<   2015年 12月 ( 35 )   > この月の画像一覧

大晦日の行動

息子が今朝4時半着のバスで帰省。タクシーを使うと言っていたのを、何と迎えに行くと言った手前、4時に起きて暖気運転して凍った窓を溶かして迎えに行く。それから再び眠り起きて読書。友達からランチの誘いがあって行くと、そこに偶然別の友達カップルと遭遇。話弾む。息子が運転したがるのは確実で、しかし20代は保険の対象外で怖いので、運転したいなら私を乗せて花を買いに行っておくれと伝え、飯山まで練習兼のドライブ。直売所が閉まっていて花を買えず、中野市の友人の所に寄って菓子屋に行きいくつか購入。

家に帰ると息子はどっかに遊びに行き、家に入ると夫が送ってくれと言うので送る。大晦日は1人でワイン飲んで美味しいもん食べようと買い物に出たところにタイ人の友人から飲みに来いと電話があって予定変更。自転車でタイ料理の店へ。うるさかった。ワイン飲んで雪の上がった道を戻った。今年最後の日はこうして過ぎた。

by kienlen | 2015-12-31 23:53 | その他雑感 | Comments(0)

『西の魔女が死んだ』

本読み友だちのお勧め本で、彼女が傾倒している梨木香歩の本の2冊目を昨夜読んだ。家守奇譚が面白くて類似のを読み始めたのだが、ちょっと満腹感がぬぐえずに中断して、別系統のこちらへ。私でもタイトルは知っている著名な作品。評価も高いようだし期待して読み始めた。中学生の女の子が不登校になり、田舎暮らしのおばあちゃんの家に滞在しながら家事や生きる上での教訓などを暮らしの中から学ぶという物語。中学生の視点なのでやさしくて読みやすい、とうか読みやす過ぎ。私は、どこかに仕掛けがあるんだろう、さあどこで仕掛ける、どこだどこだと駅伝だかマラソンだかの解説が頭の中に浮かんできて、結局最後まで素直な物語で終わるのに拍子抜けしてしまった。主人公も素直で物語も素直で登場人物もみんな素直でいい人たちだった。魔女について知らないけど、こんな素直なんだ。いや、魔女について知らないのは決定的な問題かも、これを読むのに。それさえ分かっていない。

読み終えて、その友人に「何が面白いのか教えて下さい。分からない。歳のせいかな」と少々落ち込み気味で送ったところ返事があった。不登校からの脱出。なるほど、不登校を経験しているとぐっとくるだろうという感じはイメージできなくはない。自分がこれに感動できない理由を考えていて、まずこういう内容の児童書をたぶんほとんど読んでなくて冒険物語ばかりだったこと、少女小説に感動した覚えがないこと、文化レベルの低い家庭に育ったこと、教訓ものが苦手であることなどが浮かんだ。それと、ここで一種ファンタジーのように出てくる田舎の生活様式は自分が育ったのとほとんどそっくり。ただしここに登場するような素敵な外国人のおばあちゃんはいなくて、単なる寒村。まあ一番の問題は適正年齢を超過していることにあると思われるので、娘に帰省している間に読んでもらって感想を聞くことで合意を取り付けた。梨木香歩読んだことないそうだしちょうどいいんじゃないってことで。


by kienlen | 2015-12-31 11:02 | 読み物類 | Comments(0)

『彼岸過迄』など

今年最後の夏目漱石の本。だいたい月1回のペースで読書会の課題になるため確か『三四郎』『それから』『門』『こころ』『行人』『坊ちゃん』を読んできた。漱石といえば高校の夏休みだったか、3部作を読んで登場人物の関係とか気持ちとかを書くような宿題があった。記憶力悪いのにこの件を覚えているのは、その当時漱石の作品を特別に面白いも感じられず、このような文豪の名作の良さの分からない自分は感性とか理解力に問題があるのではないかと思ったりしたからだ。そもそも宿題をやれたという記憶がない。挫折したのかもしれない。とまあ、そんなことがあって漱石を好んで読んでいた時期はなく何となく2,3読んだ程度と思う。そしてほとんど何も覚えてない。

『彼岸過迄』はたぶん初めて。漱石が好きじゃないって話を聞かないけど、それはどうしてなんだろうかと考えながら読んでいた。生活のために嫌な仕事も組織も人間関係も我慢して働くという一般大衆が出てくるわけじゃく頭の中の世界が多いので、衣を着けないピュアな精神を描くことができて、これって、何であれ体験したら直面する理不尽さから離れた所にいられる安心感がある。いかにも小説という魅力なんだろうけど、登場人物は基本似てるし、男女関係も似てるし、この先も色々すごく読みたくて待ちきれないかというと、そこまでには感じられない。身分違い過ぎだし。面白いんだけど、さらに深い魅力を自分は分かってないのだと思う。この中で一番好きだったのは『こころ』だな。

by kienlen | 2015-12-30 20:47 | 読み物類 | Comments(2)
仕事納めもボーナスもお歳暮も年賀状もおせち料理も関係ないわが家。年末の大掃除だけはしたくて寄り道しながらぼちぼちやっているが、当然寄り道の方が多いのでまだ終わらない。このまま終わらない可能性も高い。今日はお昼に友だちに誘われ、お茶の時間に別の友だちが来訪。目的は本。借りていたのを返却し、新たに2冊借りて2冊貸した。借りた2冊は梨木香歩で貸したのは村上春樹の読書案内と佐伯一麦の文学案内。私は読書会の課題だけで手いっぱいに近いが、それもつまらないので間に何とか挟み込こむことを、友人は現役会社員だが仕事関係以外で明治期のか翻訳ものに行くかの路線で迷っていると、互いの来年の読書目標について述べ合う。興味ない人にとったら何を浮世離れした話ということになるかもしれないが、当人は深刻で話は尽きず、他の話題に脱線することなく一直線に夜になってしまった。
f0104169_19263425.jpg
その友人が写真集を1冊持参。ソロモン島の薬草と薬草医をテーマにしたもので、その判型を見てこの間デンマークの書店で買ってきたこの本を思い出し、友人に見せた。旅の始めにこんな重たいものを買うのってどうよ、で迷ったことは迷ったが、気に入ってしまったもの。しかしこれを見せて感動する人がいるというアテもなく、ひとりで悦に入っていたのだが、この友だちが気に入ってくれ、国際的に活躍するキュレーターの友だちがいるのでこのアーチストについて聞いて見るとのことで写真を撮っていた。ぜひお願いと言った。私もちょっと撮ってみた。暗めに。
f0104169_19265668.jpg
f0104169_19265071.jpg
f0104169_19264243.jpg
日本の切り絵のイメージって花鳥風月だったり美や繊細さを追及しているように感じられるが、これは哲学的。もっとすごいのがたくさん掲載されている。どこかで展覧会があるなら実物を見てみたいものだという点でも一致した。楽しいお茶の時間だった。今年もあと2日。明日、息子が本当に帰省するのかどうか、その後の連絡がないので知らないけど、極上の米と肉は用意した。野菜はたっぷりある。




by kienlen | 2015-12-29 19:43 | その他雑感 | Comments(0)

逞しい話

手打ちうどんを食べる会をするからお出でと言われて行った。誰が来るのか聞いたら知り合いがほんの数人というから気軽に行くと、なんだか大勢集まっていた。一種の介護施設なので利用者の方々とスタッフと、そして私のような部外者が少々。手打ちうどんを小豆汁で煮る、子どもの時以来の郷土料理が出てきてびっくりして懐かしかった。うどんもそばも手打ち以外を知らなかったので、乾麺なんか食べている人がいることに驚いた昔を思い出した。こんなもんを食べる町の生活は嫌だと感じたものだった。集まった人々は、もう色々あって達観しちゃっている人ばかりなので逞しい。勉強になります。ごちそうになって土産までもらって帰ろうとすると初対面の人から車に乗せて行ってくれと言われお安い御用と引き受けた。写真は何の関係もない今年のクリスマスカード。ご無沙汰ばかりなのに下さる人がいる。ありがたいことです。
f0104169_13281747.jpg
初対面でほんの15分か20分走る間なのにものすごく濃厚な話を聞いた。恐怖の隣人の話。隣人がとんでもない人だった場合、持ち家なんかあるのはすごいリスクになるというのは日頃から感じているが、まさにそれ。事実は小説よりも奇というような話を聞く機会はそんなに少ない方ではないと思うし、お化けから幽霊から色々と間接体験しているけど、今日の話の怖さは身近なだけに格別だった。ただ、それと対峙する方の強さが半端じゃない。気の弱い人なら死んじゃうか、少なくとも心の病ですよね、と言ったら実際に関係者の中から死者まで。その人を送り届けて自宅に着いたとたんに農業をしている友だちが米を届けに来てくれた。注文してあったもの。受験生がいるよなと思って様子を聞いたら「面接会場で倒れて保健室に運ばれた」という。倒れるって本当にあるんだ、友だちつまり母親と部外者の私とで大笑い。愛想がよくておばさんに人気の男の子なので保健室ですっかり人気者になり、しかもぶっ倒れたのに合格して、入学したらかわいがってもらえそうとのことだった。逞しい話続きで自分にもそれが乗り移った気分。

by kienlen | 2015-12-28 17:01 | その他雑感 | Comments(0)

『老人と海』

ヘミングウェイの小説を初めて読んだ。とてもよく言及される作家で、となると読まずに間違ったイメージが膨らむことになりがちで、男の闘争心むき出しみたいな思い込みがあって読んでみる気にならなかった。今回は読書会の課題だったので。そして、こんなに面白いなんて、驚き、深く感動。では若い時に読めばよかったかというと、それは分からない。読書もご縁、何事もご縁ですから。出だしから引き込まれて、どこもだれるところなく最後まで。ここまで緊張感を保てて疲れないってすごいな。最初に老人と子どもとの信頼関係がいかに愛情に満ちた強いものであるかを描写してから、老人が海に出る場面、そしてクライマックスへという流れ。

魚釣りを趣味にする人はかなり多いことは、知り合いに何人も本気の人がいるので想像がつく。何が面白いんですかと一所懸命尋ねたこともある。魚と自分の真剣勝負みたいなもんなのかと思った。どうも自分は勝負事に関心が薄く、それは勝てないことからの逃げなのか負けるのが絶対嫌という実は大変な勝気の裏返しなのか、今となってはもう分からないけど、勝負というだけで引けるところがあり、その先の何かまでたどり着くことができなかった。この本を読んで、なるほどと思った。命への畏敬の念に感動。でも小魚に対してはないらしい。強さは必要なのだ。命がけで採った大物の運命がこれとは。皮相的な意味じゃない強靭なひねりって感じ。素晴らしい小説で満足。



by kienlen | 2015-12-28 10:43 | 読み物類 | Comments(0)

娘が一人旅中。青春18きっぷで昨日は11時間電車に乗っていたそうだ。本が読めていいなあといったら、小川洋子を読んで、三島由紀夫にかかろうとしたそうだが「旅に三島は合わない」と送ってきたから、私もそう思うと送った。旅先読書にふさわしいラインナップを考えようということになった。しかし温泉宿に泊まって飛騨牛食べたとか、羨ましいことだ。私にも青春18きっぷの残りが回って来る予定であるので、1月どこかに行くのだ。

父が野菜を持ってきてくれたので、娘が一人旅中であることを伝えたら、旅はひとりに限るなあと言ってから「いやいや親族は別だが」と言い直したので、別に言い直さなくても、私も同感ですよと言ったのだった。今年は国内外の旅がずいぶんできたと思っていたが、一番は娘である。タイに行ってヨーロッパ行って広島やら神戸やら岐阜やら色々歩いているようだ。息子の動向は不明。

by kienlen | 2015-12-27 21:06 | 家族と子供の話題 | Comments(2)

ソムタム・キャロット

f0104169_21521789.jpg
本日の夕食は人参のソムタム。直売所で買った人参を夫の店に持ち込んでコックさんに作ってもらいました。途中、ボランティアで日本語教室をしている日本人の知人に遭遇。どちらへ、と聞いたら「タイ人の忘年会」とのことで、知人がやっているタイ料理店に入って行った。行かないかと誘われたけど、元気のいい人達といる元気がなく遠慮して、ソムタム食べながらビール飲みながら本読んでいた。店は混み合っていた。そこに外国人カップルが入って来た。席をあけると「現金の持ち合わせがないから一品だけ持ち帰る。日本の問題はカードが使えないことだ」と、ごもっともなことを言うのでソ―リーと言ったら「あなたが悪いんじゃない」と、これもごもっともなことを言われた。

パッタイを注文したので、もしやアメリカ人だったら「アメリカ人は悉くパッタイを好む」という自分だけの内緒の調査結果を補強することになると思って出身を聞いたらオーストラリア人だった。だったら白馬かと思って聞いたら野沢温泉のスキーだった。予想はずれまくり。スノーモンキー見ましたかと聞くのを忘れてしまった。夫はシドニーでタイレストランをやる可能性を探りに行ったことがあるので、それを話すと「じゃあ次はシドニーで会おう」と言って出て行った。カップルで世界各国を周っているそうだ。はあ、いいなあ。それにしても定住の外国人客は少なくないが、旅人が偶然来るような立地ではないし、ホームページもないし、一体どうしてこの店を知ったんですかと尋ねると「グーグル検索」。で、自分も検索してみたらトリップアドバイザーに口コミがあった。目立つことしてないけど味は良いと。ホームページくらい作らないとと思って何年経っているんだ。来年の課題。

by kienlen | 2015-12-26 22:21 | タイの事と料理 | Comments(0)

杉原千畝

予告で観て、これは必見と思いつつなかなか落ち着かなくて、昨日になってようやく行った。お子さまたちで映画館のロビーは賑わっていたが、この映画の観客はカップル2組と単独がひとりかふたり。いつも選ぶH列には自分だけだった。杉原千畝についてはユダヤ人にビザを発給した外交官という知識しかなく本を読んだことも何か見たこともない。それもあって今回見ておこうと思ったのもある。彼が、押し寄せるユダヤ人にビザを発給したのはドイツだと、そこしか浮かばないという理由だけで思い込んでいたらリトアニアだったんだ。不確かな思い込みはこわい。映画はとても分かりやすい感動大作になっていて、ハンカチを持ってなかったらコートが染みだらけになっていたと思う。

始まりは、昭和30年に外務省にひとりの外国人が訪れて「センポに会いたい」と求めるところから。そういう人物は今も昔もいないという公式見解を告げられ、彼を探すのを諦めないと言って去る外国人。諦めないの信念はこの映画における一貫したテーマ。それがあっても多くが死に、でも諦めなかった人たちには生きのびる可能性があった。場面が変わりセンポ、つまりチウネが世界を変えたい野心家でロシア語始め多言語を繰る優秀なスパイで愛国者で、諜報活動によって得られた証拠からドイツの動向を予測し、このままいくとアメリカと戦うことになる戦争を何とか阻止したいと努める様子が描かれる。ビザ発給に際してオランダ領事のアイデアに感動した。ゲシュタボの殺戮場面でのひとりの狂気の様子は戦慄の演技。センポが雇った2人も良かったし、主人公の視点に徹しているのでとっても分かりやすく、助けたユダヤ人が米国で核開発に従事かと匂わせる所もあり目配り充分、満足、とても良かった。

by kienlen | 2015-12-26 11:05 | 映画類 | Comments(0)

カーオマンガイ

f0104169_12445893.jpg
タイ人の友だちからカーオマンガイを作って2-3人で食べるから一緒にどうぞ、という誘いが昨日あり、ワインでも持って遊びに行くかと思っていたら都合が悪くなったということで持ち帰り用にパッキングして届けてくれた。超大盛りご飯とどんぶりいっぱいのスープとタレ。自分でしたことは野菜を皿に盛ったことと、しょうがを刻んでタレに追加したことと食べることのみ。素敵なひとりぼっちのXmasになりました。なお、カーオマンガイとは、鶏のスープで炊いたご飯に鶏をのっけて唐辛子としょうがの効いたタレをかけて食べるもの。タイだと専門店が多い。ゆだった鶏がぶら下がっているからすぐわかる。タイでは分量がこの3分の1から半分くらい。スープは冬瓜を入れるけど、ここでは白菜とか豆腐とか肉団子が入ってゲーンジューッみたい。ありがとうございます。
เพื่อนคนไทยทำข้าวมันไก่ให้ฉันกินสิ่งที่ฉันทำเองก็จัดผักเท่านั้น อร่อยมาก ขอบคณค่ะ



by kienlen | 2015-12-25 13:38 | タイの事と料理 | Comments(3)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー