カテゴリ:映画類( 327 )

疑惑のチャンピオン

この映画、ポスターを見ただけで興味をもち、見たいと思いつつ時間なさそうで諦めかけたら、最終日にギリギリ駆けこむことができた。このところハズレなしで推移しているが、これもまた大変面白かった。この間のニュースの真相同様、事件に関係した人物による自伝、評伝を元に映画化したもので、この映画の場合、その原作者にあたるのが、事件を取材していて業界から追放みたいなことになる新聞記者。つまり事件の主人公は別にいて、ランス・アームスロトングという自転車競技のアメリカ人アスリート。こんなすごい人を知らなかったのはタイにいた期間だったせいだからなのか、興味がこういうことになかったせいなのか…。つまり私は事件の内容自体を全く知らずに見たということになる。出だしがツールドフランスの過酷な場面と観光プロモーションビデオのような美しい風景。ツールドフランスだって名前しか知らないものな。それで、ちょっと映画見ただけで知ったような気になる。最初の方は、勝つためにドーピングするという比較的シンプルな話に感じられ、これでどういう展開になるんだろうかと思っていたが、選手生活頂点でガンになり、それを奇跡的に克服し、となると、え、もしかして単純な感動物語かとますます分からなくなり、でも本格的に面白くなるのはその後からだった。つまり原作者でもある新聞記者が、このヒーローに疑問をもち、決定的な証拠がないままに、でも確信をもってドーピング疑惑をスクープするあたりから。

勝利への執着ってこういうことなのか、勝利者を中心とするのか実は脇役なのか分からないくらいな関係者の思惑になるほど分かる分かる、ヒーローがいるとその競技自体の人気が高まるので自転車競技の団体もヒーローでいて欲しいがための保身にまわる。臭いものには蓋をしていけるところまでいけって、ほとんどすべてのことに共通しているように感じている者としては、ものすごく分かりやすい構造をものすごく分かりやすく示してくれている。それにしても、アスリートというのは他と違って自分の肉体をストレートに改造するわけで、しかも明白な結果を出さないと意味ないわけで、心身ともに象徴的な意味でなく命がけなんてものじゃない気迫が、他の分野と違うので、当人にも同情したくなったりするのが政治家なんかとは根本的に違うところで、見ていて本気でハラハラする。ドーピングを隠すために行なう手段のすごさ。それを指南する医者は悪魔のようにも見えるが、当人とすれば科学的に勝つという使命感をもっているようでもあるし、第一望む人がいるわけだ。人間界の魑魅魍魎をとっても分かりやすく描いているし、サイコパスといってしまえばいえそうだけど、そういう風に片付けないストーリーで、世間をあっといわせたあの科学者の心理だってこういう感じで、それを支持する人の感じもまさにこうなんだろうなあとか色々考えさせられ、スポーツと映像の相性の良さもあるし、色々な意味でとっても面白かった。ギリギリ駆けこんで良かった。

by kienlen | 2016-09-26 11:15 | 映画類 | Comments(2)

ニュースの真相

昨日見に行った映画。アメリカ映画はこういうメディア物と裁判物が面白いなとまたまた思った。この類は結構見ていると思うけど、その中でも出色。タイトルバックを見て、この人ケイト・ブランシェットなんだ、あれロバート・レッドフォードなんだと初めて知った次第。さすがに素晴らしい。ドキュメンタリータッチでそのままその人みたいだった。ブッシュ元大統領の兵役忌避については日本でも報道されたように思うが、それを追及していた女性プロデューサーとベテランの男性人気アンカーマンが主人公。報道番組の人気がどんどん落ちて娯楽番組ばかりが台頭する中で健闘していた報道番組で取り上げて注目されたのだが、この調査報道の発端となった文書が偽物ではないかという疑惑がネットで提起されて大騒ぎになり、社内に内部調査委員会が設置され、結局制作チームが惨敗するという実話を元にした映画。テレビなので時間との勝負という緊迫感がスリリングで、関連人物も少なくなく、テンポも速いのでぼうっと見ていたら付いていけなくなる。2時間超の長い映画だけどダレるところは全くなくて、いやはや、素晴らしかったです。

取材する側とされる側、事実とは何か、手間暇かかる調査をしないで報道されたものを伝える方向にいってる現状、それどころかそもそも報道自体が人気ない現状、何か問題があると本質と離れた議論に引きずられていく様子、ネット言論の功罪、個人と組織、家族と仕事、信頼関係、親子関係、権力、等々、等々、日ごろ感じていることが、これでもかというくらいに余すところなく盛り込まれていて、重石でも飲み込んだような気分になってしまった。アメリカのことを知っているわけではないが、それなのにアメリカ的と感じてしまった。例えば日本の内部調査委員会でここまでやるだろうか。徹底的に追及するよりも、どこかで手をうって、まあ今回はこうだけどちょっと我慢してもらってそのうちに、みたいなことに暗黙のうちになっているんじゃないだろうかと想像する。形式上はともかく。弁護士とのやり取りも最高で、最後の方の彼女の言葉にも唸った。文句なく面白かった。一緒に見た友人と思わず「あんないい夫がいたら闘えるよねーーー」と、同時にため息をついたのだった。お互いさまか…。それにしてもこの日の予告のも見たいのだらけだった。







by kienlen | 2016-09-20 22:39 | 映画類 | Comments(2)

シアター・プノンペン

昨日雨、今日も雨のようだ。昨日は雨足の弱まった隙に自転車で出かけ、お金にはならないが仕事というのを短時間やり、外に出るととても雨が強くなっていたので自転車を置いておける場所まで引っ張り、それから歩いて映画館に行った。カンボジア映画を上映してくれるとはありがたいが、見に行く人はいるんだろうかと心配していたら9人も観客あってびっくりした。それに上映予定をみると見たいものだらけ。長野の映画事情に深く感謝。そんな気持ちで劇場へ。スタートから惹き込まれた。あの南国のお日さまが近くに張り付いているような空気感がものすごく懐かしい。赤いライトと褐色の肌と猥雑な町の様子に入り込んでしまう。母娘関係、父娘関係、若い恋人同士の関係、若い不良仲間関係、父の仕事関係とコネ、抑圧的な女性の立場等々、パーツごとにはありがちな関係。でもカンボジアである。クメールルージュ時代の影響が誰にも影を落としている。日本でいうと主人公は戦後生まれの民主主義に育った女の子で、親世代は戦争を引きずっていると考えるとイメージしやすいが、カンボジアの場合は内戦なので殺した側も殺された側も殺されるはずだったのに生きのびた人も一緒に生きることになる。

これらの人々を結んでいるのはタイトルにある映画館。ちょっとこのへんはニュー・シネマ・パラダイスを思い出させた。こちらは最初見た時に、どうしてそんなに人気なのか分からずもう1度また劇場で見てみたけど、自分には多分映画への愛情がそこまでないんだろうと感じる程度の低い理解度に留まってしまっている。で、こちらのプノンペンの方は、生死の切実さのある中での映画。原題はストーリーそのままに「最後のリール」だったが、色々な意味で最後なのだった。伏線が色々あって物語自体の展開が面白かったのと、それからやはり自分がここまで親をやってくると、状況に共通点がなくたって親の気持ちが分かるなというのを感じ、しんみり泣ける部分もあった。カンボジア語がタイ語と似ているときいているのでそれも気になったけど、いくつかの単語が共通しているのが分かったくらいだった。ขอบคุณは最初の子音が取れて母音から始まるようだ。完全に同じかなと感じたのは「将来」。他にもいくつかあったのでメモっておけば良かったのに迂闊だった。主人公の女性がすごく魅力的だったし、映像がきれいだった。クメールルージュ時代に人口の4分の1が死に、映画監督や俳優はまず殺害の対象になったこと、苦しんでいる人は殺した側にもいること、それでも国を造っていかねば、というメッセージが分かりやすく伝わる。その時代を知らない若い世代の視点なのでカンボジアの歴史について知らない外国人にも分かりやすい。ひとつだけ分からなかったことは、映画の撮影を収容所でしたということになっているように理解したが、それが可能だったという状況説明はなかったように思って疑問が残ってしまった。もっともあれも嘘なら納得できる。私としてはとても好感のもてる映画、ひじょうに良かった。

by kienlen | 2016-09-19 09:16 | 映画類 | Comments(0)

カティンの森

ポーランドのクラクフに泊まりアウシュビッツに行った帰り、ガイドさんがアンジェイ・ワイダ監督の記念館みたいなのがあると教えてくれ、立ち寄りたいと言うと娘がホテルに戻りたいといい、じゃあいったん戻ってひとりで行こうと思ったが止めてしまったのを後悔している。それは日本のお金で建てられたものだと言っていた。灰とダイヤモンドと地下水道は昔見たことがあり、内容を忘れているし若い時では理解も浅いだろうから、今もう一度見たいかというと、あまりに絶望的で見たくないという気がする。このカティンの森はそのワイダ監督の80歳の時の作品だそうだ。レンタルショップでたまたま見つけて借りた。何といっても舞台がクラクフなので。

ドイツとロシアに挟まれたポーランドの悲惨な歴史の象徴のひとつの残酷な事件と、その後の悲惨さをも描いたもの。カティンの森の事件とは、第二次大戦中にロシア軍の捕虜になったポーランド兵士2万人が森の中で虐殺されたというもので、その後の悲惨さは、ポーランドを占領したロシアが、その事件をナチスの仕業ということにしたこと。このウソをウソと知りながら事実と偽ることができないと体制に順応できず、生きのびることもできない。ポーランドに自由が訪れる日なんてないのだからとウソに順応しようとする姉と、真逆をいく妹のシーンも本当に辛かった。残酷な物語を美しい映像で。すごく良かった。

by kienlen | 2016-09-06 23:56 | 映画類 | Comments(0)

善き人のためのソナタ

DVDも週に何本か見れるようになったのでメモが間に合わない。とりあえず昨夜はこれを見た。理由は娘の最近のイチオシだから。誰が見ても好きだろうという評価だった。そこから、残酷な場面はないだろう、終わりはハッピーだろうと想像した。それはまあはずれてはいなかったが、ヒューマンドラマとはいえ東ドイツの監視社会におけるそれなので、直接暴力的なシーンがなくたって充分にイメージできてしまうので怖い。主人公はシュタージと呼ばれる国家保安省職員。シュタージはこのまま固有名詞として訳されずに使われている。秘密警察みたいなものか。狙った獲物は絶対有罪にするという強力な信念の持ち主で、つまりある意味誠実というか職務に忠実なのだが、この男が大人気の劇作家とその彼女である女優を監視することになる。留守の間に監視カメラを室内に仕掛けて生活まるごと24時間徹底的に見張り、行動や会話をレポートにする。

アパートにはアーチストが出入りし、表現の自由のない社会での創作の苦悩が伝わってくる。と、弾圧されていた先輩演出家が絶望して自殺。これをきっかけに何らかの形で体制を揺さぶろうとする仲間たち。シュタージは一部始終を知ることになるが、だんたん彼らに感情移入していたことと、体制側のシュタージ仲間や上司の腐敗にもうんざりする潔癖性からこっそり彼らを匿うというか、偽りの報告やら、命がけでそれ以上のことをして結果的に彼らを救うことになる。監視が成功しなかったことから閑職に追いやられるが、多分命も危なくなると思われる行為まではバレず、遂にベルリンの壁が崩壊。それにしても自分の命がなぜ助かったのか分からない劇作家は調査に乗りだし、感動の最後となる。権力の恐ろしさと、それでも希望を捨てないことの強さと運の不思議。これらを感じない人はまずいないだろうと思うので、誰にも訴える正攻法の面白さだった。

by kienlen | 2016-09-04 19:16 | 映画類 | Comments(0)

帰ってきたヒトラー

地元の映画館で上映してくれるとはありがたく、女性優待日の昨日見に行った。原作本を貸してくれた友人と一緒。同じ本を読んだからには、ついでに映画もご一緒にということになったのだった。面白いとは予想していたけどやはりとても面白かった。公園でヒトラーが目覚めるところから始まるのは本と同じ。その前に敬礼についての導入があり、これは映像であれを頻出させないための伏線かと感じた。雑貨屋の店主に救われるのも同じ。こうして現代に現れた本物のヒトラーが、業績悪化からまっ先に追い出されたテレビ局の外注カメラマンと出会うところから物語が動き始める。カメラマンのマザコンぶりとか、ヒトラーに男としてのあり方を説教される場面とか、この傾向世界共通なのか日本とドイツってそっくりなのか、このまま日本社会にしても多分全くひとつの違和感もないなと思っていると、ジワジワと怖い展開になっていく。

仕事を得るためのネタとして、外注カメラマンがヒトラーに注目。テレビ局に企画を持ち込むが最初は不成功。そこでYouTubeにアップして人気を得て再挑戦。業績好転のネタとして、リスク覚悟の上で、ユダヤ人ネタは禁止とした上で、やり手の女社長の決断で採用されることになり大評判に。周囲は、そっくりさんのお笑いタレントと見ている一方、当のヒトラーはヒトラーなのだからタレントのつもりはないし演じているわけでもない。地のままで演説し現行政党を訪ねては批判し時には怒りを炸裂。ここでは本物の党首が登場し、ドキュメンタリーのような、マイケルムーアの突撃取材のような様相となっていく。ヒトラーに問い詰められ「カメラを止めてくれ」と言う政治家って本心の発言なのか、シナリオ通りなのか混乱するくらいの迫力。こうして確固たる信念の人ヒトラーは人心をつかみ、映画化が決まり、さらに人気を得ていく。最後の方は、めまぐるしいどんでん返しが何度かあり、映像ならではの展開。ヒトラーの発掘者が本物と気付いて何とかしようとしたことであんなことになるのは本にはなかったよね、と友人と話す。このまま人を入れ替えて舞台を日本にしてもいける。世界中でヒットするのはよく分かる。暗黒ジョークで最後の最後まで。すごい。メッセージが伝わるのも好感だった。


by kienlen | 2016-09-03 11:36 | 映画類 | Comments(0)

サラエボ 希望の街角

このところの生活パターンは毎週レンタルショップへ。これも全く偶然に見つけた。サラエボの花を見たのは何年前だったか。同じ監督さんだそうだ。説明的に描いているわけではないのに、悲惨な映像があるわけではないのに、切なさと恐ろしさが迫ってくるという印象はどちらも似ていた。映像が詩的ですごくきれい。すごく良かった。家でのDVD鑑賞は集中できないが、これは最初から最後まで夢中で見てしまった。主人公は若いカップルで、女がフライトアテンダントで、管制塔勤務だった男はアル中で停職処分に。しかしセラピーも嫌がり、このまま転落生活かと思わせる展開は転換し、職にありつくことができる。しかし行き先を聞いて不安になる女性。周囲に言うと、イスラム原理主義のキャンプで洗脳されるに違いないと言われて心配になり自分も訪問することにする。

連れ戻そうとするが断わる男性。でもじきに戻って来た時には雰囲気がすっかり変わっている。敬虔なイスラム教徒になっていたわけだ。知識のない私はてっきり改宗したのかと思ったらそうではなくて、元々2人ともモスリムであることが分かる仕掛けになっている。どんどん信仰心を強めて原理主義的になっていく男性に対し、それを受け入れがたい女性。こうなると女性の方も極端になっていき、どちらも譲らず溝は深まっていく。宗教も民族もそうだけど、争いの芽は違いを意識することからで、かといって蓋をしておいていいのかというと、それで平和が続くという証明はない。内戦や戦争の起こり方を個人レベルで伝えているような分かりやすい普遍性。ボスニア紛争についてもっと知っていたらもっと理解できると思うけど、知らなくてもびっくりするくらいに良かった。主人公がとってもキュートだった。最後のシーンも良かったな。芸術性高く美しい。

by kienlen | 2016-08-31 22:46 | 映画類 | Comments(0)
読書会への想いを強めながらレンタルショップに行ったらこれを見つけ、タイトルだけで借りた。アメリカで大ヒットした小説の映画化なのだそうだ。参加者それぞれの人生と、持ち回りで開催のオースティンの読書会を重ねながら物語が進む。ああ、と思ったセリフは「男性は読書会に向かないわね、自分が語りたいだけだから」というような箇所。でも男性参加者がいて、これがなかなかいい味わい。オースティンの6つの小説をひとり一作担当する。会場を担当者の家にするのはいいアイデアだなと思って読書会やりたい願望をもつ友人に即メールした。忘れないように。大変楽しく見ることができた。イギリス映画かと思ったらアメリカ映画。自分がイメージするイギリス映画のテイストだったのだけど。ブリジットジョーンズとか、あのあたりの、排他的でない温かい感じが。
by kienlen | 2016-08-30 21:24 | 映画類 | Comments(2)

教授のおかしな妄想殺人

ウディ・アレンの最新作、最高に面白かった!隅から隅までブラックなユーモアにあふれてニタニタしっぱなし。ここ数年で見たウディ・アレンの作品の中ではこれがダントツに好きだ。主人公が、いかにも怪しい哲学教授。腹のでかげんを強調したようなTシャツ姿がよろしい。どっかで見た顔だと思ったら、ホアキン・フェニックスってあの、戦争のはじめかたの人だった。この教授がカントやキルケゴールを説き、厭世的な風をぶっているが怪しい感じはぬぐえない。でもこれはあくまで当方の感じであり、設定では人気の哲学者ということになっている。で、この教授にキャンパスの人気者の美人女学生が惚れてしまい、ボーイフレンドの心配をよそに恋心はエスカレート。心だけじゃないところが、アメリカの大学ってこれでいいのかと思ったら、教授と学生の関係は規則では禁止らしい。でもそんなことおかまいなしという感じは冒頭で充分説明されているが。同僚女性からの誘惑もあり、虚無感あふれる非俗物的雰囲気がいいのか何か、まあ、モテモテ。

同僚と一緒にランチをしないのを「変わり者」と言われたり、どこも同じなんだ、と安心したりもする。元気で明るくないとね、みたいな空気が苦手な者には嬉しくなる状況設定。で、この教授が、偶然耳にした裁判の不公正の話から俄かに元気で明るくなり性的不能も治ってしまう。殺人という生き甲斐ができたからだ。ここらで、あれ異邦人かな、罪と罰かな、などと思う。前のブルージャスミンも確か欲望という名の電車だったし。そして案の定、罪と罰は会話の中にも登場する。明るく殺人を犯し、完全犯罪かというところに予想外の邪魔ものが現れ、でもバレずにいたところに別人が逮捕されたというニュースが入るのは罪と罰と同じだった。でも最後は、なるほどというどんでん返し。一緒に見た友だちと「ああ、天才だ」と顔を見合わせる。このところ夜は眠れないしだるいし虚無感でいっぱいだし、初老性うつだろうかと思っていたが、それが何だ、という気分になって楽しく帰宅。映画でこうなれれば殺人よりも自殺よりも楽ちん。こんなに楽しく哲学できるなんて素晴らしい、教授にお礼を言いたい、ありがとうございました。

by kienlen | 2016-08-28 19:17 | 映画類 | Comments(0)

ミュンヘンへの夜行列車

タイトルで何かなと興味を持ち、ナチス政権下でチェコの科学者が…みたいな説明があったので借りてみた。ハラハラし通しで、まさか残酷な結末はないだろうと思いつつも心配で、何度も中断してはネットで検索。ネタバレというブログを見て安心しようと読み始めてから思い止まりまた映像に戻ってという感じで何とか見た。始まりはシリアスに感じたけど途中からコメディめいてきて、最後の方は安心して楽しく見れた。

日本映画で中国人とか韓国人という、つまり隣国の人を描くとして、ヨーロッパのようにはっきりしたキャラクター設定ができるんだろうか。これはイギリス映画だけど、イギリス人はどんな時にもジョークを欠かさず、怠惰で、でもイザとなると命をかけるということになっていて、ドイツ人は官僚的でマジメだけど、それが弱点にもなるというわけで、日本で免許証さえあれば別人に成り代われるのを彷彿とさせるが、こういう対照がアジアでできるかというと、どうなんでしょう。最初は力が入り後半は脱力の面白さだった。日本では公開されてないそうだ。

by kienlen | 2016-08-26 00:09 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31