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あいさつ運動出動日割り表

仕事をしなければならない時間帯。やる気はあった。でも萎えた。外出先から帰った暗がりで郵便受け内のものをつかんで家に入れたら、その中に「あいさつ運動出動日割り表」が入っていた。息子の名前のところをグリーンのマーカーで強調してあって、見ないフリを決め込むには目立ちすぎる。「青少年育成」とやらの一環で、数人の当番が「あいさつ運動」のタスキをかけて指定の場所でたちんぼうをするのである。人が通りかかると「おはようございます」と元気に明るく声をかける。育成会役員なるものになった時に経験して、ショックで倒れたくなった。よく映画などにショックで気を失うシーンがあるが、あれが日常的にできる技を身につけられたら地域やPTA役員で何と便利なことだろう。その時は偶然学校が休みの日で誰も通らなかったので、この声かけはしなくて済んだのが不幸中の幸い。さらに雨降りだったのと、育成会役員のストレスで(自分ではそう信じている)体調を崩して入院して退院直後だったので、それを言い訳に早めに切り上げた。そして誓った。「こんなこと絶対したくない」。それまでもこういう奇行を他の人がやっているのを見たことはあって、奇妙な趣味の人がいるものだと思っていたが、自分がやるハメになるとは。子供をもつということはこういうことであると言いふらしたら、少子化はもっと進むかもしれない。

今年は役員ではないのに回ってきたのは、人が少ないからか、あるいは、今年の中学の育成会役員の打診があった時に「過去に体調を崩した経験があり精神科の医師からも引き受けるのを止められてる。それでも役員になった場合は自己防衛的にふるまうことをご承知おき願いたい」由の文書をA4用紙にたっぷり書いて送っておいたので、もしかしたら嫌がらせなのだろうか。昔なら村八分の仕置きの逆バージョンか。その、一昨年の役員の時の、あいさつ運動会議ではこういう悩みがでた。「役員が大勢で立っていると子供達がそこを避けて通っていく」と。誰も笑わず真剣そうな表情。朝のあいさつを強制させることへの使命感で、公民館の大広間が熱気を帯びている。このまま撮影隊が入ってくれたら脚本なしにお笑い番組ができると思った。そんな中、1人の母親が質問した。「朝7時から20分間という時間帯は下の子の世話もあって母親には一番忙しい時間帯なので、できればご年配の方の時間帯と交代していただけませんか」と。こういう会議にしては筋の通った意見だと思っていたらその後がスゴイことになった。言葉遣いまでは覚えていないが、要するに「今の母親はなってない」論が地区役員の幹部クラスから噴出。何を言われたか覚えていないのは根拠のない戯言だったからだ。それでも幹部は強い。こうして母親は追い詰められていく。とうとう地区に恨みを抱くようになり、地区活動の炊き出しおでんに毒を入れたり…しませんけどね。
by kienlen | 2006-05-24 22:22 | 地域 | Comments(0)

まちづくり関係の集まりの自分勝手な感想

「あなたにもできるまちづくり」という副題のついたイベントに行った。主催者から電話で勧誘されていて、あまり引きこもっているのもいけないな、娑婆の空気も感じないと、と思って予約していたもの。昨日は一歩も外に出ず、今日もこれがなかったら同じだったろうことを思うと、1時間ほど散歩したという点で意義はあった。でも、参加した後になんだかイラついて友人に電話して、帰りがけにビールを飲んでしまったのでチャラどころか消費エネルギーより過剰摂取かも。別にダイエットしているわけじゃないからいいけど。

まちづくり、をテーマに活動するグループはいくつかある。今日のは、その中の1つの発表を聞いて話そうという趣旨。楽しく気軽に集まってまちづくりについて話したりイベントをする、という団体だったので、楽しいのはおおいに結構ご自由に、という以外の感想はなかったが、面白いなと思ったのは、堅苦しくなくユルク、というのが盛んに強調されていたこと。あと、仲間と一緒で心地よいと。関係者は30代が中心らしいが、すでにそんなに堅苦しい場面に直面しまくってきたのだとしたら、なんだかスゴイなと思った。その上で懲りてユルクだとすれば。どういう仲間を作るのも自由だからそれについて何も思わないけど、ただ、まちづくり、となると行政と結びつきやすいのが少々気になるところ。協働が常識になっているので、その名の下に市民も対等な立場で参画というのが建前だ。ユルクて心地よい仲間達が、もしも必要な時があれば、臨機応変に仲間内、また行政との対立も恐れずに専門知識と行動力と公共性意識を動員して、公的活動の一翼を担うなら、これは素晴らしいことだと希望を感じたイベントだった。
by kienlen | 2006-05-21 23:02 | 地域 | Comments(0)

地域活動批判になると興奮気味になる

昨日と同じ場所で仕事。昨夜1時近くまで飲んでいたこともあり、車はやめて電車にする。青い空をバックに、尖った上半身だけ真っ白な山々がくっきりと浮かび上がる姿が車窓からも見える。素晴らしい天気。都合で昼休みを長く取ることになったので、友人に電話して一緒にラーメンを食べてから、付近のお城を散策。観光客で賑わっていて、本県が観光県であることを再認識。午後は意外に早く終了となり、運動着を着た中学生のグループで混んだ電車に乗った。息子も今日はバレーの試合だったし、子供達は各地に遠征しているようだ。と思いながら帰宅したら、育成会の回覧が回ってきていた。丁寧に役員の手書きで「区民球技大会参加のお願い」と題したお手紙が入っている。要旨は、すでに希望を募ったがもっと多くの人に参加して欲しいので再度募集、ということ。末尾はこれ。「皆様の御協力と御参加をよろしくお願い致します」。

婉曲表現ではあるが、これは多分人数が足りないのだろう。私は一昨年の役員の時に、この件で嫌な思いをした。担当地区内に回覧して結果を球技大会担当に連絡したところ「人数が足りなくてチームが作れないので電話で再度勧誘してくれ」と言われたのである。球技大会を成立させるために人に参加を強要することに何の意味も見出せないので断った。「くじ引きで担当になっただけなのに、一旦役割を得たら、役割の意義そのものを問うことなく、ただただその役目を果たすことだけに専心するというのは、それ自体はご自由ですが、すべての人に適用していただきたくありません。そもそも一歩間違うとコワーイことになりませんか。例えば地区からの生贄選出担当になったら指名するんですか?」とは、あまりに思いがけない注文へのとまどいの方が勝ってとっさに聞けなかったが、今ならば言えるかも。個人だけを責めるのではなくて、つまりは地域だか地区だかのありようである。人数不足で区民球技大会が成立しないからといって人集めの側面のみに注目するのは、商品が売れないのは消費者が悪いのだから強制的に買え、と迫るようなものではないだろうか。私の常識では大会の見直しを同時に考えたい。参加を募りたいなら、いかに惹き付けるものにするかと。現状の地域なるものが、この点を突くとますます崩壊するのは想像できる。役員のなり手がないのは地域活動に無関心な層が増えたから、という言説が広範に自然流布しているのか、誰かがさせているのか知らないが、地域活動そのものを検討せずして、何もかも相手が悪いっていうのは、どっかの組織の言いがかり論と似ているような気がする。
by kienlen | 2006-05-03 22:15 | 地域 | Comments(0)

人もバイクも車も通報を

アルバイトが入ったので朝から出かけた。自転車がないので徒歩45分位を見込む。畑の中の近道を通ると、柿の木の木陰に地区の掲示板があって、気を惹かれないポスター類と共に以下のような貼り紙がある。時間を気にしつつもメモしてきたので文面はそのママ。「変質者出没。不審な人物やみかけぬ車・バイクは警察へ通報を」。ここが『ドッグヴィル』の舞台のような孤立した行き止まりの町なら、この貼り紙に従ってキョロキョロしてみてもいいが、2桁番号の国道が走り、メインのJR駅から健脚徒歩圏内、私は隣の家族の家族構成を正確に知らないし、我が家は持ち家であるが、試しに外国人の夫の名前を世帯主欄に書いてみたら自治会費が50円下がって借家の金額になった、という都市化の進んだ地区である。

まさかと思うが、これがジョークでないと仮定してみよう。私はここで生まれ育ったわけではないので、ほとんどすべての人は知らない人で、今風に曲解すれば十分不審者であり、面識はあるとはいえ、隣の人が変質者でないと言い切る自信はない。そういえば伏目がちなのは怪しい。車やバイクは自分の家以外のものは全部みかけぬものだ。ということは誰を、どの車を、どのバイクを通報してもいいということになる。面白い。定職はないし、たまのアルバイトの条件なんて最悪、歳だし資格もないし今後の見通しはない。夫はいつこっそり帰国するかもしれず信用できない、子供達は金ばかりかかって恩返しなんてしてくれそうにない、えーい、何もかも気に入らない、朝から通報しまくってやれ、と思ったら実行してもいいということではないか。こういうストレス解消策を採用する人が頻出しても不思議ではない世の中である。すると警察はその対応に追われ、対応しきれなくなると無視するようになり、結果的に犯罪を起こしやすい地区になる。そう思う方が、この貼り紙で何かの効果を期待できると思うより自然な気がするのだが。
by kienlen | 2006-04-18 16:55 | 地域 | Comments(0)

新しい隣組長

チャイムが鳴ったので玄関ドアを開けたら、白髪で小柄で腰の曲がり気味なおばあさんが立っていた。モノ売りではないようだ。宗教の勧誘にしては、とって貼り付けたような笑顔がないので違う。「新しく組長になった○です。区費お願いします」と心細げな声で言う。400円×12か月分を払い、毎年自分で記入して最終的には区長が管理する「区民連絡カード」を受け取る。こんなご老人に何度も足を運ばせたくないので自分で持っていくと告げ、思わず「なるべく手間かけないで下さい」と言った。彼女は「年寄りなのでアホラアホラしていることがあるかもしれませんが…」と途切れそうに言って背中を向けた。我が家は、内部は壁もトイレのドアもなく、畳もないので結果的にバリアフリーになっているが、玄関の外に少々高めのコンクリートの段差があり、私でも足をくじきそうになったことがあるので、ここで倒れないでくれ、と祈りながらその背中を見送った。

この地区に越してきてちょうど3年になるが、そこから判断すると、じきに育成会の新役員が育成会費を徴収に来たり、区の幹部役員選びの紙も回ってくるはずだ。後者に対して私はこれまで「知らないので判断のしようがない」と書いて提出してきたら「ではお知らせしますから適切なご判断を」と一筆添えられた分厚い資料が届いた、なんてことは全くなく、同じことの繰り返し。選挙のように演説会があるわけではないし、抱負や思想や信条どころか、経歴が分かる資料があるわけでもない。そういうものを読むのは面倒だし、信用できるシロモノかも不明なのでない方が手間はかからないが、区、あるいは町内会というのか、こういう自動加入の地縁組織については、場所によって様相が大きく異なって一律に論じることができないせいなのか何なのか、盲点になっている感がある。一方で「地域」の機能強化を進める方向にあるという現実がある。数件単位の隣組レベルまで見渡す体制が整っているのだから、いろいろと利用価値は大きいだろう。となると、このような微に入り細に入り文化から来ていない、つまり何も相談できないタイ人と暮らす末端住民としては、ヘンなことに利用されたくないなあセンサーが作動しやすい新年度である。
by kienlen | 2006-04-16 15:38 | 地域 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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