2017年 12月 31日 ( 2 )

『旅猫リポート』

友だちが貸してくれた。借りて読んだがあまりに感動したので買ったということで。有川浩は、娘が好きだったと思っていたので期待して開いたら、もう最初から受け付けがたい文体だった。1冊は読んだことあるけど、こんなだったっけ。読み進めるうちにますますダメになり、娘に連絡したら、彼女が好きだったのは高校までで、でもその後読んだらまだ大丈夫だったのでまだ若いと思ったのだそうだ。エッセイは読めない、と言っていた。エッセイではないのだが。それにしても何を感動するのか、きっと最後の方だろうと思って飛ばして読もうとしたが、相変わらずな表現だし、挫折しそうだと友人にメールしたら、がんばれと励まされた。はい。

せっかくなので読んだ。ただし時間をあまり使いたくないから飛ばし読み。猫や犬を飼っている人には、特に猫を愛している人にはきっと感動ものなのかもしれない。そして確かに最後は泣けた。泣けたけど、泣きたくて読んでいるわけじゃないし、と、まあ、素直に面白かったとは言いがたい。好みですし相性ですし、しょうがないことだ。友人には、カズオ・イシグロ好きな人には合わないのかもねえ、みたいに言われ、娘は、有川浩好きな人はカズオ・イシグロはかったるいみたいよ、などということであった。はい、色々勉強になりますと送った。これ、日本語じゃなかったらいいかも、とも伝えた。Amazonでも絶賛、しかし数人は何がいいのか分からないという声だった。後者の気持ち分かる。昨日は友人と二人忘年会をやり、今日も別の友人とお寺にお参りしてちょっと一杯の予定。何もない大晦日。

by kienlen | 2017-12-31 17:37 | 読み物類 | Comments(0)

『だから、居場所が欲しかった』

サブタイトルは「バンコク、コールセンターで働く日本人」。友人がこちらの紀伊國屋で買ったのを貸してもらった。コールセンターのことは、こちらに来た当初に、在住の長い日本人から聞いていたが、バンコクにもあるのね、くらいにしか思っていなかった。コールセンターは、かける側としては利用しているわけで、娘の友だちがそこでバイトして心を病んだみたいな話しもきいて、あり得るでしょうと思っていた。で、この本がそういう視点かというと、別にコールセンターの問題を取り上げているわけではない。コールセンターで働くということは、海外であっても日本語だけできればよくて、責任を問われるわけでもなく、時間の融通も結構きいて、一応生活できるだけの給料は出る、という面の方にスポットを当て、そういうところに来る日本人がどういう人であるかを取材したもの。

結論からいえばタイトル通り、日本に居場所のない人たち、ということになるようだ。著者はここに登場する人たちと年齢も近く、それに自らもフィリピン在住であるし、どちらかといえば共感的な部分が多いように感じられた。私も、彼ら彼女たちの選択については、タイの暮らしやすさを分かっているので分かるなと思う。それにそもそも自分自身がそういう選択をしたわけで、当時はなかったが、今ならコールセンターはあり得たかもしれない。それはともかく、著者の感想部分がなぜかとってもステレオタイプであるのは違和感だった。日本社会を大雑把にくくる時の見方など、外国にいるとそういう癖がついてしまうのか、あるいは元々そうなのか。あるいはそこに違和感を抱く私の方の問題か。後半は風俗の男性に溺れる女性とか、性同一性障害の人たち。いかにもタイらしい。オープンにみえるタイでも性同一性障害者の職業は限定的で、難しい職業として教師もあがっていたが、これはかなりクビを傾げてしまう。どこまでのレベルで判断するかということだけど。

by kienlen | 2017-12-31 09:32 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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