2016年 10月 29日 ( 2 )

『職業としての小説家』

羽田のチェックインカウンターで通路側を希望したがダメだった。満席だと言われた。もともと娘が、安いチケットがあったから確保してしまおうということで決まったロンドンだったので、そんな希望が通るわけない。しかし窓際で良かったのは、北上してゆく経路だったのでロシア上空からシベリアだろうか、ちょっと分からないけどなかなか荒涼とした景色が見えたこと。通路側にいたのはイギリス人らしい男性で、常備しているらしいヘッドホンつけてバババババとずっとパソコン画面見ながら何かしていて、その後はババババとずっとゲームをしていた。ビールもワインも呑まずトイレに立ったのは2回だけで、しかも何度も失礼と言うのは煩わしいので娘と一緒に行った。という機内で村上春樹のこの本を読んだ。娘が文庫を買って持参していたのだった。彼女はいつでもどこでも寝れるのでほとんど寝ていたが私はどこでもいつでもよく眠れないのでずっと起きて色々読んでいた。そして今も、まだ寝ていたい時間なのに起きてこんなことをしている。アパートを急いでホテルにしました、みたいな感じの部屋から外の音がよく聞えて、大声やら車の音やらかなり激しい。それに救急車だかパトカーの音が何度も、というか今も聞える。

本は、活字も大きく村上春樹なのでもってまわっていながら読みやすく、エッセイなのであまり時間かからなかった。日本の業界からの扱いについてかなり率直に語っていて、こんな書き方するんだ、というちょっと驚きがあった。どういう過程で小説家になったのか等々、私は知らなかったのでその辺の事情が知れて面白かった。芥川賞とかノーベル賞とか、つまり権威ある賞についての考え方もあり、なるほど分かります、という感じがした。文学賞の選考委員にならない理由も丁寧に説明してあった。アメリカで受け入れられていく過程もひじょうに面白かった。すごく普通にまっとうな人で、そういう人が業界的に異端みたいであるらしいのも面白かった。このところ聖書を読んでいるせいで今になって感じてて、この間も知り合いから今さら何だよと大笑いされたのだが、あの絶対性を内在化している人たちにとっても新しいのではないだろうかなどと感じたのだった。昨日ホテル周辺をブラブラしていて地下にある風情たっぷりの古本屋に入ったら、もちろんみんな英語の本の中に混じって、日本語の多崎つくると・・があった。ニーズがあると踏んで引き取ったんだろうか。これ、前回の旅の本として読んだことを忘れていて娘に言われて思い出した。ファンの資格はなさそう。
by kienlen | 2016-10-29 13:27 | 読み物類 | Comments(2)

徹夜

そろそろ24時間寝てないことになる。日本時間28日の朝4時頃起きて5時頃娘の所を出て羽田空港に行き、8時半頃の飛行機で現地時間で同日の午後1時頃ヒースロー空港に着いた。フライト時間は11時間だか12時間だか。入管で何か聞かれた記憶なんてほとんどないのに、この空港ではびっくりした。入国の目的は何で、何回目の入国で、次にどこに行くのか、イギリスに知り合いがいるのかと聞くから、いないけど娘と一緒に来たと答えたら、娘はどこにいるかというので見回すとすぐ隣にいて、ちょうど向こうも同じ質問をされていて、結局ふたり一緒にスタンプを押された。いつもひとりずつチェックを受けていたと思うので初めてだ。しかし何とかホテルには着いた。ここで寝てしまったらおかしなことになるので周囲をブラブラ。さすがにもう限界なので寝る。
by kienlen | 2016-10-29 04:13 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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