2017年 10月 20日 ( 1 )

ご縁

この間、私にとって大事な人が亡くなった。場を共有していたらショックはもっともっと大きかったはずであることは分かる。昨夜はその彼が夢に出て来て、何だ、死んだのは冗談だったんだと安心している自分がいた。この安心感が心の中に居着いている感じがするのがすごく不思議な朝だ。今、帰国までの折り返し地点にいて短い研修中。自分でとったわけではないホテルの部屋がやたらに広くて、でもケミカルな臭いがして、電気のスイッチの位置からコンセントの位置から何からもう何も考えていないと思われる不快感でよく眠れず、翌日は珍しく鼻水も出るし、喉も痛いしで、風邪だろうと思ったが、そうだこれはケミカル臭のせいにできると思い、昨夜戻ってフロントに申し出て部屋を変えてもらうことにした。「改装直後でしょ」とあてずっぽうで言ってみたら、その通りで「分かる」と理解を示された。恐ろしい部屋である。

しかもせっかく巨大な部屋で大きなテレビがあるのだから、ここでゆっくりしない手はないと思ってスーパーで買ってきた出来合いの食事がものすごく不味くて食べられなくて捨てるハメになり、ビールを買ってきたのに栓抜きがなく、フロントに電話したくても電話がなく、しょうがないから降りて行って「栓抜き貸して」と言うと「ない」と言われ、でも「僕が抜いてやるから持って来い」というので持参したらどういう方法か知らないがさっと抜いてくれた。芸達者なタイの方々である。それにしても場といいモノといい人といい、歳を取るに従ってご縁で回っていると感じる機会が増えているように思う。今の日々もまさにそうだ。カズオ・イシグロを読み終えてふと普段会うというわけでもない本好きの友人を思い出して「読むなら貸すよ」と連絡したら「ちょっと前に○さんがイシグロ好きだって話してたばかり、読みたい」と喜び、この○さんというのは私は面識がないが遠回しに関係がある人で、しかも偶然会えて本の話題をきっかけに話すことができた。夫より、ベトナムに行った後に一泊だけバンコクに寄るとの連絡あり。会えるかどうかは時間的にものすごく微妙だ。これもご縁に任せるってことで。

by kienlen | 2017-10-20 09:07 | その他雑感 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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