2017年 02月 14日 ( 2 )

弁護人

午前の仕事らしきものは連日キャンセル。友達とランチして午後は仕事かと思ったら、これも連絡なしのキャンセル。毎日無収入で毎日自由。こういうスタイルでやっているのだから自業自得。まあ、半ば予測していたのであらかじめ時間を調べておいた映画を見に行った。買い物依存だとモノが増えるが映画やら本やら酒に依存したところで目に見える害はなく何も残らない。本は残るといってもたいした害にならないし。映画館の窓口にいたのはよく知っている人だった。臨時のバイトだそうだ。この映画館の常連さんのようなコアな人でも、この映画の後は目を腫らしていたことや、彼女自身も見てすごく良かったと教えてくれた。でも、観客は自分含めて2人だった。

これも実話に基づいているということだが、始まりは1980年代初めのころから。つまり韓国は軍事政権下。高卒で苦学して弁護士になった主人公は金儲けに奔走して明るい。デモのニュースを見て、こいつらけしからんというような人物だったのに、諸々の事情から国家保安法違反事件の弁護をすることになる。このあたりの転身ぶりは、勝手ながら自分の中の弁護士像と重なってリアルに感じられた。法廷で、出来レースの公安、検事、裁判官と闘う場面のやり取りは面白かった。韓国映画を見ていると、ほんと熱いなと感じる。これもそうだった。目を腫らすほど泣いたかというと、そうでもなかった。行間を読ませるというよりは全部さらしている表現スタイル。面白かったけど、どうも自分としてはもうひとつ何か足すか引くかが欲しい感じではあった。


by kienlen | 2017-02-14 23:25 | 映画類 | Comments(2)

こころに剣士を

昨日は午前の用事が直前キャンセルになり、午後から会う予定だった父とランチをしながらゆっくり話し、午後はやるべきことをしなくちゃと思いつつも進まず、そういう時にぐずぐずしていても時間が過ぎるだけなので逃げ出すことにした。逃避先といっても、行きたいのは図書館か映画館くらいで、映画の上映予定を見ると「ナチスとスターリンに翻弄されるエストニアを舞台に…」とあり、これだけで即決。それが、こころに剣士を、という映画。心にも剣士にも惹かれるわけではいので、タイトルだけだったらまず興味を持たない。ちなみに原題に心はでてこない。5時20分という上映時間もちょうどいい。客は自分含めて2人だった。

ロシアから独立した小さい国々の事情はほんとよく分からないし、かといってあえて読んだりするほどのきっかけもなく、ちょっとでも旅をしたら勉強する気になるのだろうけどと感じているくらいなので、映画は便利。そしてこれも静かでささやかで実に良い映画でした。この間のクロアチアのもそうだけど、言葉少なで行間が豊かで表現スタイルとしてはすごく好み。もっとも饒舌で過剰なのも好きなので、単にそういう問題ではないが。第二次大戦中はドイツの占領下にあり、それからスターリンのロシアへ。もうそれだけで恐ろしいが、実際ひたひたと恐ろしい内容。というのは主人公である元フェンシング選手は、秘密警察に追われているからだ。田舎の小学校教師をして身を隠しているが…。物語に意外性はなくて、私のような謎解き推理力皆無の者にも予測可能なシンプルさだし、出来すぎでしょう、という場面は多々だけど、そんなことは重要ではなくストレートに深く感動、泣きっぱなしだった。やはり映画はひとりに限る。実話に基づいているそうだ。大変素晴らしかったです。

by kienlen | 2017-02-14 09:09 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen