブリオバトル

自分が推薦したい本を5分で紹介して、どれを読みたくなったかを集まった皆が投票し、最も投票が集まったのがチャンピオンになるというゲームをビブリオバトルと呼ぶらしい。これに参加してチャンピオンになった友達から勧められていて、本日がその日だった。予約が必要らしいが、そこまでして行きたいかというと、そうでもなく、でも本がテーマのものには興味があるしで、直前まで迷った挙句に行ってみた。発表してもいいかなと思って一応、つい先ごろ読んだ服従を持参。10人ほどの少人数で気軽そうだったのでぶっつけ本番でプレゼンすることにした。制限時間5分の後は、質問やディスカッションの時間も少しある。とっても面白かった。結局10人のうち6人が発表して投票。2冊がチャンピオンになった。服従もその1冊に入りめでたし。図書館で借りて読むという人がいたのは嬉しかった。今年度は今日が最後とのことで、もっと早く知っていたらと残念だった。
by kienlen | 2017-02-15 23:36 | 読み物類 | Comments(0)

弁護人

午前の仕事らしきものは連日キャンセル。友達とランチして午後は仕事かと思ったら、これも連絡なしのキャンセル。毎日無収入で毎日自由。こういうスタイルでやっているのだから自業自得。まあ、半ば予測していたのであらかじめ時間を調べておいた映画を見に行った。買い物依存だとモノが増えるが映画やら本やら酒に依存したところで目に見える害はなく何も残らない。本は残るといってもたいした害にならないし。映画館の窓口にいたのはよく知っている人だった。臨時のバイトだそうだ。この映画館の常連さんのようなコアな人でも、この映画の後は目を腫らしていたことや、彼女自身も見てすごく良かったと教えてくれた。でも、観客は自分含めて2人だった。

これも実話に基づいているということだが、始まりは1980年代初めのころから。つまり韓国は軍事政権下。高卒で苦学して弁護士になった主人公は金儲けに奔走して明るい。デモのニュースを見て、こいつらけしからんというような人物だったのに、諸々の事情から国家保安法違反事件の弁護をすることになる。このあたりの転身ぶりは、勝手ながら自分の中の弁護士像と重なってリアルに感じられた。法廷で、出来レースの公安、検事、裁判官と闘う場面のやり取りは面白かった。韓国映画を見ていると、ほんと熱いなと感じる。これもそうだった。目を腫らすほど泣いたかというと、そうでもなかった。行間を読ませるというよりは全部さらしている表現スタイル。面白かったけど、どうも自分としてはもうひとつ何か足すか引くかが欲しい感じではあった。


by kienlen | 2017-02-14 23:25 | 映画類 | Comments(2)

こころに剣士を

昨日は午前の用事が直前キャンセルになり、午後から会う予定だった父とランチをしながらゆっくり話し、午後はやるべきことをしなくちゃと思いつつも進まず、そういう時にぐずぐずしていても時間が過ぎるだけなので逃げ出すことにした。逃避先といっても、行きたいのは図書館か映画館くらいで、映画の上映予定を見ると「ナチスとスターリンに翻弄されるエストニアを舞台に…」とあり、これだけで即決。それが、こころに剣士を、という映画。心にも剣士にも惹かれるわけではいので、タイトルだけだったらまず興味を持たない。ちなみに原題に心はでてこない。5時20分という上映時間もちょうどいい。客は自分含めて2人だった。

ロシアから独立した小さい国々の事情はほんとよく分からないし、かといってあえて読んだりするほどのきっかけもなく、ちょっとでも旅をしたら勉強する気になるのだろうけどと感じているくらいなので、映画は便利。そしてこれも静かでささやかで実に良い映画でした。この間のクロアチアのもそうだけど、言葉少なで行間が豊かで表現スタイルとしてはすごく好み。もっとも饒舌で過剰なのも好きなので、単にそういう問題ではないが。第二次大戦中はドイツの占領下にあり、それからスターリンのロシアへ。もうそれだけで恐ろしいが、実際ひたひたと恐ろしい内容。というのは主人公である元フェンシング選手は、秘密警察に追われているからだ。田舎の小学校教師をして身を隠しているが…。物語に意外性はなくて、私のような謎解き推理力皆無の者にも予測可能なシンプルさだし、出来すぎでしょう、という場面は多々だけど、そんなことは重要ではなくストレートに深く感動、泣きっぱなしだった。やはり映画はひとりに限る。実話に基づいているそうだ。大変素晴らしかったです。

by kienlen | 2017-02-14 09:09 | 映画類 | Comments(0)

『服従』

これはこれは面白かった!本だけでしか味わえない快感ってこれだよな、と思いながら耽読。といっても何が分かっているかというと、ものすごく心もとない。フランスの知識人ってこうなのね、それで読む人にこれでもかっていう教養を要求するんですか、という感じはあったけど、それらがなくても勝手に面白かったです。結局こういうのが好きなのだ、自分、と思った。で、この場合のこういうのって何かというと、皮肉と嫌味とデカダンスというところか。まあ、節操がないので、ハウツーものとさわやか系とファンタジー系とオカルト系以外はたいてい好きになる傾向あり。ただ巨大な問題があって、主人公がユイスマンスという作家の研究の第一人者で、私のようにこの作家の名前ここで初めて聞いた、という者が一体読んだことになるのか、ということだ。まあ、色々なレベルの「読む」があるので、自分勝手に楽しんでいる分にはそれはそれとして置いておくことにする。

ごくごく近未来というか、次の選挙くらいに、フランスにイスラーム政権が誕生するという小説なのだが、政治家から思想家から小説家からジャーナリストから編集者から色々な人が実名で登場する。こういうのって海外の小説では見かけるけど日本にもあるのか、ちょっと知らない。一人称の効果ってこれかあ、と今さらながら感じたのは、臨場感たっぷりで実話のようなのだ。ソルボンヌ大学で教えていた主人公は、選挙の前から不穏な動きを感じ、情報も得たことから田舎に一時避難。パリに戻ると教授職を失っている通知がきている。しかし知識人が騒がないように破格の年金が約束されているのはサウジのオイルマネーがあるから。という物語自体も面白いといえばいえるが、一文一文の含意が重層的で心地良い。ちょうどこのところイスラームの話を聞いたり読んだりが続いていた上にこれを読んだのは偶然だが、多少でも見聞きしたのは想像力を膨らませるのに役立った。服従というタイトルには、ううむ、納得。ヨーロッパと中東、カソリックとイスラーム、人間とは何かということから知識人とは、政治とは、国家とはなどなどめいっぱい詰まってる思想書のようでいて面白い小説。それでユイスマンスを読んでみるかというと、とりあえず自信ない。しかしこういうのの次をどうするかは難しい。プラハの墓かな、手持ちからいくと…。

by kienlen | 2017-02-13 08:31 | 読み物類 | Comments(0)

糀を買いに木曽まで

本を読んでいたら夫が通りかかったので「どこか遊びに行こう」と言うと「いいよ」ということだった。予想してなかった答えにこちらが戸惑い気味。しかし、じゃあ木曽だ。娘にもたせた塩麹の追加を頼まれていて、極上の糀で作ってやると約束してあった。頭にあったのは、一度買ってすごく気に入った木曽の小池糀店のもの。とはいえ、木曽は遠い。でも車に慣れるためのドライブがてらに行くならちょうどいい。ただ、本が面白くて気付かなかったのだが、夫が通りかかった時刻はすでに1時過ぎだった。松本が混むに決まっているから戻りは夜を予想しないといけない。「木曽にしよう」と言うと「木曽ってどこ」と言われたので面倒だから「うんざりするほど遠く」と答えておいた。

何やかやでさらに時間が過ぎ、出る段になって「6時までに戻らないといけない」と言うから100%ムリと言ったら夜の予定を諦めるということだった。彼が運転しだしたので、たまには運転したいのかと思ったらじきに、道を知らないから代わってくれということで私が運転。予想通り松本から塩尻まで渋滞で着いたのは5時過ぎになってしまった。せっかく遠くまできて糀だけというのも何なので味噌玉の味噌も買う。味噌はつい数日前に買ったばかりで、もうじきタイなのでそれが終わるかどうかも分からないというのに。まあ、塩麹と一緒に娘にやってもいいし。帰り道、長野まで122キロという表示に、遠いなあと思っていたら夫は「たった122キロなのになんでこんなに時間がかかるんだ」と言っていた。確かにそうとも言える。木曽福島は散歩にいい町だが、寒いしもう遅いしで糀と味噌を買っただけでとんぼ帰り。途中でラーメン食べた。手間もガソリンもかかっている糀を、さっそく沖縄の塩と混ぜて仕込んだ。がんばって発酵お願いします。

by kienlen | 2017-02-12 22:03 | | Comments(0)

後半は意外にサクサク

集中してやれるわけじゃないのでダラダラと1か月くらいはかかるかと思っていた事務所の片付けがほぼ終わった。まだ完璧ではないが、あのメチャクチャ状態からすれば上出来で、ゆっくり本を読む気にもなる。今日は床のワックスかけも行なった。なかなか方向性が決まらなかったので混沌のまま手放すことになりはしないかとさえ思ったが、ゼロから作ることと違うのは、時間さえかければ、動かしさえすれば何とかなるということだ。それと後半が一気にはかどるのはその他のことと似ているようでもある。これで友達にお茶飲みにどうぞと言うこともできるが、しかしスポット暖房がないのに自分は慣れているが、そうでないと寒すぎてムリっぽい。車がきて久々に運転で、午後は本日の現場へ。公共交通では不便な場所なので車があって良かった。夜はタイ料理行きたかったけど寒いのと、読みかけの本が面白くて中断したくないのとで、家にいることにした。しかし、冷えるな。
by kienlen | 2017-02-11 20:21 | その他雑感 | Comments(0)

『日本のムスリム社会』

友達から借りたこのちくま新書を、外出の多くて落ち着かない日々の中でちょっとずつ読んだ。2003年の発行ということは、時々の政策やら国際関係やらによっても変化の大きい外国人事情が現状と同じはずはないと思われるが、日本の中のムスリム社会という、私たちには見えにくい部分についての基本を教えてくれている点でありがたい内容だった。基本に触れておくと、何かあった時の理解がしやすくなる。著者はこの間の講師だった桜井啓子さんで、イランが専門。その時の話、それから自分が多少は知っている日本のタイ人社会、そしてパキスタン人の知り合いや、ムスリムと結婚して改宗した友人などを思い浮かべたり比較したりしながら読んだ。

フィールドワークではあるが、ノンフィクション作家のような文体や構成とは違って学者さんのそれ。誰かにスポットをあてて物語的にしたり、とにかく読んでもらう工夫をする、みたいなところはあまりなくて、でもあくまで一般向けを意識している、という感じで、構成は、まずモスクという現場の風景で導入、続いて日本で働く・学ぶ、故郷の事情…と、項目ごとに説明している。私が一番面白かったのは、最後の章の「日本社会とイスラーム」かな。そういえば以前、イラン人と結婚して子どもがいて、給食の献立に目を光らせていて、食べられない時は弁当持参という日本人女性に会ったことがあった。もうあれから20年近くになるのだから、その子も成人しているのだろうけど、どう育っているのだろうか。公的な領域は男が中心で親権も男と決まっているあたりは、日本人との親和性が低いように感じつつも、女は男に守られる存在であるというのは、タイ人よりも馴染みやすいかもと思ったり、基本的なことが色々説明されていて面白かった。

by kienlen | 2017-02-10 21:26 | 読み物類 | Comments(0)

厄介なアルコール

昨日も細々ばかり午前ひとつに午後ひとつ。合い間の長目のランチは知り合いのやっている昔からの喫茶店に行ってカレーとココアといういつものやつを。夕方、友達と会うことになっていて、それまでの合い間に次は知り合いブックカフェへ。飲みたくもないコーヒーを飲み、知り合いが作っているパンを扱っていたため全品購入。本読みたかったが知り合いなので本やら映画やらの話で時間が過ぎてしまった。で、夕方約束してあった友達はつい最近資格試験が終わったからと連絡があったもので、蕎麦を食べた後、会うのは久々だし、試験が終わってめでたいので飲みますかってことになった。駅ビルのワインバーみたいな所に入り、ボトルを1本取る。フルボディってあるけど軽いよねえ、と言いながらじきに1本は終わる。それ以上飲む予定なかったが、彼女がもう1本飲みたいというのでじゃあ付き合うよということになった。

私は毎日飲んでいるので大量飲酒の欲望はなく、飲酒に関しての自己管理はできる、と思う。酒で具合が悪くなる思いは若い頃にしているので、いい歳して苦しい思いはしたくないし、バカバカしいだけ。とにかく外で飲むのは帰りのことを考えると安心できない。彼女の方はペースが早かった。今まで酒を一緒に飲んだことはないのでどの程度飲めるのかも知らないので、随分強いんだなと思いながら見ていたら酔いつぶれてしまった。長いこと飲んでなかったのだという。いつも一緒に飲むような友達だったらクセを知っているが、そうでないので全く迂闊だった。それからがちょっと大変。介抱というほどでもないが、まあ色々あり、とても帰宅できる状態でなく、付近のホテルを手配して連れて行き、部屋まで連れて行き寝かした。酒に強い人って自分の限界が分かりにくいのだろう。飲むそばから酔うと、もうこれで結構となるが、どうもそうでないらしい、というのは若い頃の友達が飲み助ばかりで感じたこと。情けないヤツだな、と言われたこともあるが、気持ち良い程度、まあ何とかなるさ、とリラックスできる程度以上に飲みたくはない。もっともそれでも十二分以上に飲んでおりますが。彼女から今朝連絡がありひとまずほっとした。

by kienlen | 2017-02-09 15:15 | その他雑感 | Comments(0)

いつもの漠然とした気持ち

朝一件、ランチ一件、午後一件、夕方一件と移動の多い日だったので自転車にしたかったが、朝はうっすらながら雪道で自転車の勇気がなく徒歩で出発。ランチの場所を午後の場所に近い所に変更してもらうやり取りをしている最中にスマホが働かなくなってしまった。寒さのせいと思われる。そのまま電源が入らないのではないかと危惧する回数が増えた。変え時だと思いつつそのままになっている。タイ行きも関係ある。いつもなら部屋を片付けたらグリーンが欲しいと思うが今年は買えない。来冬は南国なので、バーゲンで冬物を買っておこうということも考えない。だんだんタイモードに移行しつつも、しかしこの歳でよくやるよね、みたいな感じももちろん強いし、長期間留守にすることで失うものも大きいに決まっているし、その中には娘の就活の時にいないなんてという声もあるし、当人にもちょいとは言われたし、このところ自分の身勝手さというものについてやっと考えるようになっている気がする、と、まだ、この点の歯切れは悪いが、ちょっとは。ネットのニュースで南アフリカだったかどこだったか、とにかくアフリカのどこかの国の男性がレコード盤を収集していて、ものすごい数で、どうしてここまでするかと問われて「病気ですね」と答えていたのがすごく納得だった。みんながみんなそれぞれの病気なのだと思えてならない。そういえば前に友達に病気だと言って激昂されたことがある。自分を含めての、そういう意味だったのだけど…。



by kienlen | 2017-02-07 22:04 | その他雑感 | Comments(2)

注射を一挙6本

タイ行きのための予防接種を予約しておいた日。車がないので電車で早目に行き、このところ片付け集中で遠ざかっている読書をしながらゆっくりランチをしてから病院に行こうという心づもりにしていたら、朝方友達からランチの誘いがあった。会えば話のテーマが尽きないが、あまり会う機会がないという友達なのでこの機を逃したくなく、じゃあ付近で食べてから電車に乗ることにしてとボソボソと時間調整をしていたら「送っていくからあっちで食べようよ」と言う。ありがたくそうする。行きたい店は休みだったり満席だったりで、最後の選択として、よく行く店へ。ひとりで仕事の合間の食事という時にいつも利用しているが、理由のほとんどはひとりでもゆっくりしていられるから。
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お得なランチセットというのを頼んでみたが、さすがに揚げ物はしつこく、うどんの量も多くちょっとしか食べられなかった。申し訳なかった。次は月曜日を避けたいが、予防接種は月曜日だけなのだ。で、その予防接種は渡航外来という初めて聞いた部門で受ける。医師の問診があり、その医師が感じもいいし話も通じるしで、自費なのに高額の抗体チェックまで注文してしまった。やはりどの分野だって営業力は大切なのだ。感じ悪かったら絶対にしませんね、これ、100%営業力の成果。で、5本の注射と血液検査用で6本打った。看護師もとってもいい感じで注射も上手。たくさんなので気持ち悪くなるといけないからとベッドに寝かせられた。何本からベッドか聞いたら「4本だからいいと思ったら気持ち悪くなった人いたから」ということだった。その人より先だったら自分が気持ち悪くなる立場だったかも。最高何本か聞いたら7本打った人がいたそうだ。酒を飲んでいいか聞いたら「今夜だけは止めて下さい」と言われた。これが、注射のない日は毎日でもどうぞ、に聞こえるんだからかなりもう末期的。戻りは吹雪の中を歩いて電車。帰り道に仕事関係の電話のやり取りが生じ、せっかくいい医師と看護師に当たって気分良かったのにたった2,3分の電話で気分はどん底になってしまった。営業力なさの破壊力の大きさ。


by kienlen | 2017-02-06 19:47 | その他雑感 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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