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『外務省に告ぐ』

しばらく本を読んでなかった。マンガを読まねばならなくて、これが結構苦しくてしばし中断することにして文庫になった佐藤優のこの本を読んだ。本をしばらく読んでなかったことでとっかかりに読みにくいという感じがあって少しあせった。でも3ページ目くらいから大丈夫になった。新潮45に連載していたものをまとめたものでタイトル通りに外務省に対する愛ある告発。高級官僚のびっくりする生態が多いが、びっくりで済ませられない。政治家より官僚の方が信頼できるという気持ちを持ちたいが持てなくなる。それでこの頃よりも良くなっているんでしょうか。だといいですが。で、これを読みながらふとバンコクで聞いた厚労省の役人の講演会のことを思い出した。エイズが注目されている頃で、テーマはそれだった。当時は厚生省だったと思うが、そこの役人が話したのだが、これがもうあまりにひどい内容で、何が起きているのか分からないショックだった。

あの方は特別であって他の方々は違うのだと思いたかった。その気持ちは今も続いている。で、こういう本を読んで特別だと信じたい方が実はたくさんいるんだなということを想像する。外交官希望の方々が佐藤優の本を読んでいるということらしいのでぜひがんばって下さい、どちらも。ある程度読んでいる著者なので、重なる部分はあったけど今まで全く知らなかった内容の項は、お母さんが亡くなった時の様子を描いたもの。沖縄出身ということはあちこちで読んでいたので知っていたけど、詳細は知らなかった。沖縄戦で死ぬ寸前までいきながら息子の外交官という進路に反対しなかったのがなぜかというのが、なるほど。隅々まで説明してくれる易しい書き方がいつものようにとっても親切。やっぱり本っていいなとしみじみ。
by kienlen | 2014-04-30 08:41 | 読み物類 | Comments(2)

近くの高原散策

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今日は高原を散策した。高原植物、名前忘れた。この黄色いのは花びらではなくてガクなのだそうだ、確か。
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これはとってもかわいかった。バンコク在住の友達に送ったら「エーデルワイス?」と返事が来た。
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いくら何でもこれは分かる、水芭蕉。英語はスカンクキャベッジだと聞いた、確か。踏むと臭いのだそうだ。
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こんな具合に群生している。木々が芽吹く前に太陽の光を浴びて咲く花たちだった。山はいつもいいな。実はバードウオッチングが主だったのだが、鳥は植物よりもっと知らない。しかしここまで何も知らないって本当に悲しい自分である。今から覚えようという気もない怠惰さももはやどうしようもない。図鑑必要かなあ。歩いたのは約2時間。ふかふかの土の道。山登りほどきつくなく低い山よりはずっと空気も気持ち良かった。また行きたいがひとりはクマが怖いと言ったら鈴つけていれば大丈夫と言われた。
by kienlen | 2014-04-26 21:07 | | Comments(0)

今日もまた

またまた急の誘いにのってプチプチトリップへ。今回は我が町にはない大型書店へ。もっぱらアマゾンになりつつあるが、やはり書店でどっと見るのは楽しい。そして買ってしまった久々に一桁多い金額を。ついでに黄色のかわいいシャープペンシルも。普段はシャーペン使用なのでこれはどうも欲しくなる傾向。壊れるものではないので何本もあってもしょうがないのだが、気分変えたいし。それにしても本を読んでいる時間はないのになあ。はあ、今年を乗り切ることができたら来年は何をしようと、そればかり妄想して仕事が進まないというばかげたことになっている。

色々ハプニングあって戻ってタイから来た若者何人かと会った。息子くらいの年齢の子たち。タイ人と接していると違和感がない。まず容姿が、ウチの子達がタイ人っぽいからだろう。日本人の若者を見るよりも親近感。郷愁というか、タイに行きたくなってしまった。書店で買った上にアマゾンの注文品が何冊か届く。中の1冊はロンリープラネットの日本。ちょっと必要があってのことだけど、前のバージョンと随分と様変わりしているのに驚いた。日本社会について大きくページを割いているのが興味深かったのに最新版はそれが減っているようだ。それでもまだマシかも。こういう読み物風のガイドブックって日本では見かけないなあ。それがすごく物足りない。
by kienlen | 2014-04-25 20:57 | その他雑感 | Comments(0)

プチプチトリップ

最近よく出歩いているなあ。さすがに今日は在宅仕事しなければと気合を入れたところに突然誘われて、隣町へ。近いし珍しい場所ではないが、記憶力がひじょうに悪いので、どこもかしこも行くたび新鮮というのはありがたいことなのか。あるいは四季折々景色が変わるのでいつも新鮮なのかもしれない。停めた駐車場の隣にきれいな桜の木があり、ふらふらと入って行ったらプチホテルだった。こんな所にあるんだねと言いながら入っていくと喫茶店があり、そこでコーヒーを飲みながら、一仕事してくる友だちを待つことにした。人を待つという時間は好きだ。待たせるのは苦手、つまり貧乏性なんでしょう。それから一度行ってみたかった店へランチに。
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今ごろなぜツツジが。きれいな色だった。ランチは2000円からでそれを。とっても美味しかった。これはデザート。
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それから店の見学をしてオーナーシェフととても興味深いお話をして、寺の境内で開催されているという古本市に行ったのだが、寺の裏の森の中でクラフトフェアをやっていて面白いものがたくさんあった。満開の桜と作家さんたちの出店。いやはや、とてもいい空間でした。風もなく穏やかで暖かい陽気。バンコクの友人に写真を送信しながらの散策。楽しかったあ。お返しにと今バンコクで満開のゴールデンシャワーの写真が送られてきた。懐かしい、高層ビルとゴールデンシャワー。確かタイの国花だった。
by kienlen | 2014-04-20 18:07 | | Comments(0)
昨夜、財津和夫コンサートに行った。チケットが入手できたので友人を誘って。財津さんはいきなり年齢を明かした方がいいだろうと言って、66歳だと言って、それをネタにしたトークが多かった。会場の年齢層は全体に高かったので面白かったんじゃないだろうか。これなら最初から立つこともあるまいと思っていたらその通りで、最後の方だけ一緒に歌ってとっても楽しかった。自転車で戻る時にばったり友人に遭遇。財津さんの県内のコンサートは追っかけしているそうだ。それにしても日中さっぱり仕事ができなかったので気持ちは暗いままだった。ずっとその状態が続き、そして多分これからも続くのだ。はあ、持ちこたえられるんだろうか…。

というわけでコンサートの後にできるというような器用さもなく、何やっているかなあとGyaoを見たらアイヒマンの、イスラエルでの取り調べ資料に基づいた映画というのがあってみてみた。ヒトラーの審判、アイヒマン最後の告白というもの。アルゼンチンで捕えられる場面から始まるのはこの間のハンナ・アーレントの出だしとそっくりだった。それからは取り調べ官とのやり取りからアイヒマンがどんな男だったのかが浮かび上がる、というだけならそれだけだけど、取り調べる側の事情も大きなポイント。アイヒマン役がそっくりに感じられた。尋問の場面が主でたまに回想シーンが入るという構成。誰でもこうなるのか、誰でもでなくする一線が何なのか。時間もコンパクトで自分としてはひじょうに面白かった。こういうのやってもらえるの、ありがたいな。
by kienlen | 2014-04-20 09:24 | その他雑感 | Comments(0)

ローカル線

2両編成のローカル線で1時間ほどの旅、といっても仕事だけど。雨が降っていると歩きたくなるので家を6時過ぎに出て電車の中で一仕事して先方に着いて時間があったので付近を散策していたら石畳の遊歩道という看板があったので上ってみたら、お墓の脇を歩く遊歩道だった。お墓っていい場所にあるからなあ。お寺にお参りして、そういえば前回この町に来てお参りして大変な交通事故を起こしそうになったのが奇跡的に防げたことを思い出した。お参りのおかげだったんだろうかと思った。あれは多分生きていなかった。今考えても信じられない。

行きは通学電車でそれなりに混雑していたが帰りはガラガラ。そこに途中のマイナーな駅で大勢乗り込んで来て何事かと思ったら、そのうちのひとりが私の前の席に座り連れの男性が車内のビデオ撮影してはしゃいでいた。「観光ですか」と声をかけてみたら「大阪から」ということだった。その男性は「ワシは台湾だ」と言うからついでに「私タイ」と言うと本気にしたのか何なのか「おお、タイランド!」と喜んでタイに行った時の話しをし出した。子どもが裸足だったこととか。何でこんな場所で乗ったのかと思ったらツアーの中に一駅だけ電車に乗るというのが含まれているのだそうだ。で、ひと駅でそそくさと降りて行ったが楽しいひとときだった。
by kienlen | 2014-04-18 17:33 | | Comments(2)

山と桜とお城と

昨日は花見に行った、というわけではなくて仕事ついでに松本城に立ち寄った。ここにお城を建てたくなる理由は分かるなあ、という見事な景観。バックの北アルプスがなければそんなに面白くもないだろうけど、まだ真っ白な山を背景に桜が満開で風はなく穏やかな春の日差しで観光客が適度に散策していて外国人も歩いていて、中にはタイ人も結構いて、結婚式らしきカップルが和装で写真なんかも撮っていて、ベンチにお年寄りが腰かけていて、というどれもこれもが良かった。こういうことでリラックスできるものだなあ、とつくずく感じた時間だった。
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桜はちょうど、多分満開でしょうか。
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気分が良くなり、それに電車で行ったものだから、ランチに入った店でワインも付けてもらった。
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とにかく目の前のことだけ見るようにすると、という条件下でならとっても良い日でした。
by kienlen | 2014-04-16 08:45 | その他雑感 | Comments(0)

列車に乗った男

ひとりでも食事を作るようになってきた。体調復活で食欲もあるしで昨夜も夕食を作った。NHKを見ていたらNHKスペシャルの予告をやっていて、これは絶対見たいと思って9時から視聴。支払い拒否したい受信料だが、たまにこういう番組を見ると他じゃあ無理だしなあという気になる。それからパソコンの無料動画サイトをのぞいてみたらちょっと興味を引かれたのがあって見てみた。それが「列車に乗った男」というやつで、とてもじゃないが途中で止められなくなって最後まで見た。素晴らしい。いやあ、こんないい映画をやってくれてありがたい、Gyao。時々すごいのがあるなあ。

主人公は男ふたり。地域社会に生きてきた老いた元教師と、やはり老いを感じる年齢になった刑務所から出所直後の男。いかにもそれらしい風貌。ひとり暮らしの元教師がふらっと流れてきた怪しい気な男を自宅に居候させることから物語が始まる。大きな展開がいきなりあるわけではなくて心の動きをものすごく丁寧に描いていくのに感動。そしてラストがまた素晴らしい。一番好きな映画に入れてしまおうかなと思った。素晴らしい。そして自分もこういう映画に感動する年齢になったということだな。でも若い時に見ても多分好きだと思う。カッコいいしなー。
by kienlen | 2014-04-14 09:32 | 映画類 | Comments(0)

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昨日の午後遅めの時間になって花見に出かけた。花見を毎年楽しみにしている、というわけでもなく、グループで遊びに行くというような仲間もなく、出先でたまたま桜が咲いていると見学するくらいなもの。ちゃんと花見という名目で行くのは珍しかった。屋台が出ていてにぎやか。でも肌寒い。それでもソフトクリームを食べた。花は5分咲弱みたいなところだろうか。城跡の公園は段差あり堀の跡ありで変化に富んでいて趣がありとても良かった。もっと歴史や城について知っていれば楽しめるんだろうな。

昨日はその前に父が見舞いを兼ねてらしくて訪問。いつもの近所の店にランチに行ったら休みだったので初めての店へ。今どきこんな店があるんだなあという感じの店で驚いた。いらっしゃいませ、の言葉もなくホールに人はいなくて3人のスタッフは全員厨房。メニューには薀蓄。速さには対応できない、などなど。でも不思議と嫌ではなかった。そういうのを嫌と感じる場合とそうでない場合がある。とにかく静か。威勢のいいのやマニュアル的に発する声が苦手だが、そんな自分が世の中についていけないと感じなくてすむという感じを得られるのがほっとしたのかもしれない。
by kienlen | 2014-04-13 11:38 | 出来事 | Comments(0)

『毒草を食べてみた』

タイトルから、著者が毒草を食べて見てどんな症状だったかなどを記録したものだと想像した。読んでみたら全然違った。著者が食べているかどうかは分からない、というよりか、ほんの一部を除いては食べているとは思えない。だって、食べていたら死ぬくらいの猛毒の毒草が並んでいるのだから。で、亡くなったという事例は国内外含めて結構たくさん登場する。スイセンやスズランに毒があるというのは聞いているが、どの程度なのかは知らなかった。この本は図鑑みたいになっていて毒草の名前と属名、学名、英名と成分が書いてあって、一番下に人の形のイラストがいて、どういう症状になるのかを描いてあるのだが、それが立って全身がケイレンしている様子だったり倒れてケイレンしたり硬直したりとインパクトの強いイラストでこれだけでも見入ってしまう。精神錯乱、せん妄、幻覚、マヒ、なんていうのはたくさんある。それで、ここに登場するものすべて猛毒。致死量がほんのわずかの量なのには驚いた。実は寝込んだ時に読みかけのこの本が読めると喜んで読み始めたけど、嘔吐というのも当然多いわけで、あのラーメン、餃子にもしや毒草が…なんて考えたのだった。

最初に驚いたのはスイートピーだった。豆ってカラスノエンドウも食べられるし、これもピーなんだしなあ、なんて思って食べてみたら大変だそうだ。骨に異常をきたして頸椎マヒにかかるのだそうだ。毒草の犠牲は主に牧場の動物たちで、考えてみるとかわいそう。自分でぼつぼつと食んでいれば避けるだろうけど、干し草で大量に与えられたら一緒に食べてしまいそう。で、アメリカでスイートピーを食べた馬が死には至らなかったが、脚がマヒしたそうだ。ニュージーランドでは600頭の羊が中毒になって60頭が死亡とか。そしてさらに驚いたのはイチイだった。私は植物の名前を知らないので、イチイって聞いたことあるな、と読み始めて写真を見てゾゾゾとした。子どもの頃いつも食べていた実ではないか。これの学名が英語の毒の語源になっているほどだそうだ。おかしい、と思ったら、全体に毒があるのに、赤い果実の部分だけは毒がないそうだ。ただし種を飲んでしまった場合は危険。それを友人に話したら「大好きだから10個くらい口に放り込んで種をペッペと吐き出している」というから、危険を教えてやった。クリスマスケーキを焼いてイチイの葉を添えて友だちにプレゼントするとうから、それも危険ですと言った。怖い本だった。
by kienlen | 2014-04-12 07:53 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
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