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母の夢

昨日は父が来て、ちょうど出先で買ってきた菓子があったので一緒に食べたのだった。そのせいもあったのかどうか、母の夢を見た。このところ、なぜ彼女は死んだのかということを、よく考えているせいもあるかもしれない。その答えみたいな感じの夢でもあった。状況を覚えていないのだが、壁みたいなところをよじ登っていて、それが母と私と娘。よじ登るといっても別に苦しいわけじゃない。それなのに母が私はもういい、みたいな感じで手を離して奈落の底へ、という、こう書くとまるで小学生の作文みたいな話。その時にしばらく母と話したのだが、何だったのか忘れてしまった。起きた直後は覚えていたような気もするが、夢というのはすぐに記録しないと忘れてしまう。

それにしても父から少しくらいの話を聞いておきたい気持ちはあるが、これを切りだすのはなかなか難しい。なぜ難しいのかも難しい。家族については自分に何かしらの引け目があるからだと思う。なんでよ、と強く出ることはできない。ま、家族以外もそうか。正しい感も間違った感もどっちも持てないというのはこういう時に不便だったりする。基準がないのだな、多分。しかしどうも腑に落ちない。何か、母自身が書き残しておいても良さそうなものなのに、あそこまで潔く逝けるというのは、やはり病気だからってことなんだろうか。考え始めるとキリがないから、もっと時間に余裕のある時にしよう。

by kienlen | 2014-07-31 09:11 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

小さなエピソード

昨日、出先で若い人たちのグループを見かけた。神社の境内。同行の一緒にいた中国人が「タイ人かな」と言った。言葉を聞くと分かるので耳から近づけて追いかけてみた。タイ語には聞こえないが…と思っていたら、その様子がよほどおかしかったのかどうか「ベトナムですよ」とあちらから声をかけてきた。ああ、ベトナムですか、ところで何用で?みたいな感じで話をした。話しかけてきた女性は日本語の上手なベトナム人だった。こういう時は「ベトナム行ったことあります」と言うのが一番。自分にしてもタイを歩いていて何人かと聞かれて日本人と答えて「行ったことある」とか「姪っ子が日本人と結婚している」とか言われるのが親しみを感じやすい。

それでそう言ったら「ホーチミンですか」と聞かれた。よほど皆さんはホーチミンに行くんだろうか。ホーチミンとフエとハノイと言った。彼らはダナンだそうだ。受け入れ団体であり、付き添いの日本人がすかさず「ベトナムの中でも治安のいい所」と説明してくれた。そうなんだ、でも何でそんな説明するんだろうかというのは分からなかった。ベトナムの治安についてよく聞かれているのかもしれない。しばらく立ち話をした。出歩く時はひとりのことがほとんどだが、昨日は珍しく合計3人の自分にとってはかなりな大所帯。その中のひとりが「××さんって鼻がきくよね」と言うので我ながら「そうだね、きくね」と胸をはってみた。実はこの一行に遭遇する前に通りがかりに見かけた建物に感じるものがあってわざわざ引き返して扉を開けてみたら、昨日の移動のテーマにぴったりだったのだった。とにかく小さなことでも自分を鼓舞していかないと、この孤独はなかなか厳しい。内向きなり。

by kienlen | 2014-07-30 08:05 | | Comments(0)
タイトル、これで正しいのだろうか。中途半端な時間に臨時仕事が終わり、続いて本来の仕事をするには気力が失われ、家に戻って仕事しないと気分が重くなるので、ああ、もうビョーキだなあ、だったら外にいようという口実としての映画鑑賞。時間を見たらこれが良かったのと、歌聴けるかなと思ったのと、怖いのは見たくなかったのとでこれにしてみた。夫の店に寄って大好物のキュウリのソムタムを大量に食べて酒は飲まずに行った。時は1961年で、ルーウィン・デイヴィスという売れないフォーク歌手の1週間あまりの生活を描いたもの。ライブハウスで歌うところから始まり、同じところで終わる。全体的に不思議なタッチだった。

誰かをモデルにしているらしいが、そもそも当時のアメリカの音楽シーンを知っているわけではないので、そういう視点で見ることはできなかったが、知りもしないのに、ああ、あの頃はこうだった、みたいな気分になる詩的で退廃的な映像だった。確実に、自分の中のどこかの部分は刺激されるが、それがどこかが分からないという感じ。だいたい歌詞がすごい。死の香りに満ちている。その理由も分かるようになっているが、当たりさわりのない言葉かストレートな攻撃的な言葉かがありふれているようなのがうんざりな中でグッときた。これはフォークソングなんだろうか、ロックではないのか。区別も分かってないんだから、何でこういう映画を見たのかという話だが、じわじわ良かった感に包まれている。

by kienlen | 2014-07-28 23:12 | 映画類 | Comments(0)
これしか言いようがないってタイトル。空き家大問題の方がいいか。空き家だらけなのは地方だけかと思ったらとんでもなくて、東京なんかもすごいよという内容。本の流れとしては思い切り問題点を指摘しておいて、後で提言というありがちなパターンを踏襲で分かりやすい。で、前半はもう納得。空き家が増えて何が問題なのかをやさしく深く教えてくれる。まったく日本の大問題ということがよく分かってひじょうに暗い気分になる。つまり空き家を通じて見える日本の大問題。

そして後半。それでもね、と明るくなるかというと、無理。だって、そもそも根本にあるのは人口減少で、いくら何をしたところで出産できる女が少なくなっているのだから子どもは増えないわけで、これから団塊世代が控えているわけで、そういう社会を前提に制度設計しなくちゃいけないのにそこにちゃんと向き合った制度にしようというんじゃないんだから、ということを言っておいて、それでもこんな対策が、と言われてもなあ。それとアジアは若者が多くて活況を呈しているという具合に触れられていたけど、あまり納得できないなあ。タイなどは結構高齢化進んでいると思ったけど。ま、日本よりは遅いか。

by kienlen | 2014-07-27 16:23 | 読み物類 | Comments(0)
小谷野敦著。本屋でたまたま見つけて何となく買った。読み始めたら面白くて最後まで読んでしまった。何で面白かったかというと、ひとつはちょうど自分が若い頃に読んだような有名な作家がたくさん出て来て、なるほど自分はこういう本の影響を受けて来たのかもしれないと思ったらぞっとしつつ、納得もした。タイトルから、村上春樹のみを論じたものかと思っていたらそうではなくて、多分書き下ろしというわけではないのだろうな、ちょっとよく分からなかった。

村上春樹の本は海辺のカフカ以来新しいのを読んでなくて、でも友人から引き受けた本の中に村上春樹のがたくさんあって、昔のを読んで、うーむ、この年で読めないと感じて娘に村上春樹は読まないのかと聞くと、友達で好きな人はいるけど、みたいな反応だった。で、村上春樹がどういう評価なのかとも知らずいきなりこの本だけど、笑える所も結構あって楽しかった。文学評論なんて多分ほとんど読んだことないもんな。批評家が褒めてばかりなのを批判しているのは、そう思う。
by kienlen | 2014-07-24 20:55 | 読み物類 | Comments(0)

お中元まわり

この間ばったり会った久方ぶりの友人が、世話になった人のお中元周りに行くといい、世話になった人達は自分もだぶるところが大きいので便乗させてもらうことにした。手ぶらってわけにいかねえぜ、と言うが、いくら非常識な自分でもそのくらいは分かる。いい酒を置いている酒屋で待ち合わせた。土産の2本と自分用に1本。10年以上も会ってないその人はご夫妻でお元気だった。医者には行かない、薬は飲まない、食事は自家栽培野菜を中心にした自然食品という生活を昔から送っている。酒もよって純米酒。周辺空家だらけの郊外暮らし。すっかりくつろいでしまう雰囲気。車はどっちが運転してきたのかと聞かれたから、こちらと友人を指すと、じゃあキミは飲めるね、ビールかワインかと聞かれたので、どっちでもいいですと答えたら、両方出された。もちろんエビスビールと無添加ワイン。健康生活に昼間の酒は問題ないのでしょうか。何度も、薬は飲んじゃいけないよ、と言われたが酒は飲んじゃいけないよと言われなかった。

もうひとりは残念ながら留守。素敵な奥さんが対応。奥さんが賢いというのが、やはり老後を楽しくするコツであるように感じた。関係ないが本日のランチは、ネットでよく見かける、話題になっているらしいカフェにて。カフェというと趣味半分みたいな感じなのを思い浮かべて、それがどうかというと、休みがあまりに多いのとか、本気かなあというのは、まあ、どっちかというと魅力を感じているわけではないのだが、こちらはそういう感じではなかった。なんといっても規模が大きい。資本力のある所だろうなという感じ。レジで聞いたらやはり異業種の企業がバックにあった。しかも不動産屋だそうだ。どうりで、この場所にこの規模で駐車場まであって…。若い女性でにぎわっていた。連れと、勤め人風でもないし、子連れでもないし、一体この若い女性達は何なんでしょうと、きょろきょろしてしまった。
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by kienlen | 2014-07-23 19:29 | その他雑感 | Comments(2)

こういう店もある

夏だなという気配を感じながら家で仕事していた。そしたら、年に1回とか2回連絡がある友人からランチどうかと連絡があった。出たくない気持ちと出たい気持ちと半分半分だけど出ることにした。超高速!参勤交代を見るというので、映画館の前で終了時間に会う約束をした。時間があったら私も見たいのだが、昼間はやはり我慢だ。映画館付近の中華料理屋に入った。美味しいと聞いてはいたが入る機会のなかった店。サービスしていたのは割と年配の女性。友人が「肉抜いて下さい」と言ったら驚いた表情をするので、じゃあいいですと遠慮していた。私が唐辛子を頼んだら、もっと驚いた表情をされたのでこちらが驚いた。嫌そうに持ってきたのは底の方に残骸がこびりついた唐辛子のビンだった。

とてもじゃないが使いたくないのでそのまま置いておいた。できればフレッシュな唐辛子を刻んだのを欲しかったのだが、そんなことを言う気分にもなれなかった。また行きたいとは感じない店だった。でも混んでいたから、あれでいいんだろう。多分、このような要求をする人はあまりいないのかもしれない。多分そうなんだな。ま、そうやっていじけるのもどうかと思うが。それからお茶飲みに別の店へ。コーヒー飲みたくないしジュースも飲みたくないし、いつもならビールにするところだが、さすがに今日はダメ、我慢強い日だった。夜9時からの、その参勤交代の上映があるので行きたいなと思ったが間に合わなかった。残念で我慢強い日だった。たまには我慢も必要か。

by kienlen | 2014-07-21 22:19 | その他雑感 | Comments(0)

プリズナーズ

昨夜、映画を見に行った。もう出だしから、えらいもの見始めちゃったなーという感じ。ものすごく重たい画面と会話。キリスト教でないと厳しそうだなあ、という感じ。祈りの言葉から始まって鹿を撃ち殺す。とにかくひとつひとつの会話やら表情やら画面やらが濃厚で、つまりメッセージが多重的で、多分かなり理解できていない。途中でスマホで検索してストーリーを知りたくなったくらいだ。怖すぎて集中したくなかったのと、表面の展開以上の何かがあると感じさせるものだったから。

タイトルから刑務所が出てくるのかと思っていたら違う。なるほど、人は囚れているのだという意味では、実に内容にあったタイトルで納得。このくらい上質で、でも怖くない内容のを見たいと思った。何でも監督はだいぶ注目の人らしい。幸福なふたつの家庭の仲良し同士の女の子が感謝祭のパーティーの最中に行方不明になるという、それだけでもう絶望的な出だし。怪しい人物が逮捕されるが48時間で釈放されると、娘を愛するあまりの父親がそいつを自分で捕まえて来て…という感じな宣伝文句になっているが、その後の展開、苦しみ方はひじょうにリアル。ただやはり日本人の価値観とは違うというのは感じる。ミスティックリバーを何となく思い出した。ただ、後味の悪さはこっちの方がなかった。それにしても人間関係が全部把握できずにいる。でももう1度見るのは嫌なのですっきり解説してもらいたい。

by kienlen | 2014-07-20 08:27 | 映画類 | Comments(0)

実現したらいいけど

夫の父母も80歳くらいになるらしい。生きているうちに孫を見たいと言っているようだし、そうして欲しいと思っているが、大きくなってしまった孫は言うなりにはならない。娘はタイに行きたいが息子は行きたがらない。まあ、そもそも連絡が取れてないので彼の意向さえ今は不明だが。そして孫の親はどっちもなかなか余裕がない。という状況の中、昨夜夫が「父母が来月日本に来るらしい」と言う。母がパスポートを取得したそうだ。父親の方は昔、そういえばバンコク在住時に一時帰国する時に一緒に日本に来たことがあった。母は水牛の世話があるからと来なかった。ともかく、実現したら面白いと思う。夫は娘のアパートに父母が泊まればいいと言うし、それはいいアイデアだと思うが言葉が通じないのだから情けない。

来るチャンスは今だけだろう。タイ人のビザがまた必要になったらやっかいなことになるに違いない。私はもう何年会ってないのだろうか。20年以上になることは確かだ。ウチは片づけている時間がないから、宿泊はホテルになるな、という話をした。片づけどころか、会っている時間もないというわけにはいかないので仕事のメドをつけておきたい。できれば空港に迎えに行きたいものだが。しばらく空港という所にも行ってないし。以上のことを息子に伝えたいと思うが手段がない。空港の迎えくらい行ってくれるといいのだが。彼の方がもしかしたらタイ人に会ったらタイ語がでてくる可能性はなきにしもあらず。ないか。あ、それに、タイ語じゃなくてラオス語だしなあ。父はタイ語ができたが母はできない。私もラオス語分からないんだった。

by kienlen | 2014-07-19 09:57 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

適正規模の町

今日の仕事先は待ち時間が多かった、というよりほとんど待ち時間。昼を食べないと午後がもつかどうか不安だったので、折を見てランチに出ることにした。少し早目の時間だったが出て、1度行ってみたいと思っていた店の前まで行ったら時間が早くてまだ開いていない。次を探していたら電話があった。「今、歩いているの見たけど、どこ行くんだ、乗せて行ってやるぜ」と、知人からだった。「昼食の場所探しているから一緒にどう」とアテにしないで聞いたら意外に、いいよ、どころか「おごってやるよ」と言う。なんていい人なんでしょう。

車に乗り込むと、行き先が、名前は知っているけど行ったことないという店。彼は、ちょうど大きな商談がまとまったとのことでご機嫌だったようだ。一緒にランチを食べるような間柄でもないのにな。常々、知り合いを見かけると乗っていくか聞くのだそうだ。それは私も分かるが、わざわざ電話してまで打診するというのは私にはないこと。遠慮なくごちそうになった。ブラブラしていると誰かに会うという規模の町は好きだ。という話を、東京が好きな友だちにしたら、都会にしか住んだことがないので感覚的に分からないと言われた。娘からベランダ菜園のミニトマトの写真が送られてきた。夏休みは旅に出るという。行ける時に行って下さい。

by kienlen | 2014-07-18 22:06 | その他雑感 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen