カテゴリ:言葉( 69 )

今日は友だちが日本からパキスタンに行く途中でバンコクに寄ったので、1日一緒に遊びに行った。チャオプラヤー川のボートで北上したくて予定していたが、朝方雨が降っていたので、行きを電車にして帰りをボートに変更。ただ、その電車の駅から船着き場までは地図で見ると随分離れているようで、ネットで情報を調べてみたがそんな酔狂な需要はあまりないようで分からない。成り行きで行ってみるしかない。いったん電車で終点まで行き、何もなさそうなので、電車の駅の人に船着き場に近い駅を聞いて戻ってそこで降りた。しかし、やはり船着き場は見当たらない。川辺にいた人に聞くと、この辺に船着き場はないからタクシーで行け、ずっとあっちだ、ということ。タクシーに乗って「一番近くの船着き場」と言うと、いくつかあるというから、一番近くと強調。

そのうちに運転手が水上マーケットがあるから行くかというので、てっきり水上マーケットのある船着き場があるのかと思って、行く、と答えた。ところが途中で、週末はやっているが今日はどうか分からない、と言い出し、まあしかしどうせ船着き場に行くのだから、マーケットがやっていなくてもいいやと思って行ってみることにしたのだが、ふと不安になって、そこって船着き場があるのね、と聞くと、あるということだが、なお気になってチャオプラヤー川沿いよね、と聞くと運河だから違うという。そして一体あんたはどこに行きたいのだ、と最初からの疑問をまた口にするから、だから船着き場と何回目かの答えを言ったが、そうだ、自分はもうチャオプラヤーの特定のイメージがあってそこだけを思いながら伝えようとしていたわけだが、相手は観光客だから観光地に行く=この辺りなら水上マーケット、との思い込みで話していたのだ。しかもボートは色々なタイプが走っているから船着き場は色々ある、とも言える。運転手としては観光客は名刺を見せてここに行けとか電話番号言ってくれれば直接話して連れて行くのが普通なのに、何だよ、頭が痛いぜ、と言いつつ食い違いに納得したころはムダにたくさん走っていた。通じるって何かについて考えさせられた。

by kienlen | 2017-07-10 19:35 | 言葉 | Comments(0)

会社員と社員

タイ人に「会社員」という日本語を教えたら、さっそく使ってくれた。「社長が会社員を連れて店に来ます」というのだ。なるほどー、そうきたか。確かにタイ語はこのふたつが同じ単語である。で、おかしいととっさには思ったが、この場合何ていうんだっけ、部下かな、スタッフかな、などと考えていて一瞬いい単語が浮かんでこない。会社員と社員、このふたつの違いについて今まで考えたことがなかったのでまるで想定外だった。どうして日本語ではこれを分けるのか。タイ語の方が合理的ではないだろうか。違うことによるメリットは何だろうか。内と外を分ける発想か。日本語教師の友達にあったら尋ねてみよう、ということでメモ。

とにかく使い方の違いを説明。理由説明はなし。それから「お待ちしています」という言葉を教えたら悲鳴をあげそうになった。おまち、で一息入れてはあはあしながら、しています、というまでが大変。そうか、タイ人にとって「ち」と「し」の区別がひじょうに難しいというのは知っているが、それで自分も舌の位置を確認するにつけ、確かに微妙であるなと思ってはいるのだが、お待ちしています、なんて日常用語にこれらが連続しているのを意識したことがなかった。今度タイ人に会ったらこの言葉をしゃべってもらうことにする。色々発見があって面白い。ああ、こういう楽しいことならいいが、実際の今日は嫌なことだらけの日だった…。仕事ができなかった。ヤケクソで本を読んでいたら「仕事ができなくてイライラしているところに〇が訪ねてきたので追い返してから自殺した」みたいなくだりがあった。

by kienlen | 2016-12-27 18:16 | 言葉 | Comments(0)

今日もお外へ

どうして仕事がはかどらないのかと考えると、外出が多いからだ。どうして外出が多いかというと、このところ教える系のボリュームが大きくなっていて、つまり現場に行かねばならないからだ。ボリュームといっても単に時間的ボリュームなので、まあ、ありがたいというわけでは全く全然なく、受けたからにはしょうがないという面の方が巨大。でも、そうでない人もいて、これは結構面白い。タイ人の大人が意志的に自分でお金払って日本語を学びたいという場合。彼女から助詞の「が」の使い方が分からないと言われ「調べてきます」と答え、幸い色々な関係の本だけはあるので、かつてAmazonのワンクリックで二重に注文してしまったお高い悔しい日本語を教えるための文法書をひっぱりだしてきた。あるある有名な「は」と「が」の違い。これさえあれば何でも…と思い、何ならここをこのままタイ語に訳せばいいや、くらいなつもりでいたら、そんな簡単なもんじゃない。

そもそも文法を解説するための用語ですでに全く分からない。で、これを仮に分かったとしても、それをタイ人に話して何になるのか、ということだ。とにかく彼女が学びたいのは実践的な日本語なので、実践の中に入れ込まないと。もうひとつは解説で日本語と比較しているのが英語であってタイ語ではない。ここでもうダメ、日タイ比較が欲しい、やはりどうしたって大人になると母語との比較で考えてしまうんだから。この間、荒川洋治の講演会で紹介されていた本居宣長の息子が、日本語の文法を発見した経緯を追ったノンフィクションを娘経由で注文しているのだが、これを読むと日本語の文法って何なのかがもしかしてちょっと分かるんじゃないかという期待がある。この場合「期待はある」としてもいいのに、なぜ「が」なんだ、という程度であればこの文法書で大丈夫そうなので本日はその程度にしておこう。それにしても知らないことだらけでただ歳だけくっていく…。



by kienlen | 2016-12-20 09:12 | 言葉 | Comments(0)

母語を教える

イタリア語のモニター教室をするというので行ってみた。イタリア語を本気でやる余裕はないけど、どういう言葉なのかだけでもちょっと分かったら面白いなと思って。モニターということは、つまりこれから本格的にスタートするかどうか、課題は何かなどを調べるものらしい。付近にイタリア人が全然いないということで、講師はちょっと離れた場所からついでのあった人にお願いしたそうだ。母語を教えるというのは非常に難しいはずなのだ。英語のように参加者が基本を勉強しているなら話は違うけど、そこをどうするのかなという興味もあった。しかし教えるということは教え方のメソッドを知っている人なのかも、という期待もあった。一応1000円払うので無料で自分の勉強にしたいというのとは違う。

まず媒介語をどうするか。主宰者たちは雑談を英語でしていたから英語にするのかと思ったら日本語だったが、文法を説明するのは厳しそうでほとんどお手上げだった。それにしてもタイ語のように発音がすべてという言葉に親しんでいると、発音ばかり気になってしまうが、イタリア語の母音は日本語と同じで5つなのだそうだ。おお簡単。それにローマ字なのでレストランのメニューなど全く想像つかないわけではないし、声調もないなら適当に発音しても何とか通じそうな気がする。ただ語尾変化や男性名詞女性名詞が、一体何のための複雑さ、みたいな感じ。それが分かるところまで進むわけなかったが、参加者はお仕事が英語の方が多く「やっぱり英語は合理的なのよ」と言っていた。言葉って本当に面白い。で、その英語の先生にびっくりなことを聞いた。大学の第二言語はなくすのが文科省の方針とか。英語さえちゃんとできないのだから、第二言語じゃなくて英語をちゃんとやるためとか。「そんなバカな」と叫んでしまったら先生も叫んでいた。多様性喪失方向へまっしぐら、悲しい。



by kienlen | 2016-07-02 08:10 | 言葉 | Comments(2)

翻訳アプリ

この間、タイ人と日本人のカップルに会ったのだが、タイ人は日本語あまりできないし日本人はタイ語が全然できない。夫婦に言葉がいるかどうかはよく分からないとはいえ、どうやって言葉によるコミュニケ―ションとるのかと思ったら翻訳アプリを活用しているということだった。もう何年も前からそれは聞いていたが使ったことがない。それで自分でもひとつインストールしてみた。無料のを適当に選んだだけ。、色々な言葉があって音声入力もできるやつだった。おお、チェコ語もある。しかしまずはタイ語だ。タイ語と日本語にして、単語を吹き込んでみると、文字表示と音声の両方で対応してくれる。となると正しい発音でないとならないということで、発音チェックにもいいなと思って、いくつか試してみたらすぐに無料使用の制限を超えた。

日を改めてまた遊んでみることにした。タイ語を入れると別の単語が出てきたりするので発音の問題だなと思って、試しに日本語を入れてみた。まずは「師匠」。どういうタイ語が出るか楽しみにしていたのに、それ以前に挫折。日本語の表示が「失笑」になっている。もちろんタイ語訳もこれ。といっても単なる「笑う」だったけど。師匠失笑。なるほど面白い。次に「しゅうかん」と入れてみた。週刊か週間か習慣か、どうなるかと期待したら迷わず「週間」だった。でもタイ語訳は過ぎ去った週になっていた。くだんのカップルの日本人は「文章にすると間違えるから単語だけで使っている」と言っていたけど大丈夫だろうか。日々進歩しているに違いないので来年は精度が驚異的に高まっているかも。でも、それにしても同音異義語を単語だけで発音だけでというのはどうしようもなさそうだけど、どう解決するんだろう。
by kienlen | 2016-05-22 23:18 | 言葉 | Comments(0)

似ている言葉

昨日、友達とランチをすることになり、夫のタイ料理店に着いたところに別の友達から電話があった。この店に行きたいけど場所が分からないという。どこにいるのか尋ねると、20mほど離れた場所だったので迎えに行った。それで友達を紹介して3人で食べた。私はゴーヤを持ち込んで炒めてもらった。プロに作ってもらう美味しさに慣れると、自分でますますやらなくなる。他の2人はパッタイとパカナ炒めご飯。

後から加わった友達は「パキスタンとインドの仕事が決まった」ととても嬉しそうだった。前回会った時、アプライしているけどどうかな、と半々みたいな感触で言っていたけど、実績と年齢等考えたら大丈夫じゃないだろうかと何となく思っていた。それにしてもパキスタンですか。「危なくない?」と言うと「アフガニスタンとかに比べたら大丈夫ですよ」とのこと。私も、タイが危ないとか言われると、普通以上に危ないことないですよ、他より安全じゃないですかね、と答えるが、パキスタンは行ったことないし、そもそも本物のパキスタン人の知り合いが自分で怖いと言っているのを聞いてから、そういう発想になった。

その友人はウルドゥー語とベンガル語の専門だ。そういえばインドは何語かなと思って尋ねた。一般庶民が英語を話すとはとうてい感じられなかったインドの旅の記憶が甦る。すると「ウルドゥー語とヒンディー語は似ているから大丈夫」と言うのだった。知らなかった。一部宗教的な用語を除けば分かるそうだ。そういえばずっと前、先のパキスタン人とインド人がパーティーで偶然一緒になった時、普通に話していたっけ。両国の人が話す場面ってちょっと緊張したが、何を言っているか全然分かるわけない。喧嘩でないことは確かだと思う。両方が同じということは言語人口としては一大勢力ではないだろうか。

言葉が似ているという感じを味わってみたいのに、日本語である限りムリだ。まあ、漢字圏の人と筆談できるのはそれに近いか。漢字圏が拡大してくれるといいけどあり得ないよな。この間、言葉についての本を読んでいたら、例えばベトナムの識字率が高まり発展したのは自国の表記を捨ててアルファベット表記にしたから、みたいな説明があり、タイと比べてなるほどと複雑な思いがした。でも逆にスリランカは文字をとっても大切にすると聞いた。そうそうラオスに行くとタイ語が通じる。あれは楽しい。彼女の赴任はもうすぐ。たった1時間ほどの雑談だったが新鮮だった。



by kienlen | 2015-08-29 08:34 | 言葉 | Comments(3)

中学生の質問

タイから高校生がひとり来た。1週間程度の交流が目的。受け入れ団体に知り合いがいる。その彼女から頼まれて地元の中学のクラスとの交流会のお手伝いに行って来た。役割は通訳。教室に行くと先生が「全員がひとつ質問します」ということで、タイから来たばかりの高校生びっくり。でも楽しそう。教科としては英語。「生徒が英語で言ってみて必要なら訳しますか、それとも最初から日本語にします?」と尋ねると「英語だと簡単な質問ばかりになってしまうから日本語で」と先生。ごもっともで大賛成。よってお互いの母語にて。どんな面白い質問が飛び出すのだろうかと期待したが、さすがに中学生で、そこまでのオリジナリティはなかった。ちょっとおかしかったのは「このクラスの男子の中に好みの顔とかタイプの男子がいますか」というもの。彼女の答えは直訳すると「みんな、かわいい」だった。「かわいい」は日本語でもよく使うし、そのまま訳そうか一瞬迷ったけど口をついて出たのは「みんないい感じです」だった。かわいいってニュアンスが、タイ人は男女問わずとても普通に使うので、表現として珍しく感じられると違うなって感じたせいだろう。

おせっかいかなと思ったが、途中で口を挟んだことがある。なるべく具体的に質問して頂戴ってこと。「タイってどんな国ですか」「今、タイで流行っているものは何ですか」などは、思わず聞きたくなる気持ちは分かる。また、単純な意味で訳しにくいわけではない。しかしあまりに広い、でも一応そのまま聞くと賢い彼女は「どんなって・・・」と少し困ったように時間を置いてから「例えば季候なら・・・」と勝手に続けてくれたからいいのだが、となると、質問者の意図が伝わらない可能性もある。その人が具体的に何を選ぶかまで試すなら別だが、中学生がそこまで作為的ってこともないだろうし、ごく短い時間で互いがコミュニケーションしやすくするならば、ここまで多義的な表現は避けた方が無難と思って、そう言った。でも、そのこと自体も中学生には難しかったのかもしれない。よってその手の質問はその後も出た。流行しているものっていっても、とっても難しい。賢い彼女は「例えばファッションっていうなら、短期間で流行が変わるから答えにくい」と答えた。まあ、つまり質問する側もそこまで整理しないまま言葉を発しているということだ。そういうことは子供のうちに享受しておいてねって感じ。しかし、ウチの娘がタイ語ができたら同年代だし漫画が好きとか趣味も合いそうだし、手伝ってやればいいのに、実に残念なことだ。
by kienlen | 2012-04-20 14:45 | 言葉 | Comments(0)

知らなくてイラっ

コミュニケーションという言葉をやたらによく聞くし、何かとこれがテーマになっているようだ。それに自分でも使うわけだが、結構難しいなと思う。今日、ちょっと頼まれた仕事の件で不明な点があったので先方に電話したところ、担当者がいなかった。「じゃあ、伝言お願いできますか」と言って説明すると、相手がちょっと不思議な対応をした。何がというのでもないが、何かちょっと噛み合ってない不自然な感じ。最近、日本語通じないよな、誠実に対応しないよな、コミュニケーションになってないと感じる場面が実に多いので、これもその例かと思ってイラっときた。それで嫌味を込めてわざとバカ丁寧に「明日の朝、〇〇さんがいらしたら分かるように紙に伝言書いておいて下さい、××に電話を下さるようにと」と言った。すると相手が「あら、××さん、お世話になっています」と言った。「どなたですか」と聞いたら、知り合いだったが日本人ではなかった。

なんだ、あの反応に納得。日本語はもちろんひじょうに上手で不自然さがない。何に不自然さがないかというと発音。通常、大人になって外国語を学ぶとどうしたって発音がちょっと違う。発音がちょっと異なると、こちらも身構えるというか、相手が日本語ネイティブじゃないことを意識しながら話すし、間違っても問題とは感じない。多分、他の言葉の人もそうだろうし、私がタイ人と話す時だって相手は意識すると思う。ところが発音が完璧だと、それがその言語の力と一致するというわけでもないのに、瞬間的に完璧だと思ってしまうわけだ。バンコクにいた時、小さい時にタイにいたから発音だけはタイ人みたいなのに挨拶程度のタイ語しか分からないという日本人がいた。発音がいいものだから、タイ人から普通の速さのタイ語で話されて理解できないと困っていた。タイ語は発音が難しいから、うらやましい話だと思って聞いていたが、多分当人は辛かったんだろうと思う。私もイラってきたくらいだし。あれで発音から違和感があればイラつくどころか、分かりにくい話し方をした自分を反省するはずだ。難しいもんだ。
by kienlen | 2011-12-14 18:05 | 言葉 | Comments(0)
今月に入って「タイ語でお願いします」というような検索ワードがいくつか目につく。ひとりかもしれないし、数人かもしれない。今まで多かったのは「よろしくお願いします」だから、挨拶を済ませていよいよタイ人と関わるようになって「お願いしますって何かな」というところなんだろうか。もしも、日本でタイ人と接するなら「お願い」は、タイ語の中にかなり入り込んでいると言える。タイ人がタイ語に混ぜてよく使っている。「お願いカオ」つまり「彼に頼む」という具合に。ということは、タイ人にとってとっても便利な言葉なのだろう。確かに日本人にも便利だ。依頼表現の万能選手。相手が目上だろうが目下だろうが使えるし、軽く頼む時から本気で頼みこむ時まで、顔の表情とかパフォーマンスとか前後を変えれば広く使える。で、「タイ語で『お願い』は何」と聞かれて何て答えるかは、タイ語の先生でもない私には即答できない。どうもぴったりする言葉を思い付かない。状況によるんである。タイ語の先生ではないが、タイ人の夫に単純に「お願いってタイ語で何」と聞いてみた。「コー ローン」という答えだった。

確かにそうだが「ちょっとそれお願い」的には大袈裟。軽く頼むなら「チュアイ」の方がモッ(ふさわしい)だと思う。「手伝う」という意味だから「ちょっと手を貸して」みたいな感じか。最後に「ちょっと」を意味する「ノイ」をつけて「チュアイ~~ノイ」となる。ひじょうによく使う表現。上司が部下に頼むとか、レストランでお客さんが従業員に言うとか、友達同士などだと問題ないが、しかしかしこまった場で使うにはちょっと気が引ける。バンコクでタイ語をちょっと習った時に、やはりすぐに「お願いって何だろう」の疑問はわいてきた。大変に便利な日本語なのだ。大学で日本語専攻だった先生に聞いたら「コー クワームガルナー チュアイ~ノイ」と言われた。喜んで職場の同僚のタイ人に使ってみたらきょとんとされた。そりゃあチュアイ~ノイよりお上品だが、普段使いにはお上品過ぎ。お着物を着こなして「あら、それお願いしてもよろしいのかしら」みたいか。「コー」は「下さい」「ちょうだい」「くれ」という時に使うから、日本語としても「~していただけますか」という感じかなあ。専門家じゃないので実感だけど。へりくだりの表現を実感できるという点でタイ語と日本語は発想が似ていると思う。結局タイ語のお願い表現は状況に合わせていろいろということになる。「タイ人もお願いって日本語で使っているよね」と夫に言ったら「それは日本にいるタイ人だけ」と言われた。当然、タイで通じるわけがない。
by kienlen | 2010-11-06 10:04 | 言葉 | Comments(0)
相変わらず飛び飛び日記と化してしまった。今日は中学校でフィリピンの子と話す時間があったので、前々からの疑問をぶつけてみた。彼女は中学3年で来日から半年くらいになるんだろうか。日本語はまだまだだが、それでも積極的で明るい性格のせいもあってコミュニケーションはかなりいける。困ると英語の単語を混ぜるとさらにいける。この点が英語を話す国の明かに有利なところ。世界に羽ばたくフィリピン、さすが。それに、異文化に入る場合には、人なつこくて明るいって利点だよな、と子ども達を見ていると感じる。やはり話しやすいのでつい話しかけてしまうのである。冗談も言えるし。もうひとり韓国の子が同学年にいるのだが、南国のタイやフィリピンのような無邪気さとはひと味違う感じで、話しかけにくい雰囲気がある。まあ、私が南国スタイルに慣れているからかもしれない。そしてタイ人がどうしても遠慮がちなのに対してフィリピンの子は積極的でもある。やはり、さすが国際人って感じがするな。ただ、私なんかよりいろいろな国のたくさんの子を見ている日本語教師の先生によると「でもがさつなのよねえ」ということになる。料理をやらしても手芸も丁寧さに欠けるそうだ。となると、私なんか図にのって「アメリカの影響でがさつになったんじゃない」なんて言いたくなる。これこそ、がさつな物言いでありますが。

積年の疑問とは、フィリピンは教育を英語で行うということだが、となるとタガログ語と英語をどのようなバランスでやっているんだろうか、ということである。それに母語がタガログだったら友達とはタガログだろうし、先生はどうなんだ。とまあ、そういう疑問。彼女は私立のクリスチャンスクールで公立よりも厳しかったそうだ。英語の時間は英語以外を使ってはいけない。社会も英語。これは「難しくて意味の分からない言葉がたくさんあった」そうだ。でも面白かったそうだ。科学や数学は?と聞くと「タガログと英語のミックス」だそうだ。バイリンガル批判者が、両方取り混ぜて考えるから深い思考ができない、と言うのを聞いたことがある。想像はできるが経験がないので分からないが、あてはまりそうでもある。ただ、結局仕事をするようになると必要な語彙というか思考は高めるしかないから、基礎があればそれからで遅くないんじゃないだろうか、と思ったりはする。何しろ言葉をすべて知るのはあり得ない。それにそもそも深い思考って何よ、である。そんなのない方が生きるのには便利かもしれない。学校で英語だとタガログは弱くならないか尋ねたら、もちろんそうで、難しい言葉は分からない、と言う。ここで「そんなことない」と言われたらびっくりだったけど、なんか安心というか、言葉ってそういうことだよな、という感じがした。しかし、それでもタガログが生き残っているのはどういうことなのかな。というか、多分相当に言語としての影響力はなくなるんだろうなあ。残念だなあ。知らない言葉だけど。しかし現実的に英語が話せるのがものすごく有利であることは間違いない。フィリピンから来たばかりの子が英語100点取ったそうで、タイ人じゃあこれ無理だものな。
by kienlen | 2010-09-22 18:12 | 言葉 | Comments(4)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen