カテゴリ:男と女( 33 )

びっくりした機内のサービス

この間のインド旅行の時の航空会社はJALだった。JALを利用するのは初めてだった。2年前にタイに行った時はタイ航空で、終始ものすごい揺れで吐気がするくらいだったのに何の説明もなく、バンコク-成田間なんて、週末よく利用してます、くらいの常連さんが多そうな機内で「こんなの初めて」という声が何度も上がるくらいだった。食事も喉を通らない。単純に物理的に、揺れて食べられない。ところが今回のJALはいちいち「気流の関係で揺れます」とアナウンスするからどの程度かと思うと、揺れって呼ぶかなっていう程度だった。しかしこういう時の説明は安心感をもたらしてくれる効果はある。という面もあったが、びっくりしたのはフライトアテンダントが全員女性だったことだった。これも初めての経験だと思う。

飛行機は嫌いだし観光旅行もしないので、そんなに利用しているわけではないが、乗らないわけにいかない、という利用だけでも何度かはある。ミャンマーとかラオスのがどうだったか覚えてないが、国際線のジャンボ機で男性を1人も見かけないってすごく違和感だった。荷物を持ち上げてもらうのにも、何か頼むのにも、男性の方が頼みやすいのは、タイにいたせいだろうか。食事の取り分けもたいてい男性がするし、サービス精神が旺盛なのは男性という思い込みが自分にある。まあ、自分を基準にするとこうなるか…。タイ航空だとかシンガポール航空だとかはその点が楽しみだし、こっちはこっちで安心感を得られる。男性がいないのは不思議だな、何か特別な事情があったのかと思っていて、この間書店で航空会社についての新書を立ち読みしていたら、あった。JALでは男性アテンダントの導入がされていないそうだ。友達にこのびっくり感を伝えたら「サービスは女性がするものって発想があるんじゃないの」と事もなげだったが、なるほど。JALの子会社はタイ人の女性アテンダントをたくさん採用しているけど、タイ人男性も採用したらいいのになあ。そしたら楽しみが増えることは確実。
by kienlen | 2008-12-16 08:58 | 男と女 | Comments(0)

あの頃の食堂であの頃いなかった人と

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いい天気だった。善光寺に行く用事があって、その用事が終わって、あんまりいい天気だったので少し散歩することにした。視線を感じたから見たら知り合いのタイ人女性だった。「パチンコでるようにお参りしたの?」と聞くと「違う、違う、お店お客さんないからお願いします、お父さん病気お願いします、だよ」と言っていた。お寺に行く習慣のあるタイ人は日本でもそうしている。こちらにすると、高校の時の通学路でもあってあまりに見慣れたお寺だが、観光客気分で写真も撮ってみた。年齢のせいか昔を思い出すことが多くなったようで、高校の頃にカキ氷を食べによく入った店に、突然入ってみたくなった。何十年ぶりだ。改装したようですっかりきれいになっている。で、また突然、珍しく、ひとりもつまんないなという気分になって同窓の友だちに電話したら仕事だったから夫に電話した。「善光寺に来て」と言ったら、人任せに徹する人らしく来た。「高校の頃によく行った店でラーメン食べる」と言うと一緒に入ったが「イム(満腹)」ということで料理には興味なし。「1人分だけ注文というわけにいかない」と言うと「食べたくないから外に出る」と言うので、しょうがなくラーメンとおでんを注文して1人で全部食べた。
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2人でいても話すことは何もない。何しろ共有できる過去はないのであるから、こっちがあの頃の思い出に浸ったところで、夫にとっての脳裏の風景はタイの農村である。そして、若いカップルだったら相手への気遣いがあるし、なんで相手は無言なんだろう、何か機嫌悪いのか、アタシが突然呼び出してムリさせたかしらん、ああどうしよう…なんてなるのかどうか知らないが、心底平然ともしていられないように思うが、年季が入るともちろんそういうことはない。お昼は食べてきたし空腹だったわけじゃないのにラーメンとおでんをモクモクと食べる。車でなければビールもいくところ。自分だけしか食べないのに夫に伝票渡すわけにもいかず払おうとして、息子の部費で今朝5000円渡して財布空っぽだったことに気付いた。でも言えない。小銭を集めて1050円かろうじて払う。出る時に「こんな時間に食べて」と夫。3時のおやつにしては確かに重たい。「天気がいいし散歩する」と夫。せっかくだから一緒に歩こうかと思って数歩進んだが面倒になって「帰る」「うん」でデートにもならず。でも春の気分は味わった。ちなみにラーメンの味は、今時には珍しいくらいにしょっぱくて、思い出の中に留めておいた方が良かった。
by kienlen | 2008-03-27 22:12 | 男と女 | Comments(0)

どっちがトクって話しでもないが…

東京大学出身で、高等教育機関に勤務していた男の友人がいた。心の病を得て仕事が滞っていてもう継続は難しいかという頃、毎日のように会っていた。彼が孤独に耐えられなかったからだ。私の仕事先についてきたり、飲みに行くのにつきあったり、ずっと一緒って感じの時もあった。だからいろんな話をした。「職失ったって何かあるでしょ、その学歴と経歴なんだから。困るのは私の方だよ」と言うと「×さんはさ、マックでアルバイトしようと思えばできると思うよ。でも僕の学歴と経歴で男だとそれさえ難しいよ」と彼。実際がどうであるか正確には分からない。試したこともない。でも、それを聞いて、うん、ありそうだな、と思った。何でも高ければいいというものでもないかもしれない。適所がなければじゃまになるかもしれないものだってある。それに同じ中年なら男より女から「お待たせしました」ってハンバーガー渡された方が違和感ないかもしれない。そう刷り込まれているから。彼はその後、職を失いアルバイトの機会もないままだ。もっとも理由は病気の方であって社会的付随物のせいではない。

昨日、仕事を終えて電車の時間までちょっとあったのでデパートをブラブラしていたら、欲しいなって思うコートがあった。カードを作ると5%引きになると店員さんが言う。そういえばカードの勧誘にあったが、カードばかり増えてうんざりなので無視していた。でも割引は魅力で、一切無料を確認した上で、しょうがなく作ることにした。書類の記入が嫌いなのを見抜いたかのように「記入はこちらでします」とベテランそうな女性。職業欄の選択で「自営です」と言ったら「自営だと会社名とかいろいろ記入することになって面倒ですから主婦でいかがですか」との提案を受けた。「楽な方にして下さい」と私。「主婦であることは事実ですもんね」とその方。そしてさっさと最低ランクの年収額に○して出来上がり。主婦って便利なのだ。こうやって使えばいいのだ。使ってこなかった長年をソンした気がする。しかし、男性はどうするんだろう。主夫という項目はなかったぞ。ここらへんも変えていかないと少子化は止まらない、は飛躍であろうか。先の友人のアルバイトに関する話しも思い出して、男性は男性でご苦労がありそうだと思った。
by kienlen | 2008-01-13 21:25 | 男と女 | Comments(0)

単発講義の準備態勢に入る

さて、月曜日の国際結婚についての発表、というか単発外部講師のための準備に取り掛かることにする。ごくたまに何か話すとなると、資料としての本購入代がギャラを上回るのが常だが、いくらなんでもこの分野だと本棚に何冊かあって、とりあえず7冊発見。一般論が求められているわけじゃないので資料としては、これだけあれば充分ってことにしておこう。あとは当日の夫の話が面白いことを祈るのみだ。いや、祈りの問題ではなくて打ち合わせは必要なんだろう…なあ。でも臨場感とスリルを選ぶならぶっつけ本番もいいかもしれない。とはいえ、問いと答えと解説という風に進めるとなると、少なくとも問いと解説の準備は欠かせない。何を質問するかだ。まずタイの事情の一端を知ってもらう導入として、夫の成育環境について聞こう。きょうだいは5人、中学の頃まで電気がなかったし、水道はずっとなかった。少なくとも私は見たことない。雨水を大きなカメに蓄えて飲料水にしていた。そうだ、このカメの写真は撮ってあるからパワーポイントに入れておこうか。ううむ、大量のストックから写真を探すって難儀そう…。そしてバンコクで日本人と知り合うわけだが、彼にとって日本というのはどういう存在だったのだろうか、これも聞こう。答えは知らないが、当時の日本ブームみたいなのは、自分で解説して補うとする。

成り行きで日本人と結婚して子供が2人生まれた。さて、これについてどう思うかを聞こう。7年後に、半年間だけ日本で暮らすことを妻から提案された時はどうだったか。半年の予定が11年になってしまっているが、それはどうか?日本での仕事はどうか。生育家族から見て今の家族についての感想は?特に父子関係についてはどうか。妻に促されて学校行事や会議には何度も参加したが、タイの学校と比較して感じることはあるか?これは予想がつく。PTAってなかった、とか、親が学校に頻繁に行く機会があることについて、タイでは考えられないが、子供の様子が見られていいんじゃないか、とか。子供とのコミュニケーションについて感じていることがあるかどうか。おお、質問はキリがないが、学生さんは若いのである。あんまりマニアックな話になっても想像しにくいだろう。どのあたりで調整するか。自分の若い頃の関心事を思い出し、時代の変化を加味し、お伝えしたい事をサッとひと振り。自分を見直す機会にもなる。
by kienlen | 2007-06-28 00:48 | 男と女 | Comments(6)

過去を忘れるのは女の特性なのか

疲れているはずだが、帰宅すると息子はいないし、疲れたあ、とへたりこむわけにもいかない。今朝は9時から外仕事だったので家を6時に出た。順調に行けば2時間強、でも早朝ですいているから特別うまくいけば2時間と踏んだが、しかし知らない場所なので迷う可能性がある。それで余裕をもって出て、到着してから車内で一休みというのが、安心のパターンだ。何があるか分からないから常に早めで行動していると労働時間外の見えない部分にすごく時間を使っている。6時に出るのは通常ならどうということはないのだが、今日は特別だった。昨夜、というか今朝2時過ぎまで飲んでいて寝たのは多分3時近い。いい歳して無謀であるし、だいたいこれだけの時間だとアルコールが残っている可能性があるのじゃないかと朝になってから気付いた。そんな無茶をしてしまったのは、20年近くぶりくらいの人達と飲んだからだ。オジサン2人にワタシ、つまりオバサン1人というこのメンバーは、タイに行く直前までの飲み友達だった。Sさんを偶然見つけたのは、裁判の傍聴に行った時。1人で座って、傍聴人が結構いるなあと思って見渡していたら目の前になつかしい顔があった。先方は覚えているか分からないが、迷った末に声かけたら、積もる話しをしようってことで飲む約束をする。いったん帰宅して待ち合わせていた夫の店へ。

バンコクへワープロを送れ、と私はSさんに頼んだらしい。タイへ行くっていうから『タイ人たち』を貸すと言ったらキミは「これからタイへ行くんだから読まない」と言ったとか、ああ、全然覚えていない。なんと恥ずかしい事を頼んだんり言ったんだ、ワープロ…あんな面白い本を…と思っていたら、恥ずかしい事はもっともっとあって、記憶力のいい人ってホントやだな、と思った。すると彼は「昔の事覚えているのは男で、女は忘れるんだよ」と言う。記憶力の悪いのは私だけじゃないそうだ。そうこうするうちに彼が誰かに電話していて「今、××と飲んでいるんだよ」と言う。え、共通の知り合いなんていたっけ、と思っていたら、なつかしいK氏への電話だった。「仕事中だから後で電話するって」と言う。こういう答えは来る気がないと解釈していたら、ひょっこり入って来た。こういう時西洋人だったら抱き合ってキスなのだが、そういう挨拶が自然に思えるのはこういう時だ。同級会で昔のままの姿になる、という話はあるが、同級会なるものは出ないので知らない。でも昨夜はそんな感じだった。話せば話すほど昔と同じじゃないか。ほとんどあらゆる人をバカ呼ばわりして相変わらずのフリーランスのK氏は、すっかり組織人のS氏に暴言を吐いている。なつかしさと楽しさについつい酒が進み、時間も進んだ。組織人のS氏は3人の中では最も良識あるのかどうか、早めに帰ったが残りの2人はさらに飲んでいた。こういう習性がフリーでしかない所以かも。でもこの場所に留まる理由になりそうな出会いだったな。
by kienlen | 2007-03-29 21:23 | 男と女 | Comments(0)

図書館で調べものしていて脱線状態

本格的に雪が積もっていて驚いた。この冬はほとんど出番なしだった完全防寒ブーツを履いて歩いて図書館に行った。ちょっとした調べものをするために。調べる対象はこの県の教育について。何でも読んでいるとそれなりに面白いから始めのうちは知らないことだらけだ、興味深々って感じだったのだが、途中からうんざりしてきた。旧制中学だか旧制高校だか何だか知らないが、ことごとく男の世界であり、なぜそうであるかについて省みるような記述はまさに皆無の皆無で、歴史の記述そのものを批判するフェミニストになって机の上で演説ぶちたくなった。当時の高等教育を受けた男性の面々は誰もかれもが偉そうである、ように描かれている。一体誰のおかげなんだ、という内省的態度は、全然描かれていない。それでその件に関してどういう貢献したんだ、というのもない。この単純さに吐気がしてきたが、公共の場である図書館でそうするわけにいかないので、数冊借りて家に持ち帰った。

そしたら、もろさわようこと熊井啓と地元の大学の先生による、この県の教育についての鼎談が、古い雑誌に掲載されていた。ここでやっと教育界の男尊女卑に言及されていた。「だから教育県なんてマユツバだと思っている」ともろさわようこ。そうだ、がんばれ。熊井啓の母親は当時としてはエリートの道を歩んだ高校教師だったが、そのエリートにしていかに差別的な扱いであったかを、熊井さんが説明していた。産休が取りにくかったことを差して「僕は生まれる前から差別されていたんです」とも。マズイ、調べものの目的はこんなことではない。こんな方向に行ってしまうと仕事にならないから引き返さないと。しかし、そういえば、この間の息子の中学の卒業記念食事会の時も同じテーブルの母親達が気になる雑談をしていた。卒業学年に1人だけ女性の担任がいるのだが、その先生が壇上で挨拶している時に「女の先生じゃあ、大変よねえ」って。意味を確認したわけじゃないが、ウチの子は女の先生じゃなくて良かったって気配が濃厚に感じられた。根は深そうだ。
by kienlen | 2007-03-12 22:23 | 男と女 | Comments(2)

国際結婚家庭の未来

昨夜、夫の店に飲みに行った。その前に息子の中学の卒業記念食事会というのがあったのだが、親子で6000円の会費だったのに、食事は足りないし飲み物は人工オレンジジュースとウーロン茶だけだしで、PTAとか学校関係ってそもそもカモにされているんじゃないかと今までも思っていたが昨夜も確信した。だったら500円会費でコーヒーだけの方が私はマシ。しかしこういうものに行きたがるのは子供なのである。で、お子様だけの参加はなるべくご遠慮下さいだから、親も行くハメになるのである。カモがネギだけじゃなくてダシの素までしょっているみたいなもんだ。終了早々に出ようと思って息子の席に行って「パパの店に寄って行くから先に帰っているように」と告げていたら司会が「子供達が浮かれて遊びに行くかもしれないから親御さんはしっかり連れて帰って下さい」みたいなアナウンスをしていた。小雨の中を徒歩で行くと、友人夫妻と、それからタイ人女性と最近結婚した日本人男性がいた。

その男性の妻はビザが取れるなり一時帰国して、今もまたタイに行ったところ。「奥さん留守で寂しいですねえ」と挨拶したら「いやいや、せいせいしてますよ」と言って1人でビール飲んであれこれ食べていた。夫がたまに話し相手になっている。せいせいが本音か強がりか、そんなことは分からない。ただ、ウチもそうだが、数多い日本人とタイ人のカップルでうんとうまくいっているという人達は、うまくいってないよりは相当少ないように感じてならない。それは周辺を見ての印象。正式な離婚も多い。永住権が取れると離婚してもビザは失われないから、永住権までは耐えてその後に離婚って人がいても全然不思議ではない。これさえあればこっちのもん、というかあっちのもんなんである。男性が日本人で女性がタイ人が数的には圧倒的に多いのだが、これがまたいろいろある。最初の頃は興味あって知りたいと思ったが、なんだか飽きてきた。それにそんなこと、日本人同士だっていろいろあることだし。それでもやはり国際結婚だとやっかいな問題はある。我が家も本当にランバークになるのはこれからだなって予感がある。期待できる予感は1個もなく不安ばっかり。どうも暗い日曜日だ。
by kienlen | 2007-03-11 12:54 | 男と女 | Comments(4)

ヒトは何を最優先するのか

誰か初対面の人と会うと「この人にいいヒトいない?」というフレーズを実によく聞く。当人がギラギラした感じで身を乗り出して言うんじゃなくて、隣にいる人が言うのが特徴であり共通点で、当事者は品良くたたずんでいる。どっちかというと男性の方が多いような印象を受ける。一方では3回結婚して、さらに次の女性のところにころがりこんでいる男もいる。で、何度も結婚している男の条件が良くて、そうでない男が逆かというと、もちろんそんな事はない。それからかなり多いのが、結婚している者同士のお付き合いで、私は内心で「ふうむ、こんなに多いのか」と長年感じていたが黙っていたら、つい最近若い友人が「フリンって多いんですね。職場でもたくさんいますよ」と声をひそめていた。声をひそめるあたりが、おばさんと友人でいられる要因でもある、多分。「やっぱりねえ」と私も声をひそめた。今さらじゃないとはいえ、性的状況の格差社会も進行しているように思われる。こういう分野について分析するのはあまり得意じゃないが、ヒトが何にのめりこむかは、どれも並列であると思う。仕事だったり、恋愛だったり、勉強だったり、子供だったり、料理だったり、旅行だったり、ダイエットだったり、健康食品であったり…という感じで。

これらは社会的産物だから、幻想ともいえるだろうけど、本能の部分はそうとばかりも言えそうにない。先日、バンコク時代からの友人Yと元タイのお坊さんTさんと私とで話している時に、タイのお坊さんの禁止事項のオナニーの話になった。「辛くないですか」とY。「これは慣れます」とTさん。「どうやら、アッチから出さないでいるとおしっこと一緒に出るからオナニーしなくても体は大丈夫なようです」と説明。「ホホウ」とYと私。「じゃあ、慣れないのは何ですか」と私が聞くと「食事ですね。これは最後までダメでした。空腹は辛いです」。ちょっと解説すると、タイのお坊さんは正午までしか食事はできないのだ。やはり、性欲より生存のための欲求が優先されるようにできているのか、となると、ヒトって個体の欲求が先で性欲減退して社会滅びる…、というフローチャートを描きながら会話は進む。「それと、食事しないからオナニーする元気もなくなります」ということなのだ。そして声をひそめて「長年お坊さんをしている人はもうできないと思いますよ」。「それって、た、た、立たなくなるってことですか」「ううん、というか、もう平気になるんじゃないですか」。勉強になった。Tさんは、毎晩飲んでいたお酒を飲めないのも心配だったそうだが、これは「すぐ慣れます」。「じゃあ煙草は?」と私。煙草は禁止事項に入っていないから、仮に、という意味。「煙草は無理かもしれないですねえ」。勉強になる。こんな感じで長時間話していた。
by kienlen | 2007-02-15 11:14 | 男と女 | Comments(0)

女4人で飲み会をした

一息ついている。タイからの農業留学生の日本語指導という役割が終わった。これで、半日とはいえ週2回の通勤がなくなるから時間的余裕ができ同時にその分の収入は減る。たくさん購入してしまった日本語指導関連の本を棚に片付けて、もう2度と使う機会がないとしたらもったいないな、と思ってしまう。通信教育で勉強しておいて、検定試験に合格しないと意味ないのだが、試験勉強に費やす膨大な時間を考えると決心できない。保留にしておこう。その最後の授業→ひとりで蕎麦でランチ→午後の仕事→家に戻って子供の食事と仕事の雑事→飲み会へ。という日だった。飲み会は女ばかり4人。友だちの友だちというつながりで、一応顔は知っているけどゆっくり話したことはないという距離感から、よく知っているというのまでマチマチで、特に共通点はない。クリエイティブ系2人、教育系1人、美容系1人。勤め人2人、自営2人。子持ち3人、なし1人。B型2人、AB型1人、O型1人。

1人が「営業もしているっていうのに人の顔覚えるのが苦手でねえ」という話をした。だから「じゃあ、私がお宅の会社を訪ねても『はじめまして』と挨拶されたりしてね」と言うと「大丈夫、女は覚えている」と言う。この感じって分からなくもない。それまでも誰かがドラマティックな境遇を語ったらいくら時間があっても足りないという話の展開になっていたから、全員で「そうだよねえ、男性って似ているもんねえ」という点で話があってしまった。「男性」とひとくくりにすることが失礼であることは承知しているが、凹凸感に欠ける人は女性より多い気がしてならない。それは多分、選択を迫られる局面が女性より少ないせいだろう。そういう局面はその都度その人に何かを刻む。人間の生き方モデルを内在化している人は、迷いをあまり経験せずにモデルに従うことができるが、女性のモデルは男性より早く多様化してしまったのだ。でも、現在従来の男性モデルも形状維持できなくなっているから、楽観的に考えれば魅力的な男性が増える…ことを願おう。
by kienlen | 2007-01-26 00:58 | 男と女 | Comments(0)

落ち着いて尋ねてみるべきこと

3時間運転して温泉に行った。目的はその温泉そのものというより、その温泉のある村に1度行ってみたかったのだ。かなり遠いので8時半には出るからと告げてあったのに誰も起きてこない。朝食用のおにぎり作って息子用のランチ作ってから娘を起こして父親も起させる。約束通り自分の運転で出たが、私が山道ばかり通りたがるのに対して娘は山道で酔うから結構悲惨、ということを毎度無視して今日も山道を行った。それでも果敢に乗車する娘は偉いと思う。到着までに3時間もかかった。夫はいつものように寝ている。同じような価値観で同じようなものに感動して同じような事で泣けるような間柄の夫婦だったらいいだろうと思うのはこういう時である。そういう人生に恵まれた人を心底羨ましく思う。私はどっかに行ったらなるべく見ておきたいと思うが、夫の方はきれいな景色であろうが何だろうがいつも寝ている。まあ、一般的タイ人の感性からして、完全に冬仕度に入って枯れたも同然の木ばかりの山を見て、美しいと感じると思えないから、本日に関してはしょうがないと思うが、新緑であれ紅葉であれ似たようなもの。

山中に一軒だけポツンとそば屋があるのを発見して、帰路に寄ろうと決める。夫は温泉に併設の食堂で食べればいいじゃないかと言うが、どうしてもあの店に寄ってみたい。ここで意見の食い違いから議論やら口論になることはない。常に私の意見が通る。彼の口癖は「レーオ・テー(きみ次第)」であり、こだわりがない。元々の性分なのか私といてそうなったのかは不明だが、多分前者だと思う。そば屋は東京生まれで東京育ちのご主人がひとりで切り盛りしているもので、この地が好きで何度か通い、とうとう引っ越して2年という。家族は東京だから1人暮らし。「住んでみると大変です」というから理由を聞いたら、まず寒さと、それからコンビニやネオンがないこと。賑やかな環境が身についてしまっていたことに移住して初めて気付いた。こちらが食べる時間がないほど話す様子に、そのひとり暮らしぶりを想像する。私がつまるところ都会に馴染めないのと逆。南国のタイとこの寒い山国の差はもっと大きいと思う。そんな事を夫に尋ねてみるといいのに、他人だったら躊躇するまでもない質問なのに、なんで夫婦だとやっかいなんだろう。
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by kienlen | 2006-12-24 19:52 | 男と女 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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