2017年 01月 29日 ( 2 )

バベッドの晩餐会

このデンマーク映画はずっと前に友人がDVDを貸してくれていて、見ようと思ったが、パソコンのせいなのか何なのか見れなかった。そういうことが良くあるのでパソコンがいけないと思われる。そうして何年も気になっていたところ、映画館でやっているのを知り、今日の仕事の終わる時間と映画の始まり時間がぴったりだったのでご縁かと思って行ってみた。観客は自分ひとりだった。DVDを貸してくれた友だちからは、いいよ、と聞いてはいたが確かに実に良かった。公開は1987年とのこと。物語の舞台はデンマークの寒村。敬虔で美しい2人の娘を自分の手足として布教に務める清貧の牧師を中心にその村は動いているらしい。コミューンみたいな感じ。そこに紛れ込んで来るのが士官だったりパリの歌手だったり。

どちらも美しい娘に求愛するが許されるわけがない。このあたりは父の意向を察してストイックになるのかただ神に心身を捧げているのか、きっと両方なのか、ちょっと微妙な気配を感じたりする。そういう前振りがあって、次にやってくるよそ者が、家族を殺されたパリコミューンを逃げ延びたフランス人女性。紹介者は歌手で、家政婦として住み込むというか居候というか無賃労働者というかになって救われることになる。14年後、フランスとの関係は宝くじを買うことだけだったが、なんと当たって1万フランが入り、これで牧師の生誕100周年の晩餐会をさせて欲しいといい実行する。タイトルにもなっているくらいだから晩餐会がメインなんだろうし、長々と続くその場面と料理はもちろん素晴らしい。料理で堕落しちゃいけないと誓っていた信者たちも極上料理とワインに心がほぐれ、いがみ合いもなくなり親愛の情が増し神の下に連帯を深め、和気あいあいとなる。静かで美しい人間讃歌という感じ。人のつながりとか老いる魅力とかもあり、じわっと涙が出た。大変良かった。DVDでここまで感動できるかは疑問。

by kienlen | 2017-01-29 21:26 | 映画類 | Comments(0)

カキうどん

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たぶん多くの人々が旅行しているような時期にインドア好みだったので、行ったことない所だらけ。特に関西はほとんど未踏の地。どうも自分なりの暗いイメージの方面に足が向く傾向があり、すると北陸とか東北なのである。それで今回、初めて広島に行くことになって大喜び。朝8時半にバス乗り場で同行者と落ち合うことになっていたので前泊する必要ありで、だったら早く行って観光しようと決めた。行きつくまでに半日たっぷりかかるので残りは半日。平和公園以外にどうしよう、やはり厳島神社である、と決めた。

広島駅のJR線構内に案内所があるのは、行き当たりばったり派には非常に便利だった。ここで行き方を聞いて電車を乗り継ぐ。フェリーのある宮島口で清算すればいい。駅伝の日で通りはそれ一色という感じ。号外で長野県勢の名簿を見て、がんばれと思うと同時に駅伝興味の友人にメールすると「実況中継するので安心して観光を」というありがたい返事がきたのでJRのフェリーで宮島へ。往復チケット360円。皆が皆往復を買っているようでもなく不思議だったが、後悔することになった。まあ、180円くらいだから後悔というほどでもないが。この件は後ほどとする。テーマはカキうどんなのだから。

宮島に着いた時間が1時過ぎていて、朝5時半に出ておにぎりしか食べていない身にはものすごく空腹だった。何でもいいから食堂に入りたくて、神社近くの、いかにも観光客相手という立地の食堂に入った。カキうどんという看板に惹かれたからだ。客はなく静かな店内。ショーケースもいかにもレトロ。店内も古いがきれいでいい感じ。そして美味しかった。途中で男性3人連れの観光客が入って来た。外に出てから、カキ丼の看板もあるのに気付き、知っていたら迷ったなあと思う。海なし県人にとって魚介はやはり魅力。駅伝は優勝だった、やった。友人が「上野、行け―」などなどの実況メールを送ってくれてリアルタイムで知ることができた。縁起の良いカキうどんだった。680円。善光寺付近でこの値段で信州そば食べられるんだろうか。


by kienlen | 2017-01-29 11:13 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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