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パン

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パンが美味しいとは聞いていたけど、デンマークもドイツもフランスも、とっても美味しかった。まあこれって、日本に来てご飯美味しいというのと同じことだろうけど。パン好きというのではないけど、こういうパンなら食べてもいいと思ったし、毎日パン食で飽きなかった。写真はドイツの観光地フッセンのホテルの朝食ビュッフェ。小さなりんごは丸かじりにちょうど良くて、味も野生的で美味しかった。いちじくもシーズンらしい。やはり日本と似ている。長野に戻って小さなりんごを見つけたので買ってしまった。味は違った。甘かった。期待はずれ。
by kienlen | 2015-09-27 21:28 | | Comments(2)

写真を撮る人に対する怒り方

ミュンヘンで泊まったホテルの前にマルシェがあったが、到着が日曜日ですべて休みだった。翌朝の出発前にちょっと立ち寄ることができたので写真を撮っていたら、八百屋の店主らしき男性から「ここは博物館じゃない!」と怒られた。日本では美術館や博物館で写真撮り放題ってあまりないように思うが、今回の旅でいくつか行った美術館博物館で写真禁止はひとつもなかった。それどころか荷物検査でカメラ見せたら「welcome!」と言われた。フラッシュは禁止だけど。よって、八百屋の店主の怒りの言葉もこういうことになるわけだ。日本だったら「博物館だと思え」か。
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パリのピカソ美術館で。若い頃の、とても良かった。連れと「あんな風になる前の絵、いいよねえ」とヒソヒソ。建物が新しくなっていたことに、連れががっかりしていた。前は古くて趣があったらしい。しかしさすがに館内は結構混んでいた。
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これはどこだったか…。お仏壇と形が似ていて思わず。
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昨年死んでしまったココアを思い出した、ゴブラン織り。

by kienlen | 2015-09-26 11:52 | | Comments(0)

『世界史の極意』

このところ小説ばかりが続いているので、ちょっと軌道を戻そうかと思って昨日に続いて今日も小説以外を。久々に佐藤優。発行は今年の1月で、その頃に買ったまま読んでなかったのか、それとも1度読んだのか覚えてない。読んだような気がするのは「安倍政権は、コンビニの前でヤンキー座りをして、みんなでタバコをふかしている連中と同じです」のくだりに記憶があるような…。ちなみにこの意味は「仲間どうしでは理解しあえても、外側の世界が自分たちをどう見ているのかはわからない」というわけで、そうならないために、世界史を通じてアナロジカルに物事を考える訓練をせよ、という意図があるそうだ。それと「戦争を阻止すること」。

やっぱりすごい佐藤優。「資本主義と帝国主義」「民族とナショナリズム」「キリスト教とイスラム」という3つのテーマで解説。この3つの基礎を抑えておいたら世の中の動きへの理解度が格段に深まるはずで、まさにその通りになっている。しかも新書の利点でとっても易しい解説。ウクライナ危機って何、スコットランド問題と沖縄問題は類比させて考えることができるなどなど、隅から隅まで重要なことだらけ。シリアの難民が大問題になっているけど、ここにシリアについての基礎知識があるので背景が分かりやすい。ついでに、この間バンコクで起きた爆発事件についても、新疆ウイグルやトルコとの関係で想像力を膨らませることができるのだから、いやはや、素晴らしい。それにしても、再読だとしたら落ち込む。ここまで覚えていないなんてバカ過ぎる。初読ということにしておこう。



by kienlen | 2015-09-25 22:45 | 読み物類 | Comments(0)

『富の王国―ロスチャイルド』

連休中に上田市で開催された古本市などを含むイベントに誘われて行き、そこで買ったもの。一緒の友人も池内紀著なら何でも面白かろうと別のを買い、私はこれを300円で。ロスチャイルド家の本は膨大に出ていると思うが私はさっぱり読んだことがなく、ほとんど名前しか知らないという無知。いくらなんでもちょっとは知りたい。そういう人にとっては易しくてとても読みやすい内容と思う。経済面からの詳細とか、財テク方法とかビジネスのヒントを期待したら、それは違うように思う。ロスチャイルドとは何かを、ヨーロッパの政治と歴史とともに、どっちかというと比較的好意的に書いているという感じを受けた。

発祥がフランクフルトのユダヤ人ゲットーというので興味がわいた。この間のドイツ行きで最初はフランクフルトに一旦行くことを考えたら、案内のアメリカ人夫妻から「あそこは何もない」とアドバイスされて変更したのだった。この本を読んだら、行ってみたくなった。「ユダヤ博物館」「ユダヤ記念館」があるというのだから。それに中には入らなかったが行ったノイシュバンシュタイン城にロスチャイルド家のお宝があるのだそうだ。ということでガイドブック的でもある。創業から今日まで、どうやって富を築き、危機をどうやって乗り越え、時代を先取りしてどう変遷してきたか、迫害されてきたユダヤ人ならではの知恵等々、初心者には大変興味深いことばかりで、とっても面白いエッセーだった。こちらがのノイシュバンシュタイン城。もやっとしているのは夕方のせいもある。行きはバスで帰りは高原散策という趣での徒歩。信州の里山とそっくりだった。
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by kienlen | 2015-09-24 19:45 | 読み物類 | Comments(2)

自転車優先

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コペンハーゲンは自転車の町だと聞いてはいたが、行ってみたら実にその通りだった。車優先みたいな所に住んでいる自転車と徒歩好きには好ましい政策と思った。電車には自転車連れOKの一角があるし、よって、ホームへの自転車持ち込みも普通。車よりも自転車が堂々と車道を走っていて、自転車道用の信号もあった。すごいスピードなので、うっかりしていると危ない。何度か、ちゃんと歩道を歩くように注意された。
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保育園のお迎え帰りのお母さんは、こんな風に子どもを乗せて帰路へ。カッコいい。もちろん同じ姿のお父さんの姿もいっぱい。
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放置自転車なんて言葉があるのか知らないけど、至るところに自転車を置いておけるようになっていた。決まった場所に自転車を置いておかないといけないなんて自転車の価値ないだろうと日ごろから不満あるので、いいなあと思った止め方。柵が駐輪用になっていて繋いであった。

by kienlen | 2015-09-23 19:07 | | Comments(0)

ショーシャンクの空に

午前十時の映画祭に毎回入っている映画だったと思う。映画好きの人どころか、映画館やっている人からも一番好きな映画に挙がるこれを、ずっと見たいと思っていながら逃していた。今度こそということで、連休で混むとやだなと思いながらも行ってみた。そこそこ混んでいた。人気があるということは、多分怖くないと予想した。そしてハッピーエンドに違いないとも。かといって内容がどうかは何も知らずに行ったのだが、いきなり殺人の場面でびっくり。ただし凄惨な場面は映されないので目を背けるところなし。主人公は無罪を主張するが、その殺人を犯したということで裁判になり、終身刑の判決を受ける。そして服役。ここからが本格的な物語の始まりで、面白いのなんのって。原作がスティーブン・キングだそうだけど、素晴らしい。

受刑者にまず聖書が配られるのはびっくりした。異教徒も受け取るんだろうか。主人公は銀行の副頭取というエリートで自分の世界をもっているみたいだ、ということが、長期服役で何でも調達する術を身につけて独自の地位を獲得している服役者のレッドの語りで説明される。このレッドは主人公の先輩として人生訓ともいえる的確な務所内訓を伝える。希望を持ち過ぎてはいけないことも。務所内の人間関係、圧倒的な権力側の横暴、それを生き抜く人あり、殺される人あり。そんな中、主人公は生き延びるわけだが、その方法がすごい。すごすぎてどんでん返しがあることを予想していると、予想を超えるどんでん返しの面白さ。そして最後のどんでん返し。最高だった。後味も良い娯楽作品とはいえ、深い。このところ落ち込んでいるままだけど元気になった。趣味の合いそうな友達に強力にお勧め。娘にも必見メールした。ロビーで余韻に浸っていたら、知り合いがいたから声かけたら3度目だけどいいねえ、と言っていた。分かる。

by kienlen | 2015-09-21 18:01 | 映画類 | Comments(2)

『居酒屋』

なぜだか著者名ゾラとタイトルだけは知っている本を初めて読んだ。読書会の課題図書になっていたのがきっかけ。いったんは図書館で借りて、旅先読書でちょうど良さそうだと思い、娘の社割で文庫購入を頼んだ。受け取りは、ヨーロッパへの出発前夜にしていた。ちょうど娘がヨーロッパから戻った当日。同じく彼女も旅先に持参していて、もうちょっとで終わると夜中まで読んでいたのを朝に受け取り、機内持ち込み用のバッグに入れた。連れは『罪と罰』を持参すると言うので「それは読んだから別のにして、読み終えたら交換しよう」と提案したが拒否された。そのため、一応他にも2冊持参。結果的には読み切れなかったけど。フランスまで2往復したことになり、文庫本の表紙はボロボロになってしまった。

洗濯女が主人公。ストラスブールで運河クルーズをした時、ちょうど洗濯女についての説明があった。上流階級の人の洗濯女は上流で洗濯し、何か流れてしまうと下流で洗濯している下流階級の洗濯女が拾い、それを届けることでいい報酬を得ていたとのことだった。この小説の洗濯女は、田舎から出てきた働き者で、その勤勉さで一時期は自分の店を構えて人を雇うまでになる。ところが最後は街角に立って身体を売るまでに転落する人生を詳細に描いたもの。フランスは帝政と共和制が交替していた時期があり、この小説の舞台は第二帝政時代。あのパリの古い街並みが、この時代の都市計画によったもので、その背景が何だったのかというのはとても興味深かった。とはいえ、そういう時代背景よりは男の問題の方が大きい話。いや、どっちが先かは難しいか。とても面白かった。娘にそう言うとちょっと間があって『車輪の下』の方がいいと言っていた。それはお幸せなことだろうと思う。

by kienlen | 2015-09-18 22:04 | 読み物類 | Comments(0)

画家モリゾ―マネの描いた美女 名画に隠された秘密

大変久りぶりにテレビニュースを見たら、災害はあるし色々とんでもないことになっていた。憂鬱になって逃げてきた。友達はデモに行くそうだが私は行かれない。昨日は3泊していた娘が戻ったのもあり、孤独孤独といつものように心の中でつぶやいていたら、偶然友人よりお茶の誘いがあって出かけた。孤独な人って付け入られやすいんだよね、誘われるとこうして出て来ちゃうし、ちゃとしている人はホイホイ出かけないもの、と言った。言うとウソっぽく聞こえるという人もいるがほんと。その後、タイトルだけで気になっていた映画を観に行った。画家の生涯を読むのは、若い頃好きだった。結構とんでもない人生が多いので。客は私の他にカップルが一組。大変良かった。とにかく美しい。全体に複雑にしないでひじょうに分かりやすくしてあった。よって美しさが一層引き立った。19世紀半ばからのパリが舞台。

画家を目指す美しい姉妹がいて、当時のことだから女性が婚期を逃して絵に熱中するのを、絵は花嫁修業くらいに考えていた両親は心配している。姉妹の妹の方、つまりモリゾに才能があることをマネが見抜いて褒め、同時にモデルを頼む。画家がどのようにモデルに触発されるのかという過程が描かれていてとっても興味深かった。マネはもちろん精神不安定な、まあだからこそかもしれないが魅力的な人物。色々あってモデルを務めることになるが、特別に強い意志を持った美しい女性をマネが意のままのポーズにさせる様子が執拗で、マネに恋する女性の側の駆け引きに対するマネの態度がまた魅力的なのだった。芸術家って完全に身勝手でないとなれないと思うので、その感じがビシビシ伝わってくる。普仏戦争が勃発し、パリが陥落。この時の、ある兵士の様子に涙がでてたまらなかった。モリゾが握らせた絵筆でキャンパスに描こうとするが取り落とす。この手で…と自分の手を見つめながら。戦闘シーンなしの戦争の残酷さ。すごくいい映画と思ったけどネットでの評判はそうでもないみたいだ。私は大好き。これはしかし男性が見ても女性ほどの感動はないかも、という気はする。

by kienlen | 2015-09-17 20:41 | 映画類 | Comments(2)

さそり座は水が好き

海岸リゾートとか海水浴場に行きたい欲求をもったことはないが、山と川はいつも好きだ。だから山が身近な場所で暮らしたいし、暮らしている。都会はその点で、暮らしたくない場所に入ってしまう。この好みによって失ってきたものは大きいと思うが今さらどうしようもない。で、川とか池。ボートが浮かんでいるとつい乗りたくなる。仕事のついでに諏訪湖を眺めていて遊覧船に乗りたくなって乗ったら、ひとりだったこともあった。この間タイに行った時も昼も夜もチャオプラヤー川で船に乗った。
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今回の旅ではまず水運の町コペンハーゲンで運河から海に出て戻るボートに乗った。ここはアンデルセンの町でもあり、クルーズ途中で人魚姫の像の後ろ姿を眺めることができる。
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こんな感じに。ガイドさんが何か国語で話していたのか分からないくらいな勢いでしゃべりまくっていた。日本語はなし。
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個人的に雇った在住の日本人ガイドさんが隣にいて少し説明あったけど、何も覚えていない。自分の気分がさっぱりだったせいだ。もったいなかった。というわけで、水が好きなのだとドイツ担当ガイドさんのアメリカ人夫妻に話したら「何座ですか」と聞かれた。唐突な質問と思いつつ「さそり座」と答えたら「だから水が好きなのよ」ということだった。これから自信をもって水が好きと言おうと思ったが海は苦手。さそりの生態を知らないが、塩水が苦手とか…。



by kienlen | 2015-09-17 11:25 | | Comments(0)

国境の町の駅のトイレ

娘の友達に沖縄出身の子がいて「県境にあこがれる」と言われたそうだ。長野は県境だらけ。なるほどと思って自分を振り返ると国境大好き。タイは国境だらけなので、そのためだけにいくつも行った。デンマークからは、スエーデンに電車で行けると聞いていたので、ぜひ行ってみたかった。連れはすでに行ったことがあるのでひとりでもいいやと思っていたが、一緒に行くことになった。その連れに「国境大好き」と言うと「ここは国境ないよ」と言われた。そういえば国境って何だ。地理上はあるだろうけど、入国管理がなければ人々にとって関係ない。コペンハーゲンの駅から1時間もかからずにパスポートチェックもなしにスエーデンのマルロという町に着いた。あいにくの雨で、2人でひとつの傘に入って駅前をちょっと散歩した程度。それでも外国に来た気分だった。マルロの駅は重すぎず軽すぎるとってもスタイリッシュ。人もカッコいい。
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まず言葉が違う。といってもデンマーク語もスエーデン語も全然分からないけど。それと貨幣が違う。どちらもユーロじゃなくてデンマーククローネとスエーデンクローネ。そのマルロの駅でトイレに行くと、立派な受付があり、男女各1人がいて、もちろんまさかインドじゃあるまいし、トイレ使用料徴収のためだけじゃなく何か兼業しているんだろうけど、そこでお金を払う仕組みになっていた。「デンマークのお金でもいいですか」と尋ねたら「いいですよ。でもお釣りはスエーデンクローネです」と言われた。1時間ほどしか滞在しないスエーデンのお金があってもしょうがないなあ、しかし記念に小銭を持ち帰るのもいいかと逡巡していたら「カードでもいいですよ」と言われた。トイレに入るのにカードか…。
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一応財布からデンマークの小銭を全部つかみ出して受付の人に見せるといくつかつまんで、これで足りると言われた。そうやって入ったトイレがこれ。ゆっくりしたくなる雰囲気だった。



by kienlen | 2015-09-16 13:11 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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