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仕事が今月だけ厳しいので店に行くのはやめようかと迷ったが、毎週来てくれる人が2人、3人はいるし、集中できないまま机に向かってもダメだから行くことにした。誰も来ないカウンターで新聞を読んでいたら隅っこの方にあるチラシに気付いた。いつものあれかな、と思って見たらそうだった。いつも来る広告の営業の若い子のチマジマした筆跡で「5,6月に動くお客さんの動き&気持ちをまとめてみました。ぜひ営業のお役に立てればと思います」と裏に書いてある。その動きだか気持ちだかは、ありふれたイベントが書いてあって、女子の気持ちが書いてあって、推奨メニューが書いてある。メニューにはもちろんタイ料理など一個もないし、動きだか気持ちだかも、あまりにありふれた一般論で楽しくもなんともない。この営業の子は、私がたまに店に行く時にでも何度か顔を出すからかなり頻繁に訪れているようだが、この店をタイ料理店と知らないのではないかと思う。1度くらいメニューを見るなり食べてみるなりしてみたらいいのにな。一番最初の時に「あのね、そういうマニュアルばかり言わないで、その店にあった方法を提案してくれたら聞く気になるんだけどね」と言ったのだが、そういうことには興味がないようで、毎度毎度「人を動かす」的なことばかりだ。

なにやら傲慢なのである。店をやっていくには、この店がどういう店でどういう人が対象でどこまでならできて、どこ以上は難しいということは分かっているはずじゃないだろうか。広告をするなら、そのアイデンティティを踏まえたものであってしかりだろう。それを知ろうともしない営業ってあり得るんだろうか、ということが私には基本的に分からない。営業という職は経験したことがないが、やるとしたら私だったらまず相手を知ることに力を注ぎたい。その上で広告なら広告のプロとして提案していくべきじゃないだろうか。「元気にする」とか「人を動かす」とか、中身のない行政のようなスローガンばかり掲げていただいても、体を張って商売している人に響くのかなあ。そもそもあんまり元気じゃない自分なんか、元気にしろと言われるだけで疲れてしまう。担当が若い子だからかわいそうにもなる。一体会社はどういう指導をしているのだろう。契約期間内だけ使って捨てるからいいってことだったらちょっと酷じゃないだろうか。あるいは若い人たちはこういうライトな感覚で店をやっていて、こういう広告ツールにピンとくるんだろうか。だったらまあいいのだが。少なくとも若くないアタシにはダメである。ありふれたことをすることで充実感を得られる方が商売には向いているのだろうか。ま、よく分からないが。自分の仕事とは異文化に接して勉強になるというか何というか。
by kienlen | 2009-04-29 09:36 | その他雑感 | Comments(0)
ひどいもんだ。やるべきことをせずに出歩いた。残り物で昼ご飯にして仕事しようと思っているところに、友人からランチの誘いがあった。実はちょうど、心の中で「こういう時にランチの誘いがあったら自分はどうするか」を自問していたのだった。自答は「乗るであろう」というもの。それで「だから進まないんだよね、しかし、こういう半端なやる気のでない時は外に出てしまう方がいいのである」という自答に対する自戒じゃない自慰みたいなところにいるところへのいいタイミングの電話だったから即刻「行く、行く」となる。「どこにする?」「どこでもいいよ」ということで、彼女の希望でタイ料理になって迎えに来てくれた。あく抜きしてすぐ使えるタケノコをもらったからカレーにでも入れてくれないかな、と言う。それは私も楽しみ。夫の店に電話するとコックさんは花粉症が重症でまた休みだった。昼は来られない状態が続いている。しかし私は本日は店を手伝うのは嫌だ、理由は仕事のテンションでいたいからだ、だから客として行きたいことを確認するとOKだったから行った。
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タケノコはレッドカレーに入れてもらうのがいい。美味しそうなのがきた。どうも日本ではグリーンカレーの方が知られているような気がする。私はあんまりココナツミルク入りカレーを食べないから年に1度か2度程度のものだが、しかし選ぶとすれば断然レッドカレーだ。違いは唐辛子の色。グリーンを使うとグリーンカレーで赤を使うとレッドカレー。具はグリーンがナスとチキン、レッドは豚とタケノコ。もっとも具は変えることはできるけど、基本はこういうことになる。で、普段はタケノコは缶詰を使うしかないからタイのタケノコの缶詰なのだが、今日はフレッシュなのだから美味しいに決まっている。「これであと数倍辛いともっといいのだが」と言うと友人は「私はこれでちょうどいい」と言う。美味しかった。ご飯にまぶして最後の一滴まで食べてしまった。やはり辛味が物足りないが自分の好みが一般的じゃないから人と一緒の時には自分が合わせるしかない。それにしてもタイ料理は抜群である、と思いながら夕方に少し昼寝した。いくつもタイ料理を注文している夢を見た。どうしてまだこないのかとキッチンを何度も覗きに行った。料理が運ばれる前に目が覚めた。残念だった。仕事は夜回しになった。
by kienlen | 2009-04-27 18:10 | タイの事と料理 | Comments(2)
このところまじめに働いている。すると何もできない。だから書くことがない。それにタイのこともどっかにぶっ飛びそうになっている。でもこれだって単発で今月いっぱいでなくなる仕事だから来月からすごく暇になるのだ。登山しよう、ハイキングしよう、映画みよう、本読もう、料理しよう、とささやかな夢を見ている。全体的には内向きである。
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タイの東北地方の料理の代表のひとつがガイヤーン、つまり焼き鳥だ。ウボンで泊まったホテルは、田舎のまちの中級ホテルでタイ人の団体が多かった。予約なしのホテル探しをどう行うかというと、バスターミナルなり駅なりに着いたら寄ってくるトクトクの客引きにホテルに連れて行ってもらうのである。どのあたりとか条件を言うが、相手は連れて行くと手数料をもらえるホテルに連れて行く。なんか怪しげな所であることが多いような気がする。ウドンではいかにも連れ込み、みたいな感じだったが、一泊だけだし寝るだけだし、不潔ってわけでもないし、ラオスよりはよっぽどマシだったから泊まった。ウボンでは2泊するつもりだったから少しいい所にしてくれとリクエストしたら、タイ人用の普通のホテルだった。で、何がいいたいかというと朝食付きだったから初日はレストランに行ったのだが、この雰囲気がひどいもので、せっかくの一食をこれにするのはゴメンだと思って翌日は食べずに外に出た。でもどこに行っていいか分からず放浪だ。で、空腹だったのでソムタムとガイヤーン屋に入った。そしたら手も出てきた。

お昼は少しマシな所にしたくて、自転車タクシーのおじさんに「川辺のレストランに連れて行ってくれるか」と聞くと「行く、行く」と言うからトクロン(合意)して乗った。「対岸にもあるがこっちの岸にもあるから」と言う。ホントかなあ。でも意外な穴場かも。「食堂のある場所だよ」と確認すると「分かってる、分かってる」である。お寺の境内に入って「ほらほら、そこが川。左手に少し行くと食堂があるよ」と丁寧に説明してくれる。珍しい丁寧さである。お礼を言ってお金払って、ものすごい炎天下を川っぷちに出た。レストランは見当たらない。タイ人が日傘を差したりタオルを掲げたりしながら散歩したり、魚にえさをやったりしている。雑貨のスタンドがあったから「レストランはどこにありますか」と聞いたら「ここにはないよ。お寺の反対側に行くとあるけど」と言う。つまり川のほとりではないのだ。また騙された。あっちまで行くのが面倒だからこっちに連れてくるという考えはいかがなものか。この時はものすごい空腹でものすごい暑さで、それにトクトクも見当たらず荷物は重たいしで、かなり腹がたったがぶつける相手がいない。トボトボと大通りまで歩いて、長時間待ってトクトクを拾って対岸の店まで行ってもらった。結局交通費がかさんだ。いいカモってこういうことだな。
by kienlen | 2009-04-26 22:57 | | Comments(0)

わけわからない

日記ひとつ書いている時間がない。しかしパソコンに向かっているからなんとなくニュースが入ってくる。で、昨日からナニナニと思ったのが、人気アイドルのナニナニ氏が公園で裸になっていたとかなんとかいうこと。どっかには、6時間酒を飲んでいた、ということが珍しいことのように書いてあったが、6時間飲むってそんなに珍しいんだろうか。芸能ネタは全然知らないし、特に興味があるわけではないし、よって情報処理能力は極度に低いというか、ないに等しいが、報道が不思議すぎなのだ。法律違反は法律違反であるからそれはそれだが、我慢できないくらいに呆れたのは、なんかの宣伝に出ていたから影響が大きいからと、当事者を非難する政治家がいたとかいうことで、そもそも芸能人に品行方正を求めること自体、私は不思議である。この広報には品行方正な人が求められるということであれば、そういう人選をすればいいし、人選を間違った側の責任はどうなるんだろう。

酒飲みは何をするか分からないから最初から候補にしなければいいのだ。あるいは露出中の飲酒は禁止契約を結ぶとか。あるいは人選サイドの誰も酒飲まないから酒飲みの生態が分からないんだろうか。それはリスク管理の甘さでしょう。勝手にイメージを作っておいて裏切られたと非難するんなら、選挙でいろいろ言ってイメージ作らせておいて当選後はいろいろやらない政治家はどうなるんだろうか。そしてどっちの方が社会的責任が重いんだろうか。何から何まで不思議。そんな人たちに税金託しているって暗澹たる気分である。それにしても理解できないのは、アイドルに何をそんなに期待するんだろうか。役者ならいろんな人間を演じるために、いろいろやってみたくなるってことは職業意識上ありうると思うし、よって、そういう人はリスキーだから清廉潔白であるべき場所には配置しなければいいのに。しかしこういう事件ってそこまで騒ぐ必要があるものなのかなあ。みんなが関心あんのかなあ。どうしてここまで騒ぐのかなあ。私が知らなさすぎなのかなあ。それさえも分からない。巻き込まれて時間を費やしてしまった。
by kienlen | 2009-04-24 14:56 | その他雑感 | Comments(2)

珍しい往復はがき

息子宛の郵便物が増えている。美容院だとか服屋とか。往復はがき付がきたので何かと思ったら自衛隊からだった。返信用のはがきには希望項目にチェックするようになっている。自衛隊の説明がききたい、イベント案内がほしい…、これはまあ、何ごとにもつきものの項目である。すごいのはその後だ。ヘリコプター等自衛隊機に乗りたい、艦艇に乗ってみたい、部隊を見学したい…、ここもまあ、なるほど、というか。で、次がすごい。戦車・火砲等の迫力ある姿を見たい。マニアックになってきた。こういう理由で興味を持つ人はきっと多いのだろうから不思議に思うことでもないかもしれないが、しかし、このはがきを同年齢のすべてに送付しているのだろうか。あるいは男子だけか。

男の子を持つ友人からこういうはがきがくるという話を聞いたことがなかったので、結構びっくりである。運動部所属で家が貧しい子が狙いかも。しかし、だったら何か特典案内があるだろうか。ま、ウチの場合は親が外国人ではこういう所はムリかもしれない、と思ってから、でもアメリカでは永住権等を条件に軍がリクルートしているってきくから、それに倣っているのか。よく分からないが、今のこういう時期にこういうはがきがくるというのは、何やら不穏な感じがなくもない。
by kienlen | 2009-04-20 23:45 | 家族と子供の話題 | Comments(4)
「ラオスは15年ぶりくらいなんですが、すっかり変わりましたね」と私が言うとその先生は「ラオスはひどい国だ」と何度か繰り返した。貧しい人が極度に貧しいというのだ。お手伝いさんの家のある村の印象が強烈だったようだ。まずは食費。「1日100バーツの賃金でラーメン1杯40バーツ!タイだったら田舎の雑役請負でも150バーツにはなって、ラーメンは30バーツで食べられる」と言う。これは同感である。次が医療費。「タイだったらいくらお金がなくたって病院で診てくれないということはないけど、ラオスはお金がないと診てくれないから、貧しい人は医者にもかかれずに死ぬのよ」と言う。この点は私は現実を知らないからなんともいえないが、ラオスの体制ってどういうものなんだろうと思って友人に聞いたところ、病院も学校も無料じゃないとは言っていた。その前に山岳地帯に病院があるんだろうか。次が教育である。学校に行ってない子がまだたくさんいると言う。各トピックの間にも「ひどい国だ」を繰り返す。チャンスが平等にないというのも槍玉に上がった。「私みたいな田舎の人間が日本に行くチャンスに恵まれるなんて思ってもいなかったのに、タイだったら可能、ラオスではムリ」ということ。しかしラオスは小さな国で人口も少ないんだし…というと、これも非難の的になる。「実は人口はもっと多いはず。出生届のない人がかなりいるのよ」と言うのである。

タイでも山岳地帯だと出生届けがなくて学校に行けないとか、IDカードが作れないので仕事ができないどころか、極端に言うと不法滞在みたいなことになるという問題は私が住んでいた頃にはたまあに話題になっていた記憶があるし、実際にそういう人に会ったこともある。だから不思議ではないが、人口に結びつけるあたりはちょっと極端ではないだろうか。いずれにしろ今のタイを知らない、ラオスについてはちょっと行っただけ、という自分には自分の意見を言えないのがつまらないところ。でもそのおかげで彼女はのびのびと話せたような気もするが、外国、特に隣国に対しては自国愛が強まったりすることが多々あるものだ。その昔はフランス領だったラオスの美しい町並みにタイ人があこがれていた、なんて話しもあるんだし。それから先生は「お手伝いさんの家まで雇った車がすごい運転だった。地獄に落ちるかと思った」とも言う。あとは「店員のサービスが悪い」とか。昔、夫と一緒に行った時も彼の第一声は「田舎」だった。何事も相手があって自分を見つめるものなのだ。それも国境がオープンに行き来できるようになったからこそだろう。先生のおかげで2時間の車中を濃厚に過ごした。私がホテルも決まってないことを知ると「研修で利用したことのあるホテルはそんなに高くなくて良かったから教える」と言って、その場所までは連れて行ってくれた。素晴らしい外観だったので、汚い格好で行って突然で泊めてくれるような所だろうかという不安は的中で、タイシルクの衣装のお姉さんから「いっぱいです」とアッサリと断られた。
by kienlen | 2009-04-19 16:55 | | Comments(0)
ラオスのビエンチャンからタイのウドンタニーまでの国際バスは、他のバスと同様に座席指定である。隣には黒いズボンとジャンバーで体格のいいタイ人女性が座った。タイ人には珍しく、なんだか暗い雰囲気である。走り始めてじきにひとつ前の席の、まだとっても小さな赤ん坊が激しい勢いで泣き出した。抱っこしている母親らしき女性が揺すったりするがまったくダメ。どう見ても貧しそうな外見。こんな小さな赤ちゃんを抱っこして1人でこんなバスに乗るなんて、自分の子育て期を思い出すと涙が出る思いである。その時に隣の女性が「あの人はね、ラオスで買い物してきてタイで売るのよ」と独り言のようにぼそっとつぶやいた。何だ、知り合いなのか、それにしては他人を装っているな、事情でもあるんだろうか、なんか怪しい雰囲気、などと思いつつもそんなことは言わずに「でもラオスの方が物価が高いじゃないですか」と言った。すると動じる様子もなく「安いものは安い。布とかね。日常品はタイからラオスに運んで両方で売るの」と言う。的を得たもの言いである。それにしても仲間だったらもっと当事者意識をもって話すだろうに、何か変だ。それで「お仲間ですか」と聞いてみたら「そうじゃないけど、だいたい格好を見れば何をしている人か分かるの」と言う。つまり私の疑問は見抜かれていたというわけだ。「ラオスには観光ですか」と、とてもツーリストには見えないが一応聞いてみると「ちょっと知り合いを訪ねた」ということだった。
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それから話すようになった。以前にアメリカ人のメアリーという学者がラオスの染色を視察したいというので連れてきたことがあると言う。「そういえば草木染めの布がたくさんありましたね」と言うとラオスは森がたくさんあるから草木染めには向いている。タイは規制が厳しくなっていて木をいじれないが、ラオスだと傷をつけることもできるからとも。木の名前も挙げるがとても覚えられない。しかし草木染めって自分には草のイメージばかりなので「草だったら自然を破壊しないのになんで木なんですか」と聞いたら「草なんて量がちょっとでしょ」と笑われた。そんなこんなで打ち解けたのか「実は、ラオスにはお手伝いさんの件で行ったの」と言う。ということはブローカーか、そういう雰囲気が匂うぞ。タイ人に不人気の職業にはミャンマー人が多いというのはとっくに起こっている現象で、ラオス人に目をつけても不思議ではない。「お仕事は?」と聞けばいいのに、聞く勇気がでない。すると日本にも行ったことがあるという。ますます怪しい。しかし文化交流だという。えー。結局彼女は小学校の先生だった。「日本に行った時はコウチョウセンセイと言われた」と、そこだけ日本語になった。高齢出産で2人目の子を産んだのが40歳過ぎ。仕事は忙しいし体力は落ちているし、子守を雇わないことにはどうにもならずラオス人を紹介してもらって雇い、ビザの更新で故郷まで連れて行ったそうだ。それから堰を切ったようにラオスの悪口が始まった。
by kienlen | 2009-04-18 22:46 | 地域 | Comments(0)
ずっと考えていることがある。日本から帰ったタイ人たちがたくさんいるのだから、日本の経験がどういうものであって、その後はどうしているのか聞いて回りたいなということ。比較的最近も20年近く日本にビザなしで滞在していたタイ人がとうとう捕まって強制送還された。20台と30台を日本で中途半端な立場のまま暮らしていたわけだ。今回の目的はそんなことではなかったのだが、日本とタイの近さを感じる場面は何度かあった。ビエンチャンから国際バスに乗ってウドンタニーという東北地方の中心のひとつである町に到着したのが夕方も迫った頃。この町に特別何かがあるとは聞いてないが、移動するには時間が遅すぎるので、泊まることにした。ちょうどバスの中で隣り合わせた人が「ナカに行くといい布がたくさんあるよ」と教えてくれたので、車を雇って行ってみることにした。ホテルでシャワーだけ浴びて出る。トクトクなのにびっくりする値段を言われたが、行ってみて納得。20キロ近くあったんだ。乗っている時に後ろから来たトクトクの運転手が笑いかけて来た。さすがは微笑みの国である。せっかくだから写真を撮った。幸い顔が映っていないから掲載。撮る気もなく撮ったものだからそれなり。
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で、この運転手が大きな声で日本語で「日本人ですか」と声をかけてきた。そうだと言うと「日本に4年いました」と言ったところで信号が青で離れ離れになった。ウドン出身者は身近に多いなと思っていたところだったが、まさにその通り。するとこのトクトクが日本出稼ぎの成果だろうか。それからウボンからラオスの国際バスに乗って国境でイミグレの手続きをしてバスに戻ろうとする時に「Where are you from」と声をかける女性がいた。どっから見てもタイ人だったからタイ語で「日本」と答えたら日本語になった。「日本に14年住んでいたけど離婚してウドンに戻った。でも親族がうるさいから故郷は嫌で、友達がラオスのパクセーがビジネスにいいって言うからそこでタイマッサージの店をしている」ということだった。3か月に1度国境を越えることで滞在資格の更新になる。「新宿のあそこで…」と日本でやっていた居酒屋の位置を説明しようとするが当方は東京人ではないので分からない。「オネエサン、アタシの店に来るといいよ」と言って連れて行ってくれた所はバスターミナルの横の大変好立地な場所。古い民家を借り切って住居兼タイマッサージの店にしている。ランチを外で食べようと誘ったが「無駄使いすることないよ」と言ってソムタムと国境のタイ側で買ったというソーセージと魚の缶詰ともち米を庭でごちそうしてくれた。日本にいた人は「日本人金持ち」などと言わないのである。「ラオスなら東北地方の言葉と同じだからいいね」と言うと「父がバンコク出身だからラオス語ができなくてね」と言う。その父親という人は庭でブラブラしていたが私が挨拶すると「タイ語が上手だああ」と大喜びして訪れる人みんなに言い触らしていた。そのくらいで喜んでくれるならいくらでも。ごちそうになったのは以下。
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by kienlen | 2009-04-17 18:45 | | Comments(0)
ビエンチャンで1泊することは決めたが、その後は決まらない。ラオス側でメコン川沿いに南下してタイへの国境を越えるという手もあって、せっかくラオスに来たのだからそれもいいなと決断しそうになってから考え直した。今回は一応タイの様子を見るのが目的であって、ラオスはおまけだったのだ。到着した日の夜はメコン川沿いの雰囲気のいいレストランで友人と、彼が誘ったラオス人元外交官の3人で食事。生演奏があってなかなか良かったし、食事も美味しかった。メコン川の魚のラープが特に美味。ただし食費はタイより高い。昔からあるゲストハウスを友人に紹介してもらって宿泊。朝は友人が迎えに来るまでの間1人で散歩していて、偶然見つけた日本人経営のカフェでコーヒーを飲んだ。旅行会社のドアにはビエンチャン-チェンマイの直行バスがあるらしき宣伝があるので確かめたかったが、まだ営業時間前だった。後で友人に話したら「チェンマイまでの国際バス?怪しいな」と言っていたが真偽は不明。その友人は400ドルで買ったという中国製のバイクを乗り回していて、私のビエンチャンにおける足もこれだった。炎天下でガス欠になって歩いたりもした。
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旅の間はたいてい空腹である。ラオススタイルカフェに入ってラーメンとラオスコーヒーとパトンコーという、タイでもいつも食べていた朝食用ドーナツみたいなのを頼む。在ビエンチャンの友人の顔をたてて彼に注文してもらったら、希望と違うのがきた。パトンコーは皿でドンと出されて「こんなに食べきれない」と言うと「食べただけ払えばいいんだよ」と言われた。実際会計の時にいくつ食べたか聞かれた。こういう方式は初めて経験した。そしてラオスコーヒーはとても美味しい。せっかくだからと、グラスの底にコンデンスミルクの入っている伝統的なのを頼んだものの、甘いのは苦手なのでどうかと思ったら一口で思わず「美味しい!」と叫んでしまった。豆の味が大変によろしい。今思うと買って帰るべきだったな、残念。「でしょ、タイはコーヒー文化がないからね。ラオスとかベトナムはフランスの植民地だったからコーヒー文化、カフェ文化があるんだよ」と言われると、確かにバンコクでこのような長屋スタイルの素っ気ない食堂でゆっくりコーヒーを飲んで交流するという雰囲気は感じなかったなと思う。ここでゆっくり友人と素面で話してバスターミナルまで送ってもらって、そこで初めて行き先を決めた。タイの国境のノンカイに戻るしかないと思っていたが、もっと内陸のウドンタニー行きのあることが分かって、そっちにしたわけだ。約2時間の国際バスの旅が楽しみだった。
by kienlen | 2009-04-15 21:56 | | Comments(0)
すでに新鮮さが薄れつつある旅の記録。夜行列車で国境の町に着いて、車を雇って橋まで行って、定期バスで橋を超えてラオスに入り、車を雇ってビエンチャン在住の友達と待ち合わせたホテルのロビーに着いたのは1時過ぎていた。もっとキビキビ行動していればもっと早かったはずだが、目的よりも過程の方に興味を感じるものだから道草がずいぶんとあった。ホテルが豪華すぎで友達がどこにいるのか分からないでキョロキョロしていたら「ノーン、ノーン」という声が聞こえた。タイ語で「キミ、キミ」みたいな、カジュアルに目下に向かって呼びかける言葉。タイにタイ人の妻と3人の子を残して国外追放になった友人がソファから立ち上がった。国外追放なら隣国ラオスにしようと暮らして1年ちょいになる。やった事に比して罪が重たいような気がするが、個々国々の諸事情があるのである。私にも「タイに入国できないから、とにかく橋を超えてくれれば迎えに行く」と言ってくれていたが、ラオスはタイ語が通じるから自力で待ち合わせ場所まで行くことに問題はない。前夜の夕食は早めに済ませ、それから何も食べてないから、とにかく食事に連れて行ってもらうことにした。友人の行きつけの食堂で食べたのはこれ。
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まずはラオスビール。昔何度もラオスに来た時から美味しいなあと思っていたものだが、今になって飲むとなんだか酸味が強くて不思議な味だ。昔はビニール袋に入れて国境を越えている人を何人も見かけたものだったが、今はキチンと瓶詰めになっている。今回の旅は一緒に来た友人もラオスの友人も酒は飲まない人ばかり。それで「小瓶を」と言ったら、そんなものあるわけないのだった。日本だと大瓶欲しくてもないんだけど。メコン川のほとりなので魚が美味しい。もちろん店頭で炭焼きだから一層美味しい。ソムタムは味の素と砂糖とカニは抜きで魚の発酵調味料は入れてもらう。酸っぱくて辛く、と注文する。バンコクではデパ地下ばかりで自分好みに注文する雰囲気でなくてお仕着せを食べていたから、やっとタイらしい自分好みを指定できた。タイではないが。都会を離れるとほっとするのは田舎育ちのサガである。
by kienlen | 2009-04-13 23:40 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen