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アクティブペシミストだとか

この不安感の正体は何なんだろう。もともとクライからな、と言って周囲を暗くするのも何なので我慢しているが、ひじょうに暗いように思う、自分。これ、何とかしたいとこのところ真剣に悩むようになった。暗いを悩むと何倍も暗くなる。しかし、明るくなる要素はないのだ。そういう話しを友人としていたら、私達の共通の友人である大学の英語の先生の評価を教えてくれた。学生じゃなくて、私に対するもの。それはアクティブ・ペシミストだそうだ。なるほど、と思ってそのことを別の友人に話したら大いに受けていた。大学の先生の言であるから権威がある、なんてのは冗談。

で、アクティブの部分だが、これは多分もっぱら仕事によると思われる。つまり移動が多かったり各方面に顔を出す機会が相対的に多い。で、アクティブを取ったら単なるペシミストではないかってことになる。困ったなあ。で、仕事でアクティブになっているということは、仕事がなくなったら取れるということで、それはつまり仕事がなくなったら単なるペシミストということになるわけだ。やっぱり困ったなあ。そういえば昔、子供の頃に何か漫画本かなんかの占いで「楽天的」というのがあって意味が分からなかった。それは弟の星座占いを見ていた時に出てきた言葉だったと思う。母に意味を聞いた記憶がある。その時、世の中に楽天的なんて人種がいるのかって信じられない気が子供心にした。今振り返っても暗い子だったと思う。ここまで暗いと、それって嘘だろうと思いたい。じゃあ、ペシミストを取ると単なるアクティブか。それもなあ。
by kienlen | 2012-04-30 15:54 | その他雑感 | Comments(0)

草と人の営み

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何となくパソコンに入っている写真を見たら出てきたもの。ああ、去年あの山に行った時に撮ったものだなと思ったら2009年になっていた。時間が速い、ということはさておき、ってことは、3年前ということ。この状態から3年の今年、この土蔵らしき建物はどうなってるんだろう。近々行く予定があるので見てこよう。こういうのを見ていると、人間が環境破壊をやりたい放題したところで、いずれは植物に覆い尽くされることになるような気もしないでもない。

2日間続けて父の家に泊まった。娘と甥っ子が一緒。カメムシも蜂も家の中に入り込むし、えらい騒ぎ、は私らだけで父にしたら毎年こうだからどうということはないらしい。薪で風呂を沸かしているので、その脇で炭を取ってバーベキューをすることにした。七輪で肉と魚を焼き、家の裏のワサビのおひたし、畑の菜っ葉類のおひたし、それから子供らが採ってきて私が調理したツクシの卵とじ。もしも魚が庭の池ので、肉が裏山の鹿で、すべて炭で調理していたらば、かなり循環型。薪は山から切り出したものだから。しかし、wi-fiが使えなかった。これがなあ。難しいところなのだ。それにしても、昔はきれいになっていた隣や下の家の庭も草ぼうぼう、裏山の畑も荒れ放題なのだった。それは環境にとってはいいことってことなんだろうか。分からない。
by kienlen | 2012-04-29 23:22 | その他雑感 | Comments(0)

命とその後

この間、指輪などしない友人の指に光っている指輪が気になっていたら「母の形見」と言っていた。それでずっと気になっていたことがますます引っかかった。ここまで何も残ってないのかということ。ウチの母の場合だ。もう随分前から身辺整理をしていたようなところはあったが、元々モノを捨てるのが趣味みたいな人だったからそれとの連続で理解できた。それにしても自殺は単純に発作的なものなんだろうか、あるいはどこかで準備していたのか、それともそれら複合か。まあ、多分複合だろうな。私からすると母は死から目を背けている人という印象だったが、実は本気で考えていたからこそ、そう見えたのかもしれない。だいたい、本気のことの方が表に出さないというのは、多くの人で共通するんじゃないだろうか。となると狼少年じゃなかったわけだ。うむ、意外。みくびっていたかも。あの世でまた出会えたら聞いてみることにしよう。

残っていたのは衣類くらいだった。重要書類とマジック書きした箱もあったが、たいしたモノは入ってない。それからタンスには喪服がやけにたくさん。母の喪服があったら、それを葬式に着ちゃおうかと思って、実家に泊まっていた娘に「ばあちゃんのタンスに喪服ある?」と電話したら、見てきた娘が「黒いのたくさんあってどれがどれか分からない」と言っていたのだが、まさにその通りで黒いのがたくさん吊るしてあった。あれ、使っていたら今月のカードの支払いが大変な金額にならなくて済んだのだが。モノを残してないおかげで処分や掃除の手間はかからない。翻って自分。どうだろうか。母よりはあるかもな。保険も複数入っている。今回の件で初めて知った重要なことは、母の兄が、入院先だった精神病院で亡くなっているということだった。当時は心の病のハードルが今ほど低くなかった頃だから、本物、というのも何だが、自分もその直系なんだと妙に意識してしまっている。止めよ。入り口らしき場所には立たないことだな。現場の前に咲いていた花がやけにきれいだった。直後に撮ったもの。寿命は2,3日だったか。
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by kienlen | 2012-04-27 10:46 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

はかないトゲ

庭で増えてきたタラノメを摘んだ。植物を育てられないような土というか砂利の、日当たりも良くない場所に生えてくれるなんてありがいことだ。タラノメだから当然のこと、本気でトゲがある。枝全体だけじゃなくて葉っぱにもある。2,3日前に摘んでテンプラにしたかったが、家食の機会がなく今日見たら食べごろを過ぎていた。残念、と諦めるわけにいかないから、開いた葉っぱを摘んでテンプラにした。香りはあまりなかったな。やはり山にあるモノの方が断然美味しい。

この間、ホームセンターでオクラとミニトマトとミニキュウリとバジルの苗を買った。娘と苗売り場を見ていたらタラノキがあった。よく見るとトゲなしと書いてある。間抜けなもんである。トゲなしタラノメ。かわいそう。葉っぱが成長するとトゲも鋭くなっている。テンプラになったのを見て娘が「トゲが大きい」と言った。「テンプラにすれば痛くないでしょ」と言ったものの、あまりに鋭いので少し警戒したが、もちろん口が血だらけになるなんてことはない。美味しくいただきました。がんばってトゲ出してくれ。ワサビの花のお浸しも辛味を出すことができて美味しかった。それとセリ。野性の食卓を楽しんだ。
by kienlen | 2012-04-26 20:32 | その他雑感 | Comments(2)

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特に意味もないけど、初めてというくらいに見事な桜吹雪にあって慌ててバックからカメラを取り出した久々の遠出先。こんな写真じゃ分からないけど、きれいだった。毎日ごろごろして一体どうなる自分だったが、遠出は刺激になった。
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それでこっちもたいした意味ないのだが、堤防道路がいい感じと思って歩いて行ったら行き止まりだった。舗装してなかったらもっといいのに。春は土の道を歩きたくなる。土の道の方が珍しいって、人間、これでいいんだろうか。良くないと思う。
by kienlen | 2012-04-25 21:30 | | Comments(0)

北側の窓

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昨日友人が来て、北側の窓がカーテンは半端だし絵があるし片付いていないのを見て「北側の窓は何かつけないのがいい。すりガラスだし」と言った。その通り、気にはなっていた。インテリアコーディネーターの言うことを聞こうと思ったわけではないが、そこに手をつけないのは気になっていたのでいい機会で周辺のモノを一掃して花を置いてみることにした。庭で増えていた水仙。摘んじゃえばいいんだと思ってもいい花瓶がなくて探そうと思っていたのだが、ふと棚を見ると、昔タイみやげでもらったと思われる、あるいは自分で買ったのかと思われるタイの象柄のがあった。困ったような不思議な表情をしている。前にタイで買った花瓶の水が染み出たので一応覚悟しながらそこに水仙をただ入れておいたら娘が帰ってきて「これはねえ」と茎を切って格好をつけてくれた。別に活けたユリの残ったのを一輪追加。ウチは黄色のものが少ないから目立つ。嬉しくて花の見える場所で過ごしている。夏に手をやくドクダミもどんどん摘んで毎日飾っておけばいいな、虫除けにもなりそうな臭いだし。花瓶、水を入れて使えそうで良かった。インテリアコーディネーターには水仙の枯れないうちに来ていただきたいものだ。
by kienlen | 2012-04-24 16:31 | その他雑感 | Comments(0)

『あんぽん-孫正義伝』

佐野眞一著。本の存在を知った時から読みたいなと思っていたのをつい最近になってやっとアマゾン注文。そういえば本屋にしばらく行ってないなあ。注文してある雑誌も引き取りに行ってないままだ。今日、行くか。厚くて読みでがありそうだからゆっくり読もうと思っていたのに面白くてじきに終えてしまった。孫正義のことはほとんど全く知らない。ソフトバンクの社長とかメディアの買収がどうのとかくらいで名前知っているな、程度だった。あと、ビジネスやっている人にとってのカリスマ的な存在であることは周辺の雰囲気から。自分が彼に興味を持ったのは原発事故後の自然エネルギーの基金設立とか寄付とかから。がんばって欲しいなという気持ちになった。そんな程度なので、どっちかっていうと佐野眞一が書いた評伝を読んでみたいという方の興味が強目だった。ということで評伝というのは一挙両得みたいなところはある。スティーブ・ジョブズのも読んでみたくなったな。

孫氏の評伝は相当数出ているようで、ここでは「御用ライター」によるものとして結構辛らつな扱いになっている。そういうことも含めて、また日本の政治への危機感など、著者の思いが随所に熱くこぼれ出ているのが面白かった。評伝で家庭環境とか生育歴をたどっていくのは最低限必要なことのように思えるけど、どうやら他のはそうではないらしい。読んでないから知らないが。それから本の目的によって違うんだろうけど。というわけで、この本は網羅的で「孫家三代海峡物語、ここに完結」という帯の文句になるのだろう。そういう満足感は得られる。それにしても韓国の物語は熱い。映画もそうだけど。在日の人達の歴史があり家族の物語があり、IT業界の様子があり、韓国にも飛んでいるし、スリリングで面白かった。最終章のタイトルは「この男から目が離せない」。色々な意味でそういうことになっていて、読んでいるとその通りだと思う。単純ではない人間関係も分かりやすく書いていてひじょうに読みやすく、諸事項の背景説明も適度で物語性もたっぷりで万人向けな感じ。
by kienlen | 2012-04-23 08:44 | 読み物類 | Comments(0)

今日のワンコイン昼食

友人がやっている農家レストランに行った。しょっちゅう行っているから、またまた。いつも娘と一緒だが、今日は友だちと映画を見るとかで朝から出かけていたのでひとり。このところ身体も頭も使わない日々で、もう隅々までますます鈍っている。ドライブしたら少し気分が改善されるかもと思ったのもある。昼前に到着すると、キッチンで男性が何か揚げていた。この店の名物にするというブラジル料理だそうで、揚げていたのはブラジル人だった。外では日本人男性がノビロを採っていた。ワンコインランチのメニューはノビロのおかかしょうゆ和え、そのブラジル風な揚げ物、タンポポの胡麻和え、カンゾウのおひたし、野沢菜漬けとひき肉の炒め物、野沢菜の芽のおひたし、長いものサラダ、ツクシの頭の天ぷら、ヨモギのてんぷら、知らない山菜のてんぷらなど。発芽玄米のご飯。山菜嫌いなら逃げ出すメニュー。
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つくしの頭だけっていうのは珍しい。友人はつくしの頭がコクがあって好きだし、ハカマを取るのが面倒なのでツクシは頭だけちょんちょんと取るのだそうだ。その後の姿を想像すると何かかわいそうな気もするが、全身食べられるのとどっちがいいんだろう、当事者は。私は茎の方が好きなのでちょっと分からない感覚。これを3人で食べた。とても食べきれない量。残りは持ち帰り。草食系にはとても嬉しい料理なので喜んでいただく。車だから昼間のドリンクはお茶だったが夜ならもちろんあれだな。貧しい者の味方、草や山菜を食べられなくなる原発反対。
by kienlen | 2012-04-22 18:32 | その他雑感 | Comments(0)

タイ人作家の短編集『観光』

紹介を書こうとするだけで涙が出てくる。素晴らしかった。全身で感動。よく、魂を揺さぶるっていう惹句が使われるけど、なるほどこういう感じなんだろう。ラッタウット・ラープチャルーンサップという、名前を見る限り100%タイ人な作家が、英語で書いた小説の翻訳だそうだ。なつかしのハヤカワ文庫。アマゾンで見つけて買った。昔読んですごく良かった印象のあったタイの小説をもう1度読みたくなって中古本を発見して注文する時に偶然見つけてなんとなく注文したのだが、こんなに素晴らしいとは。出会いに感謝します。文学というものが何なのか知らないけど、こういう小説を読むと、どこからともなく文学という言葉が浮かんでくる。日ごろ読んでいるエンタメ系とは重量感が別次元。そしてものすごく繊細。シルクのグラデーションが波のように行きつ戻りつしながら生と死を編んでいくというか、違うな、それだと都会の繊細さみたいだが、そうじゃなくて、むき出しなのに整った野性があるというか、それは矛盾かなあ、という、つまりそういう諸々が全部入っている。本だからページをめくるわけで、私など食事しながら読んだりもあるのだが、これが本という形じゃなくて一挙に目の前に展開されていたら人生丸ごと釘付けになりそうな感じだろうなと想像する。

私は、この本がいいなあと感じることはしょっちゅうても、その作家に会いたいなんて思ったことはないが、このタイ人作家は見てみたいと思った。そうか、子育てを終えた後の生きがいをラッタウット氏に会うことにするのはどうかな。イギリスやアメリカで絶賛されているようで、受賞もあるようだが、それに対するコメントもとても感じがいい。まあ、その点に脚色がないとはいえないとは思うけど。おさめられているのは7つの短編。短編小説を読むのは何年ぶりか、何十年ぶりか。舞台はすべてタイ。視点は1編を覗いて子供。子供のような透明で瑞々しい感性を持ち合わせてない自分は子供の視点はとっても苦手なのだが、これはもう全然違和感なし。どれひとつとして退屈したのはないけど、私は最後の比較的長い「闘鶏師」というのが好きだった。でもどれも好きだけど。バンコクに住んでいた時の家の近所の空き地にバイクに鶏を乗せた男達が集まって来て闘鶏をしていた。女は仕事、男は闘鶏。今はあんな光景はないのだろうか。それから日本に研修に来ていたタイ人の明晰で楽しい男性従業員が仕事の隙に闘鶏用の鶏について図解で解説していた。ということは、今もあの光景はあるんだろうか。タイに行きたくなったな。タイトルは「観光」か。一般的にイメージする観光とはだいぶ違うが、すこしえぐってみると・・・というところでタイトルに関する訳者による秀逸な解説もあって、なるほどと思った。
by kienlen | 2012-04-21 10:09 | 読み物類 | Comments(0)

中学生の質問

タイから高校生がひとり来た。1週間程度の交流が目的。受け入れ団体に知り合いがいる。その彼女から頼まれて地元の中学のクラスとの交流会のお手伝いに行って来た。役割は通訳。教室に行くと先生が「全員がひとつ質問します」ということで、タイから来たばかりの高校生びっくり。でも楽しそう。教科としては英語。「生徒が英語で言ってみて必要なら訳しますか、それとも最初から日本語にします?」と尋ねると「英語だと簡単な質問ばかりになってしまうから日本語で」と先生。ごもっともで大賛成。よってお互いの母語にて。どんな面白い質問が飛び出すのだろうかと期待したが、さすがに中学生で、そこまでのオリジナリティはなかった。ちょっとおかしかったのは「このクラスの男子の中に好みの顔とかタイプの男子がいますか」というもの。彼女の答えは直訳すると「みんな、かわいい」だった。「かわいい」は日本語でもよく使うし、そのまま訳そうか一瞬迷ったけど口をついて出たのは「みんないい感じです」だった。かわいいってニュアンスが、タイ人は男女問わずとても普通に使うので、表現として珍しく感じられると違うなって感じたせいだろう。

おせっかいかなと思ったが、途中で口を挟んだことがある。なるべく具体的に質問して頂戴ってこと。「タイってどんな国ですか」「今、タイで流行っているものは何ですか」などは、思わず聞きたくなる気持ちは分かる。また、単純な意味で訳しにくいわけではない。しかしあまりに広い、でも一応そのまま聞くと賢い彼女は「どんなって・・・」と少し困ったように時間を置いてから「例えば季候なら・・・」と勝手に続けてくれたからいいのだが、となると、質問者の意図が伝わらない可能性もある。その人が具体的に何を選ぶかまで試すなら別だが、中学生がそこまで作為的ってこともないだろうし、ごく短い時間で互いがコミュニケーションしやすくするならば、ここまで多義的な表現は避けた方が無難と思って、そう言った。でも、そのこと自体も中学生には難しかったのかもしれない。よってその手の質問はその後も出た。流行しているものっていっても、とっても難しい。賢い彼女は「例えばファッションっていうなら、短期間で流行が変わるから答えにくい」と答えた。まあ、つまり質問する側もそこまで整理しないまま言葉を発しているということだ。そういうことは子供のうちに享受しておいてねって感じ。しかし、ウチの娘がタイ語ができたら同年代だし漫画が好きとか趣味も合いそうだし、手伝ってやればいいのに、実に残念なことだ。
by kienlen | 2012-04-20 14:45 | 言葉 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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