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パプーシャの黒い瞳

昨日、最近の一番の楽しみかってくらいになっている読書会に参加した後、時間がちょうど良かったのでこの映画を見に行った。観客数は自分含め3人。全員女性。予告を見て、良さそうだなと思っていたが、思った以上にずばり好み。白黒の美しい映画。素晴らしい音楽。どこの映画なんだろう。舞台はポーランドだ。主人公はジプシーで初めて詩人になったというパプーシャ。人形の意味なんだそうだ。タイでも人形というニックネームは一般的なので、へえ、と思った。進行は時系列ではなくて時代を何度も行きつ戻りつするが、1910年、1971年、1952年、1939年と表示してから移動するので分かりやすい。とはいえ、全体的には、極めて詩的で大人の映画という感じだった。ストーリーは省略。ちょっと分からなかったのは、冒頭のパプーシャの晩年と思われる場面がどうつながっているのか。何かを見逃してしまったんだろうか。ところでずっと考えているプロジェクター。買ってしまおうかいう決断の前に夫の兄ちゃんに相談したら、使ってないのがあるからお試しに送ってくれるという。明日到着予定。使ってみて良かったら買えばと。安い買い物でないので助かる。楽しみ。
by kienlen | 2015-05-31 23:46 | 映画類 | Comments(2)

パリよ、永遠に

ほとんど行かない映画館で、たまに大変興味ある映画が上映される。でも1800円払うのはちょっとなのでだいたい諦める。他は会員になれば定価を払うことはない。ここだけどうしていいか分からず、レディースデーというのに行ってみた。これだと1100円。観客は私ひとりだった。予想はしていたけど、ちょっと寂しい。これを見ようと思ったのはパリに関しているからで、なんでパリかというと、とうとうこの年になって初めて行くことにしたからで、そのために色々勉強しないとならないからだ。で、その理由は同伴者から勉強しておいてくれと言われているからだ。で、私の担当は本当はドイツなのだが、この映画、タイトルはパリだが、ヒットラーがパリを破壊せよという命令を下した時の将校と、それを止めさせるために説得するスエーデン大使館の領事の話なのでドイツの勉強にもなるというものなのだった。ということは、見てから分ったのであるが。

1時間半くらいの短い映画。しかし、もうドキドキしっぱなしで心臓には良くない。でもひじょうに面白かった。ヨーロッパならではではないだろうか。日本やアメリカでこういう映画できるんだろうか。深い。ほとんどの場面がドイツの将校とスエーデン大使の会話。フランス語が分ったらきっともっと味わい深いのだろうと思うと残念。パンフレットを見ると、有名な俳優さんのようだ。確かにものすごい。大ヒットした舞台を映画化したものだそうだ。底辺には愛情が流れている。しかし狂気の総督と誰かが重なって感じてしまう怖さ。実にいい映画だった。行って良かった。で、この映画館、半券を持っていくと次の映画が1200円とのこと。有効期限なし。つまり毎回1200円ということ。もう形骸化している1800円なんて止めてこの程度の値段にすればいいのになあ。
by kienlen | 2015-05-29 21:29 | 映画類 | Comments(0)

ミシン修理

何十年も人に預かってもらっていて、自分でも存在を忘れていたミシンが戻ってきた。使えるかなと思って試してみたらウンともスンとも言わない。しかし、これが使えたら縫う気がでるに違いないというシロモノ。今のミシンも悪くはないはずだが、やはり物足りない。三つ折りにすると不安なんだから…。そういえばよく通る道沿いにミシン修理の旗があったはずだ。透明なドアから中にミシンがひしめいているのが見えて、怪しいなあみたいな感じもあったが、ちょっと聞いてみることにした。重たいミシンを積んで現地へ。ライトはついているが、ドアはロックされている。ミシンの墓場…なわけないのにそういう感じの店内。呼び鈴を押しても反応なし。しょうがないからスマホで検索して電話したら、だいぶたってから応答があった。

店の前にいるんですけど、と言うと、すぐ出ますとのこと。待っていたら男性がドアを開けてくれた。怪しい感じでもない。車から重いミシンを出してくれた。20年以上経過しているので分解するので、と言うから、楽しそうだなあ、外科医が手術したい以上に分解したいんだろうな、こういう人達と思いながら、とにかく直していただきたい一心の当方、でも値段が気になる。とにかく分解するから18000円はかかるという。お願いします。モーター取り替えの必要が生じたら3000円アップ。いずれも税別。つまり2万以上。出費ではあるが、これを処分という選択はないので頼む。「これは一生ものですよ。厚いのでもグっと食い込んで」と言うから、そうなんですよーと泣きそうになる。店内にあふれる傷だらけらしいミシンを見回していたら「部品を確保するために集めたもの」と言う。どうりで。「仮に部品を取り換えることになってもこれ以上の値段にはならないから安心して」と言いながら伝票切ってもらった。すごく楽しみ。
by kienlen | 2015-05-28 09:18 | その他雑感 | Comments(0)

感涙にむせぶ

朝方ちょっとした仕事。子どものお小遣いくらいの報酬をいただき、家での趣味を続けるため戻る。ちょうど夫が出ていくところで、彼が受理した私宛ての宅急便が届いていた。差出人は息子。何なんだよ、不用品を送りつけたのか、この間やったタイシルクのネクタイが気に入らないと戻してきたのか等々、彼に絡むとよからぬ想像ばかりが膨らむ。それにしても宅急便で送るって何。手に取ると軽い。ロフトの袋。まさか…と思って開けると、ボールペンが入っていた。4月の給料は日割りで足りないからと、さらに物入りだからと、このところもだいぶ送金したばかり。いつになったら解放されるんだ、でも今月は給料入るはずだよな、と考えていたところ。メッセージは何もない、ただリボンで結んだボールペン。

誕生日だ、母の日だ、と贈り物の習慣のある人なら驚かないだろうけど、ウチはそういうの全然ない。誕生日に家族から何かもらったことなんて皆無。それが不満ということもない。欲しいものは自分で買うし、不要なモノは要らないし。だからこういうことを想像したことはなかった。初給料でお母さんに贈り物なんて美談、聞くよな、関係ないけど、と思ったことはあるが。思わず涙が出てしまった。もちろん、考えることは考える。上司から言われたんじゃないか。周囲がそうしているからしただけだろう…とか。ま、それでも感涙にむせんだのだった。私の好きな赤。包装紙も捨てらないので取っておくことにする。そして宅急便のおかげで息子の住所を知れたのは副産物。素直にありがとうの気分。夫に伝えたら「父にはなしか」と言っていた。それにしてもびっくりした日だった。
by kienlen | 2015-05-27 22:26 | 家族と子供の話題 | Comments(2)

『百田尚樹『殉愛』の真実』

何もせずに過ぎていく毎日。少し読みにくい本も読まないとますますボケると思って色々手をつけてもちっとも進まず、ついこういうのに手を出した。たかじん当人を知らず、そもそもここで検証されている百田尚樹の『殉愛』も読んでないのに、その批判本を読んだということになるのだが、それなりに面白かったというか、このところ佐村河内事件、小保方事件と読んで、これである。分野はそれぞれ違うとはいえ、このみっつを読むと共通点が分かりやすい。現代が生んだとんでもモンスターがいて、その利権に周囲がしがみつくことで真実が隠ぺいされるどころか美談になり、そうはいっても嘘のあまりの大胆さゆえバレてしまい、事実が暴かれてみると(暴かれてないのもあるけど)、嘘そのものが唖然とする杜撰さ。で、世の中って実はこういう風に動いているんだろうなという怖さが残る。作家や科学者のウソはつぶされるかもしれないけど、権力者のウソは権力が続く限りバレない。

しかし理解に苦しむ。人気作家がどうしてここまでいい加減なことを書いたんだろう。なるほどね、と感じる分析がアマゾンにあって、それが大変興味深く、その通りだろうなと感じたけど、売れっ子で忙しくなって周囲がイエスマンばかりになるとこうなるんだろうか、いや、もともとそういう資質だったということか。本ではちょこっとだけそのあたりにも触れてあるが、ノンフィクションであるかどうかを検証する内容だけに、自由に想像力を羽ばたかせるようなことを書けるわけがなく当然慎重。これだけでは一方的過ぎるから元になっている殉愛も読まなければ、という気にはとてもなれない。
by kienlen | 2015-05-25 10:15 | 読み物類 | Comments(0)

毎日殺生

地道な努力のおかげでかなり減った気はするが、昨日はまとめて5,6匹いたかな。マイマイガの幼虫。アンズの木は元々重症の病気で枯れそうになりながら持ちこたえている状態だったのを持ち直して花がたくさんついたのに感動していたら、葉っぱを食べられて痛々しい。庭は小さな砂利を敷いてあるので虫が落ちると探すのはほぼ不可能。それでハサミで切ることにした。まさか切ったら両方で生き返って倍になったりしないよなと恐ろしい妄想に苛まれつつも毎日切っている。小さすぎるのは難しいが大きすぎるとちょっと怖いから今程度のサイズだとちょうどいい。これも個体によって性格が違い、ほとんどは動かないのに、たまに身をくねらすのがいる。一番いい方法は身を投げることなんですけどと教えてやりたくはない。それを学習しないでいただきたい。

毎日アンズとザクロの1本とにらめっこ。アンズは窒息死かと思うと、がんばって芽を吹いていたりする。これにも感動。ザクロの葉っぱが小さいのは、食われる事態を想定した上での防御であろうか。感動。毎日涙のネタには事欠かない。多い時は10匹以上も切っているので、目を閉じると毛虫が浮かんできたりもする。記憶力のいい人だったらもっと大変だろうなと想像する。気色悪いは毛虫が語源か、ああ、字が違うか。毛色悪いがあるのか手元の辞書で後で見てみよ。出がけに毛虫退治を始めると面白くなって時間を忘れそうになる。今日の約束の時間は電車なので遅れるわけにいかない。見ないようにしよ、いやひとつでも多く殺生するべきか。
by kienlen | 2015-05-22 08:50 | その他雑感 | Comments(2)

片付いた

一段落したので長い間メジャーチェンジできなかった仕事場の片付けをゆっくりゆっくりと進めていた。それがやっと大方片付いた。ここ4年か5年、全面的に手をつけるにはひどすぎる状態になっていて、気分は冴えないし、人に入ってもらえないしで、仕事場でありながらパソコン持って外に逃げる時もあったくらいだった。預かっていた資料を返すことができたのを機に仕事と読書とミシンというお気に入り3点セットのための空間を整えた。快適過ぎて外に出たくなくなった。子どもが小さい時は、家に戻った時に出て行った時と同じでありさえすればいいのにと子どものせいにできたが、今はすべて自分のせいでしかない。きれいな状態をいつまで維持できるかは心もとない。今日は息子がちょっと帰る予定だったのが流れて残念だった。
by kienlen | 2015-05-19 23:50 | その他雑感 | Comments(0)

百日紅

家に北斎関係の資料がたくさんあったという方から、北斎の娘についての話を聞いて、知らないことだらけで興味を持っていた時に、この映画の試写会に行けることになった。主人公が北斎の娘のお栄というアニメ映画。どんななんだろうとイメージできないまま行ったのだが、すごく良かった!見られたら恥ずかしいくらい泣いた。北斎と妻は別々に暮らしていてお栄は父北斎と一緒に絵を描いている。絵以外はしないふたり、という様子が諸々描かれる。お寺に預けられている盲目の妹がいて、北斎がこの妹を避けていることにお栄はいたく不満。お栄が母と妹と父の間を行き来しするのだが、とにかくこのお栄という人物が素敵なのだ。意志が強くてヘナヘナしていなくて、そして深い優しさがある。泣けるのはそこ。

お栄に限らずナヨナヨした女性がいないのがよろしい。このところ、読書会参加のために読んでいる本が、どれもこれもナヨナヨ系の女が主人公で、はあこれが名作なんだ、若い頃に名作に感動できなかった理由はもしやこれかも、と、別にそういうわけでもないのに考え込んでいた中で、この映画の女性達はほっとする素晴らしさだった。さすが江戸だな。問題はやはり明治にあるな。とか思いながら、それにしても原作があるんだろうかと思ったら、杉浦日向子だった。さすがですね。短いし、こじんまりした作品の感じだけど、ひじょうに良かった。
by kienlen | 2015-05-17 17:41 | 映画類 | Comments(2)

サムライフ

ずっと前に見た映画。上映中は何だなあと思って延ばし延ばしにしていた。ということは、そういうことだ、といってもあくまで自分にとってですけど。百恵さんのファンが友だちにいて、その息子さんが主演だというので紹介したら、映画館に頻繁に足を運ぶというわけではないその友だちも見に行ったというから、それはそれでいいと思った。感想はそれぞれでしょうけど、それに原作本があるので、それに従うとこうなるのかどうかちょっと分からないけど、描き方はもうちょっと、というかかなりというか、何とかならなかったんだろうかと思った。素晴らしい活動だし長岡さんがすごいなと思っているだけに残念だった。目的とかテーマとか、やりようによってはもうちょっと伝えられるのではないかと思ったが作る立場になると難しいんだろうか。それにしてもなあ…。
by kienlen | 2015-05-16 10:22 | 映画類 | Comments(0)

三里塚に生きる

タイトル通りのドキュメンタリー。予告を見て面白そうだなと感じ、終了ギリギリに行ってみた。面白かった。三里塚闘争が何だったのかって、実はほとんど何も知らない。ただ周囲に学生時代に通っていたという人はいるし、名前は有名だし、何だか知っているような気になっていたが、ただ反対運動をしたという単純な話ではないということがよく分かる内容だった。つまりあれだけの運動なので内部も色々で、反対しなければ村八分になるという村もあれば、反対するも賛成するも個人の自由という村もあったこととか、死者が出ていたこととか、それがどういう影響を与えたのかとか、丁寧なインタビューで描いていた。そして今もその渦中にある人がいることは何も知らなかった。それに飛行機があんなに近くを飛んでいることも。飛行機になんか乗るもんか、との発言も出てきた。
by kienlen | 2015-05-14 22:23 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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