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『ロンドンを旅する60章』

明石書店のこのシリーズのロンドン版を図書館で借りてガイドブックとして持参した。こういう短く色々なことを紹介している本って、読み物としては何か物足りない感じがあったが、ガイドブックとしてはいいなと思いながら楽しく読んだ。これを見て絶対行きたいと思ったのがロンドン塔で、ちょっと中心から離れていたが、最終日に行ってみることにした。なぜロンドン塔かというと、夏目漱石が明治33年の10月31日に訪れていたとこの本で知ったから。時期が同じ。倫敦塔という作品にまとめたそうで、青空文庫にあったのでダウンロードして旅先で読むつもりだったが集中できず。ロンドン塔というから塔がひとつあるのかと思ったらお城みたいだった。拷問部屋や牢獄があり、王族貴族が幽閉されたり処刑されたりしてきた建物なのだそうだ。そういう場所で国王が戴冠式までを待つのだというから、即位イコールいつかは処刑の可能性みたいな覚悟ができるのだろうか。
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どこに入るのにも行列。ここではタイ人のグループがいた。
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血の塔の中に入って見学。ブーリン家の三姉妹という映画で処刑の場面があったけど、これもロンドン塔で裁判と処刑が行われたようである。メインのホールは王家の歴史を紹介しながら豪華絢爛な宝物を収めてあった。
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規模が大きくて写真はほんの一部のみ。テムズ川の対岸に行かないと全景は無理と思われる。そこまでする時間も意欲もなし。イギリスの建物は見た範囲ではモノクロームに徹していて、曇り空と調和していた。人々の服装も黒が圧倒的に多いシックな街だった。この本にはフィッシュ&チップスの美味しい食べ方が書いてある。ビネガーをたっぷりかけて食べるのだそうだ。そうするとあの油っこいのがさっぱり食べられるのか、なるほど。今夜はフィッシュと芋を自分で揚げようとイワシを買ってきた。

by kienlen | 2016-11-05 18:14 | 読み物類 | Comments(0)

食べ物

イギリスといえば食べ物がまずいと聞いていた。一番最初に聞いたのは子どもの頃で、名古屋に暮らしていたいとこからだった。外国に気軽に行けるような時代でもなかったと思うし、そのいとこが行ったことがあるのかというと分からないが、ド田舎にいた自分にとって名古屋という大都会在住のいとこの情報というのはとても新鮮だったことは覚えている。他に記憶にあることとしては、映画の良否は金のかけ具合による、というもの。経済成長期らしい説だ。よく行き来していて親しかったそのいとこは、私がバンコク在住中に交通事故で亡くなったと、後になって知った。その後もマズイ説は何度も何度も繰り返し聞いた。イギリスではタイ料理を食べていたとか、美味しそうな写真を見せながら「見かけはいいのに本当にマズイ」という友人あり、そして一番最近は娘の友だちがサンドイッチさえまずかったといったとか。

今回、行く前に周囲に聞くと、長く住んでいた人は、そうでもないと言っていた。ガイドブックには最近の食事情はよろしいと書いてある。ちょっとした観光旅行でたいしたことが分かるはずないが、マズイ説がここまで多いと興味はわく。そこでまずは機内食に期待した。ブリティッシュエアウエイズだったからだ。こういう時に努力すべきは、外部情報による思い込みを可能な限り排除することである。
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チキンのご飯添え、可もなく不可もなくという感じだが、美味しいとは言い難かった。チキンと豆という取り合わせがちょっと斬新に感じられた。帰りのメインはこちらで、娘が紫のサラダを食べられず、何でも食べられるという自信を喪失していた。紫の食べ物がよくあったが、日本人的にはどうなんだろう、紫って。私は色としては大好きだが、食欲をそそられるかというとそうではない。
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やっぱり試さないわけにいかないフィッシュ&チップスは、バースで食べることにした。しかしどこで食べていいか分からないので看板でうたっていたりメニューの出ている店を探したが、これが結構、ない。目立つのは、そして客がたむろしているのは圧倒的にイタリアンレストラン。そこで想像するに、フィッシュ&チップスは観光客向けでしかないのではないか、ということ。ということはやはりトライするしかない、ということで雰囲気の良さげなパブに入ってみた。席に案内され、コートも来たままでまだ座る前から何にするかと聞かれたのはもう決めてあったので答えたけど、飲み物は何にするかまで聞かれてもメニューも見る前だし分からない。それとも外にあったメニューで決めておくべきだったんだろうか、とにかくものすごいテキパキしている、空いているのに。さて、何ていえばいいんだ「考えさせて」といってみたら次から別の人が来た。結局ドリンクは注文せず水のみで。だって、これだけで1500円くらいするんだから。
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しかも全然美味しくない。私はなんとかフィッシュの部分だけ食べて挫折し、バカなことにポテトから食べた娘は魚をほとんど食べずじまいで、とってももったいなかった。この料理をまずくできるわけないと思うのだが、思うに塩気が全くないせいではないだろうか。安ければ他の店でも試して比べたかったが、安い店は見つからずそれをしなかったけど、料理において塩加減が最も大切なのではないかと確信した次第。もちろん塩コショウは置いてあるし、各種ソースもあったが、それをつけさえすればいい、というのはちょっと違うように感じられた。ベースはやはり大事でしょう。なおグリーンのは豆のソースで、私は豆は好きだが、美味しくて感動というのとはほど遠かった。何かこう、空虚。空虚にソースつけても…。ううむ、さっそく悪評肯定に傾きつつある。





by kienlen | 2016-11-04 18:21 | | Comments(2)

初めて出国審査なしを経験

ヒースロー空港では迷いまくりだった。まず到着した時、どうしてこんなに延々と歩くんだ、しかも他に誰もいない、飛行機は一席残らず満席だったのにおかしい…と思いながら歩いていて、実は電車があったことを知った。それでも入国審査に間に合ったからいいけど、そんなことより驚いたのは出国審査がなかったことだ。電光掲示板を見ると3時間前からチェックインできたので済ませてすっきりしてしまうことにした。席を決めて荷物を預けてチケットとパスポートを受け取る時に「・・に行ってそれから電車に乗って」と言われたが、早口で・・の部分が聞き取れなかった。まあ空港なんて表示を見ていけばいいのだから恐れることはない、と思って聞き返すこともせずにいたら、どこに行っていいか分からなくなった。そもそもそのビルはブリティッシュエアー専用らしく他の航空会社のカウンターもなく、今まで見てきた空港と違うなという印象はあったが、それにこれまでも結構迷ってはいるが、次にどこに行っていいか全然分からないというのは初めて。しょうがないから、親切そうに見える女性職員にきき、なるほどそういうことかと思って行くと、そこは荷物検査だった。

そこを出ると免税店なんかがあり、待っている人も大勢いた。しかし私たちは電車で別棟に向かわねばならない。そっちにも免税店があるのか分からず、紅茶を買いたいという娘に付き合って時間をつぶす。出国審査を受けてからの免税店と思っていたので何か違和感はあったが、自分の記憶間違いかもとも思う。買い物を終えて電車に乗って該当の棟まで来たら、そこはラウンジ。出国審査を通ってないではないか。しかしどう間違えたところで、審査カウンターがあれば通るはずだし、あってすり抜けられるようだったらまずいではないか。ホテルまで送ってくれたガイドさんが「入国は厳しいけど出国はパスポートも見ないですよ」と言ったのは比喩と思っていたが、本当に見ないのか、じゃあどうやって出入国者の管理をするんだろうか、かつて多くの国々を支配していた名残で出国などどうでもいいのか等々疑問が渦巻く。もしかして搭乗手続きの時にスタンプ押すとか、まさか、と娘と疑問顔。で、結局スタンプなしに搭乗となり、羽田で送り帰されたらどうしよう、まさかね、と、でも幾分の不安はあったが何事もなく帰国できた。ネットで調べると一応それらしきことは書いてはある。ヨーロッパ諸国へ行く人にいちいち出国審査するのも大変だろうし、だったらやらない方が合理的ということなのか。管理だけならチケットでできるはずだし。いずれにしろ自分にとっては初めての経験で、今回一番驚いたのがこれだった。

by kienlen | 2016-11-03 18:16 | | Comments(0)

テート・ブリテン

本日の朝7時半羽田着で、タクシーで昼に到着。客はひとりだけでよく眠れた。サービスエリアが混んでいると思ったら文化の日で祝日だったのだ。重たい仕事がすぐにあるので今夜はよく眠れることを願う。ロンドンは聞いていた通り、美術館とか博物館だらけで、どこに行っていいか分からず、大英博物館だけはミイラを見に行こうと決めていたくらいで後は成り行き任せにした。1泊して翌日、バッキンガム宮殿を見学してウエストミンスター寺院に向かってブラブラ歩いていたら、テムズ川沿いにこじんまりした美術館があり、何人かが開館を待っていた。何かなと思ってガイドブックを見たらちょっと良さそうだったので入ってみることにした。こういう国立の施設は無料というのがすごい。それに中もすごい。
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私でさえどっかで見たことあるなと思う有名どころがこんな風に所狭しと大胆に並んでいる。本気で見るならいくら時間があっても足りないところばかりだった。よってさらっと見ただけ。
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入口はこじんまりした感じだったけど中は広い。まあ、これでこじんまりと言えるのかどうか。上野の国立博物館とか美術館とか、大英帝国を真似ているんだなというのがよーく分かった。
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天井はどこも丸い。ずっと曇っていたのに昨日の出発の日の朝はロンドンも晴れていて、こちらに着いたらすごくいい天気。タクシーから見る紅葉がきれいだった。さて片付けがある。そして疲れてボーっとしている。







by kienlen | 2016-11-03 14:43 | | Comments(0)

自問自答をつらつら

若い時、旅行したいという欲求がなかった。今になってあちこち行くようになって、なぜ若い時はそうでなかったのかを考える。娘を見ていてその理由が何となく分かった気がする。ガイドブックを見ながら、そこに載っているレストランを目指したり、例えば日本では販売されていないイギリスだけのニベアが3種類あってそれを見つけてお土産にしたり、ということへの方が興味があるようで、町を歩く時もキョロキョロするんじゃなくてたいていうつむいて歩いている。何か自分なりの発見を求めたり、ハプニングを求めているようにも見えない。私の方は、ああ、こういう旅をしたくはなかったし、今も同じだなと感じながら、それを見ている。娘と自分では年代が違うし、まあ娘であるので、違和感を覚えたり腹をたてつつも一緒に行動しているし、彼女にしたって、自分では関心のないことをブツブツ言っている親にうんざりしているだろうから別にどっちがいけないというのではないが、つまり旅に何を求めるかという自分なりの目的が分からなかったのだと思う。

そもそも目的を決めてから行動するタイプでもないのに、どうしてこんなことを今になって感じるのかも分からない。娘への腹立ちかもしれない。日本に戻ったら忘れるようなことを吐き出しているということになるかもしれない。とはいえ、タイに居た頃は仕事があって子どももいたのにしょっちゅう旅はしていたのだから、それを旅に入れたら、旅していないということにはならないか。気持ちを言葉にするというのは難しい。しかもこんな形では尚更。これから5泊したロンドンのホテルをチェックアウトして空港へ。前回のヨーロッパで娘が味噌汁を持参したのがひじょうに良かったので今回、私も持参。毎朝と、ホテルの部屋で夕食の時はその都度飲んでほっとしていた。多めに持ってきたつもりだが、全部なくなってちょうど良かった。
by kienlen | 2016-11-02 14:33 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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