2017年 08月 07日 ( 1 )

行ったまんまと、行って来る

外国にいて一番楽しいのは外国語に触れていられることだ。といっても全く知らない言葉だと取りかかりが必要だけど、そういうわけでないタイ語の暮らしは本当に面白い。おかげで読書は滞っていて、数少ない読書友だちが読みまくっている間にまったく進んでなくて話しに加われないのは残念だが今はそういう時期と思うことにする。もう今からやることなんて将来のためとか実益でやるわけではないので、文法やら単語やらを覚えなくたっていいし、楽しければいいのだから趣味を満喫というところ。こういう趣味はひとりでも楽しいが、似たような相手がいるともっともっと楽しい。昨日はかなり日本語ができるタイ人と話していて、夜から明け方にかけて友だちが来ました、という例文が日本語的には間違っているという話しになった。

で、そのタイ人が「これはタイ人には難しいです」というのである。なぜかという理由がおかしかった。「タイ人は時間を気にしません。友だちの家に遊びに行ったら行ったままです。だからタイ語だとこういう言い方になってしまいます」なのだ。で、じゃあこのタイ語的状況を日本語で言うとどうなるのかと聞かれて「夜友だちが来て、明け方までいました」かなあと言いつつ、そういえば日本語って「行って来る」をよく使うのに気づいた。友だちの家に行って来る、どこどこに行って来る。これだと立ち寄るニュアンスで、先の例文にしても夜中に行くなら長居はしないだろうみたいな前提がどこかにありそう。日本語の行って来ます的な表現はタイ語ではしない。すごい面白いという話しになったのだが、一人から判断もできないので一応別のタイ人にも聞いてみたが、全然ウケなかった。行きっぱなしといったのは遊び盛りの男の子で、ウケなかったのは社会人。言葉そのものよりこっちの影響の方が大きいかもしれない、というのも念頭におく必要はある。言葉って、誰がどういう状況で発するかで全然違うんだから。

by kienlen | 2017-08-07 14:22 | 言葉 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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