カテゴリ:タイの事と料理( 150 )

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バンコクに住んでいる時は、住み込みの子守兼お手伝いさんを雇っていた。彼女は学校に行けなくて文盲だった。故郷に娘を残しての出稼ぎだったので、時々その娘から手紙が届くのだが、字が読めない。友達のところに持っていって読んでもらったり夫が手伝ったりしていた。具合が悪くなって病院に行って薬をもらう。飲み方も読めないから、朝に何錠、次に何錠というのを図解しておいたこともある。だいたい銀行口座も開けないのである。よくある話で男はとっくに逃げて娘の養育は彼女ひとりの手にかかっている。住み込みだと生活費は一切かからないから工場労働なんかするよりもお金は貯まるはず。夫が銀行に連れて行って口座を作った。で、これもよくある話だが、随分とお世話になったし、いい人だったので日本旅行をプレゼントしたいと思って試みたのだが、ビザの心配に至る前に、パスポートが作れなかった。

カボチャをいくつかもらったので、夫に頼んでカボチャプリンを作ってもらった。日本のカボチャは柔らかいから難しいといいつつも、上出来で大変美味しかった。これを食べるとそのお手伝いさんを思い出す。ウチに来る前はお菓子作りの仕事をしていたということで、カボチャプリンも上手だった。カボチャの上の方を切って、スプーンで種を出す。ココナツミルクと卵を同量ずつ、それに好みの量の砂糖をよく混ぜてなめらかにして、カボチャに注ぎ込む。容量はカボチャに水を入れて計るといい。そのカボチャを丸ごと蒸し器に入れて、大きさにもよるが、40分程度蒸したら出来上がり。作り方は簡単だが、カボチャの実と中身が一体感を醸し出すように作るのは結構難しい…らしい。お手伝いさんも中身が分離して失敗したことがあったし、夫は実は今まで作りたがらなかった。多分失敗の可能性が高いからだろう。今回必要があって作って、私は何度も頼んでやっとのことで分けてもらったというだけなのだが少々脚色してみた。
by kienlen | 2009-09-28 09:12 | タイの事と料理 | Comments(0)
バジルを1本だけ植えておいた。タイ料理的にはホーリーバジルをよく使うが、どこでも売っているスイートバジル。実は毎年のように植えてみるのだが、なぜかちゃんと育たない。そこで今年はダメ元で、日当たりも今いちで条件の悪いと思われる所に植えて忘れかけていた。が、どうしたわけか、雨のせいなのかどうか、気付いたら育ってくれていた。家で作るタイ料理のお勧めをひとつ挙げろと言われたら、迷わずに挙げるのが、バジル炒めであるから、自分でも作らないことには話しにならないのだが、バジルがないとできない。山育ちとしては、こういう葉っぱを買う気にはならない。今年はやっと作れる、というわけでバジルを摘んでは作っている。3分あればできる簡単さで、美味しくて夏にはぴったり。夏休みの子ども用ランチはこれでかなり乗り切った。食べ物にうるさい息子もこれは黙々と食べる。満足である。で、バジルがますます大きくなっているので、今日の昼もこれにした。

タイ料理はサッと作れるのが多くていいなあと思う。これなんか本当に傑作だ。ニンニクと唐辛子を多めの油で炒めて豚肉とか鶏肉とかエビとかイカとか、何でもいいのだが、小さめに切って、それと玉ねぎと一緒に炒める。味付けはオイスターソースとナムプラーで好みに。私が自分で気に入っているのは味噌を入れること。肉に火が通る間に、オイスターソースと味噌とナムプラーに水を加えて混ぜ混ぜしておき、火が通ったらザッと入れて混ぜる。火を止めてから好きなだけバジルを入れると、バジルの緑が一層際立って視覚的にも食欲増進。これをご飯にぶっかけてから、半熟の目玉焼きを載せる。ただ、家で作る時は見た目よりも栄養を考えちゃうので、私の場合はあり合わせの野菜をもっと入れる。ニンジンとかキノコとかキュウリとか。子ども用には唐辛子を細かくしないて入れておくと取り出しやすいから便利。たまに欠片を食べて大騒ぎしているが、だからと言って文句は出ない。ああ、美味しかった。1本のバジルに感謝、感謝。
by kienlen | 2009-08-29 12:57 | タイの事と料理 | Comments(0)

葉っぱを食べる

どうしたところでビール日和。ちょうど娘は実家に行ったし、息子はバイトだし、夫の店に行くことにした。もっともそういう理由がなくても行くのだから、一言、いつものように、で済ますべきか。お花市で外は賑やかだったが、店はとっても静かだった。ゴーヤを炒めてもらおうと思って持参していたが、カウンターに座ったら何か出てきた。魚のナムプリック(ディップソース)、モチ米、それと葉っぱ。みんな田舎出身者だから、いろいろな葉を食べる。私も田舎出身で葉っぱは好きなので一緒になって食べる。しかもボールいっぱいの量である。茎は固くて食べられないので葉っぱだけ取って食べた。

ものすごく苦い。漢方薬みたい。何かと思ったらゴーヤの葉だった。コーヒーから始まって苦味は大好物である。ホント、タイ人といると食生活だけは、ありがたい。そこに友人が来た。葉っぱをお勧めする。「キャ、苦い」。確かに。「日本人はこれも食べないし、カボチャの葉も食べませんね」と夫。タイ人が集まるとこの話題である。ゴーヤの葉の美味しさは私も知らなかった。実を炒めてもらって葉と共に食べた。葉を食べてから実を食べると苦味を感じない。ウチにもゴーヤを植えておいたら葉っぱは勢いがいい。ウサギにやると食べるので、大きなのをちぎってやっていたが、人間を優先させよ。
by kienlen | 2009-08-12 22:57 | タイの事と料理 | Comments(0)

米文化圏内のお楽しみ

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ジャポニカ米が終わってしまって、しばらく長粒種のタイ米を食べることにした。この間のタイ旅行の際、ナムプラーとナムプリックの工場見学をしたいと言ったら、友人がなぜか米工場の役員と話をつけてくれてあって、(しかたなくと言ってはいけないが)うかがった時にもらったサンプル米があったから、私はこの機会に食べてみたかった。ところが子どもらは好まない。娘はもともと米好きじゃないからさらに食べないし、息子も「タイ米は嫌だ」と言う始末。確かに、ここまで違ったかな、と私自身がびっくりした。粘り気がここまでなくて、ここまでパサパサだったか、水死したイモ虫系みたいに、こんなに細長かったか。夫が前に米を作った時「粒が小さくて失敗」と周囲に言いふらしていたようであるが、そりゃあ、タイの米に慣れた目には日本の米って半端な大きさである。それと、その工場で扱っているのはタイ、ということはつまり世界の米市場においてでもあるが、最高級のブランド米で、香りが強い。炊き始めるととたんに、家中米の香りに包まれる。これはタイ人にとって、まあ、私にとっても好ましい香りであり、ジャスミンのような香りということで「ジャスミンライス」「香り米」などと呼ばれるのだが、嫌いな人にはたまらないかもしれない。

幸いもらってきたのは小さなパックだったのと、店で使えばいいし、周囲はタイ人だらけなので、残って困ることは全くないが、ここまで不評とは残念だった。米については、私がタイにいる時に「タイ米の方が好き」と言って、そこにいた日本人男性から「本当に美味しい米を知らないからだ」と断言された。びっくりした。米の好みなんて個人差であり慣れだと思っていたが、そうじゃなくて絶対的な基準を持つ人が多いのだということは、その後の米不足(?)からくる騒動でも明らかになったのだが。ところで写真は、その工場の品質管理部門での実験。米を持ち込む側が、ジャスミンライスだと嘘をついてないかどうかの確認作業を行なう。何かの薬品に浸けるとジャスミンライスとその他では異なる色に染まるのだそうだ。とにかく最高級の米しか扱わないというプライドにあふれた華人の会社であった。もちろん労働者はタイ人という構図はどこも同じ。ちなみに夫の故郷はジャスミンライスの産地であるが、主食はモチ米だ。こうして米ひとつにアレコレ言えるのも米文化圏の楽しさ。
by kienlen | 2009-08-04 09:17 | タイの事と料理 | Comments(0)
タイ料理については、それ専門のブログを他で書くようになってからこっちではご無沙汰。でも今月の目標を「ブログ毎日書こう」に決めたので何でもかんでも入れることにする。昨夜、この米を炊いた。
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この間タイに行った時に、バンコクの高級デパ地下で買ったもの。カラフルな米を透明な容器に入れて並べる装飾はきれいで目を引いたが「米にまで色つけるなんて悪趣味はいかにも」と思った。それでも気になる。紫やグリーンやオレンジなどの、この色は一体何だ。よく見たら染料はケミカルではなくて野菜である。これは傑作ではないだろうか。しかもみやげ用なのか何なのか、量り売りの他に小さなパックまで売っている。バッグはもう充分に重たいが、東京の友人も見たことないと言うし、キャロットで色をつけたオレンジ色のを買って来た。それを炊いたわけだった。最近、車の中でラジオを聴いている時に、「米に野菜で色をつける」という話題をやっていたから、日本でも出回っているのかもしれない。

タイ人は米が主食だが、外国人がサラダ感覚で使うには色付きは面白いかも。異文化接触が日常だからユニークな発想が生れるのかも、等々、友達と話しながらデパ地下を楽しんだ。一緒に同じものを買った友達はさっそく炊いてみて「色は落ちちゃったけど、タイ米の香が気持ち良かった」という感想だった。好きな時に夫の店でタイ米もタイ料理も食べられる当方の身分を羨ましがるのは、こういう友達でもある。で、どうなったか、であるが、色は薄まったがほんのり黄色のままだった。ただし日本米のように洗ったら落ちる。タイ米は洗わずに炊くからできるものだろうと思った。せっかくだからおかずもタイ風に。ニンニクと唐辛子を多めの油で炒め、細切れにした豚肉を入れて塩コショウをちょっとして、ピーマンなどの季節の野菜を入れて庭のミニトマトも入れてカキ油と、私の場合は味噌を少し入れて火を止める。それから庭からとってきたバジルをザッと混ぜる。タイ米にぶっかけて、半熟の目玉焼きをのっけます。バジルがスイートバジルなのでちょっと風味は少な目。タイではこの料理はホーリーバジルを使う。香りが強くて美味しい。
by kienlen | 2009-08-02 10:13 | タイの事と料理 | Comments(0)
ウサギの餌用の草取りを家の周辺でした以外は外に出なかった週末。土曜日は一応軽い予定はこなしたが、日曜日なんか全くダメで、唸ったままで1日が終わった。いくらなんでもこれじゃあ生きている気がしないと思って夜に映画を見に行こうかと思ったのだが、それも面倒になり、ビール飲みながら久々にギャオを開けた。以前は見たい映画もあったけど、路線変更してから何が何だかオバサンにはついていけない構成になっているようで場違いこの上なし。ま、誰も見てないから場違いと感じてくれる人もいないんだけど。「アジア」のコーナーだって韓国ものばっかりだしなあ、アジアっていうからにはタイも入れてくれないかなあ、と思ってなんとなくアクセスしたらあったタイ映画「ダブルマックス」。全然知らない。「マッハ!!!」のスタッフとか。マッハは見たかったけどこのへんじゃあ公開されてない。タイ映画はほとんど知らないし、ファンというわけでもないが、他になかったからちょっと覗いて見ることにした。そしたらいきなり面白くて最後まで楽しく見てしまった。内容の解説がマジメになされているのは、それ自体がジョークであろうと思われる。

単純なお話だが、ほのぼの感が昨夜の気分にはあっていた。それに、流行言葉で言うと多文化共生的な映画でもあった。一般的に「タイスタイル」に分類できそうなディテールの連続で、これは外国向けなんだろうか。映画の事情を知らないから分らないけど、ちょっとタイを知っている外国人には受けそうな部分がいっぱいあった。貧富の差、遺産相続争いで謎の殺しが続いてマスコミを賑わわせるのはよくあったし、犯罪者と警察との駆け引きが、日常茶飯の値切り交渉そのまんま。「40分時間をくれ」「ダメだ、30分だ」「じゃあ、真ん中をとって35分で決りだ」「よし、32分30秒にしようぜ」という具合。タイで買い物をしたことがある人なら、そのまんまである。誘拐の身代金もこうして価格交渉をするようであるし。タイ的の代表のオカ〇が絡んでくるのも、実際にそうだから知っている人にとってはわざとらしさを感じないということになる。アクション物らしいが、タイスタイル一覧という視点で見ても面白かった。アメリカ映画を見ていると、病んでる…、という感じが拭えないが、タイ映画を見ていると、もっと病んでみては…という気もする。比較するようなもんじゃないか。
by kienlen | 2009-07-13 18:01 | タイの事と料理 | Comments(2)

虫食い

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この間の旅の最後の日。友達の夫の車に乗せてもらって空港に向かっている時、夫から電話があった。珍しいこともあるものだな、と思って出ると、いきなり「虫を買ってきてくれ」と言う。「だってもう空港に向かう車の中だよ、昨夜のうちに連絡くれればよかったのに」と言うと「えー、今日帰るの」とびっくしているのだから、帰国の日も知らないようだった。妻の帰国などより彼にとって大事なのは虫である。「空港に売っていると思うから買ってきて」と、いつになく粘る。バッタやアリやコオロギやセミやカブトムシが検疫すみの食物として空港の土産コーナーに売っているんだろうか。どう考えたってあり得ないと思ったが、あまりに自信あり気に「あると思う」と言うので、こっちまでその気になってきた。

空港は広すぎて搭乗口まで行くので精一杯だった。いろいろな店があるが、歩く距離が長すぎて見ている余裕がない。次は空港で半日過ごすくらいの余裕をもちたいものだ。だからといって、冷静になってみると虫があるとは思えないが。しかし虫以前、アリの卵は冷凍で輸入もされていて、タイの食材店に売っている。冷凍物は生に比べて格段に味は劣るが、それでも食べたいタイ人はいるようだ。アリの卵といっても孵化してアリになっているのも多い。味だが、これはかなりいける。蟻酸というだけあって自然の酸味が美味。娘も好きだ。彼女とは、打ち合わせもしてないのに好みが一致して本当にびっくりすることが多い。突如「モチ嫌い」と言った時はどきっ。教えてないのに私と同じ。この間は「蜂の子ってかわいいよね。あのぷくって感触、それに目もかわいい」と興奮気味なのだが、すごくよく分る、それ。次に「蚕が這う時のあの肌にくっつく感じがいいよね」。それも、すごくよく分る。きゃあきゃあ騒いでしまった。
by kienlen | 2009-06-05 02:47 | タイの事と料理 | Comments(0)

タイ料理で満足の日

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今日は美味しいものをいろいろ食べた。朝はこのカオトムというタイのお菓子。バナナの葉をほどくとこうなっている。
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日本で匹敵するものといえば、今の季節に作るヨモギ餅だ。ヨモギではないが、香りの良い葉っぱを混ぜたもち米を皮にして、ココナツと砂糖を混ぜたアンを包み、バナナの葉で包んで蒸す。お菓子好きというわけではないが、これは結構好きだ。もち米の粘りが日本米ほどないせいか、皮があっさりしている。ココナツのシャキシャキした感触とほんのりの甘さがいいし、今日も朝食の後で一気に3個食べてしまった。午後のおやつにまた食べようとしたら終わっていた。夫が食べたようだった。夕食には、1人暮らしで食べきれないことは分かっても、時々どうしても自分で料理したくなるというタイ人の友人がくれたスープ「ゲーン・ソム」。直訳すると酸っぱいスープ。
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袋から鍋にあけてびっくりした。何だ、この卵焼きは。通常のゲーン・ソムの具はやっぱり魚だろうに。節約で卵にしたのかと思ったが、そういえばこれを作った人は卵が大好きでよく食べているからそのせいだと分かった。肉みたいに見えるのはタマリンド。これはタイのスープでよく使うもので、酸味と甘みが出る。トムヤムに使う場合もある。卵焼きをよく見ると、チャオムという強烈な香りの野菜入りで凝っている。バンコクに住んでいた時のお手伝いさんが大好きで、いつもこの卵焼きを食べていたのを思い出す。唐辛子が大量に入っているように見えたが辛みはそんなに強くない。奇妙に感じた卵焼き入りも食べると合うし、野菜もたくさんでとっても美味しかった。タイ料理を食べた後の満足感は一味違う。
by kienlen | 2009-05-10 20:25 | タイの事と料理 | Comments(2)
ひどいもんだ。やるべきことをせずに出歩いた。残り物で昼ご飯にして仕事しようと思っているところに、友人からランチの誘いがあった。実はちょうど、心の中で「こういう時にランチの誘いがあったら自分はどうするか」を自問していたのだった。自答は「乗るであろう」というもの。それで「だから進まないんだよね、しかし、こういう半端なやる気のでない時は外に出てしまう方がいいのである」という自答に対する自戒じゃない自慰みたいなところにいるところへのいいタイミングの電話だったから即刻「行く、行く」となる。「どこにする?」「どこでもいいよ」ということで、彼女の希望でタイ料理になって迎えに来てくれた。あく抜きしてすぐ使えるタケノコをもらったからカレーにでも入れてくれないかな、と言う。それは私も楽しみ。夫の店に電話するとコックさんは花粉症が重症でまた休みだった。昼は来られない状態が続いている。しかし私は本日は店を手伝うのは嫌だ、理由は仕事のテンションでいたいからだ、だから客として行きたいことを確認するとOKだったから行った。
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タケノコはレッドカレーに入れてもらうのがいい。美味しそうなのがきた。どうも日本ではグリーンカレーの方が知られているような気がする。私はあんまりココナツミルク入りカレーを食べないから年に1度か2度程度のものだが、しかし選ぶとすれば断然レッドカレーだ。違いは唐辛子の色。グリーンを使うとグリーンカレーで赤を使うとレッドカレー。具はグリーンがナスとチキン、レッドは豚とタケノコ。もっとも具は変えることはできるけど、基本はこういうことになる。で、普段はタケノコは缶詰を使うしかないからタイのタケノコの缶詰なのだが、今日はフレッシュなのだから美味しいに決まっている。「これであと数倍辛いともっといいのだが」と言うと友人は「私はこれでちょうどいい」と言う。美味しかった。ご飯にまぶして最後の一滴まで食べてしまった。やはり辛味が物足りないが自分の好みが一般的じゃないから人と一緒の時には自分が合わせるしかない。それにしてもタイ料理は抜群である、と思いながら夕方に少し昼寝した。いくつもタイ料理を注文している夢を見た。どうしてまだこないのかとキッチンを何度も覗きに行った。料理が運ばれる前に目が覚めた。残念だった。仕事は夜回しになった。
by kienlen | 2009-04-27 18:10 | タイの事と料理 | Comments(2)
バンコクで一番驚いたことは料理の変化だった。ホテルの朝食を別にして最初はデパートの地下のフードコードに行った。気のきいたレストランに行きたいと思ったがどこに行っていいのか分からないのと、暑いのと空腹だったので立地的に便利な所で間に合わせた。サイアムパラゴンという超高級デパートだが、ものすごい繁盛でジュースのブースなど売り切れ。昔はクーポンだったけどカード式になっているのを200バーツ買う。使わなければ返金するこの便利なシステムは健在だった。人ごみがうんざりで選ぶのも面倒。結局芸のないタケノコ炒めと青菜を盛ってくれるように注文して、せっかくだからスープも頼んだところ「セットにできますよ」と言う。そもそもこういう表現自体が私には珍しい。どういうことだろうと思っていたらこういうことだった。
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日本だと普通にありそうな盛り方だが、昔はこんな小さなスープ皿でセットしてくれるなんて経験したことがなかった。ご飯のパサパサなのが気になるのは、日本で入手できるタイ米の品質が良いのとタイ人がパラパラご飯好きなせいだろうか。で、この青菜の食感が素晴らしい。何かなと思って連れの友人に聞いたが、よく行き来しているくせに知らない。隣で食事していた知らないタイ人に聞いてみた。しばらく考えていて「メオ野菜でしょう」と言う。聞いたことないが楽な名前なので覚えた。後で知り合いのタイ人に聞いたらここ数年で出回るようになったものでメオ族が山岳で作っているからこういう名前だということだった。それどころかスーパーではフランス語の名前で売られていた。フランスの野菜なんだろうか。
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こういうセットも驚異的だった。タイではご飯は皿に盛るはずなのに、やけに和風である。ソムタムとガイヤーン(焼き鳥)とモチ米といえば東北の田舎料理の代表で屋台料理の代表で、東北料理レストランも人気ではあったが、こんなチマジマ盛り付けるようなものではないはずだった。バンコクはどこもかしこも日本料理店だらけだし、生活スタイルや健康志向も高まっている影響か、1人用のセットができたのだろう。新しい食材、新しい盛り付けにびっくりしていると「そんなの昔からだよ」とタイ人に言われ、じゃあ自分が知らなかったせいなのかとさらにびっくりして一応「昔っていつからよ」と聞くと「数年前かな」である。バンコクを離れて13年になっているのだ。夫の店では「タイ料理は中華のように分け合って食べるのが普通です」などと言っているが、こんなものを見てしまうと困ったことになるなあ。
by kienlen | 2009-04-09 12:37 | タイの事と料理 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
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