2016年 07月 02日 ( 1 )

母語を教える

イタリア語のモニター教室をするというので行ってみた。イタリア語を本気でやる余裕はないけど、どういう言葉なのかだけでもちょっと分かったら面白いなと思って。モニターということは、つまりこれから本格的にスタートするかどうか、課題は何かなどを調べるものらしい。付近にイタリア人が全然いないということで、講師はちょっと離れた場所からついでのあった人にお願いしたそうだ。母語を教えるというのは非常に難しいはずなのだ。英語のように参加者が基本を勉強しているなら話は違うけど、そこをどうするのかなという興味もあった。しかし教えるということは教え方のメソッドを知っている人なのかも、という期待もあった。一応1000円払うので無料で自分の勉強にしたいというのとは違う。

まず媒介語をどうするか。主宰者たちは雑談を英語でしていたから英語にするのかと思ったら日本語だったが、文法を説明するのは厳しそうでほとんどお手上げだった。それにしてもタイ語のように発音がすべてという言葉に親しんでいると、発音ばかり気になってしまうが、イタリア語の母音は日本語と同じで5つなのだそうだ。おお簡単。それにローマ字なのでレストランのメニューなど全く想像つかないわけではないし、声調もないなら適当に発音しても何とか通じそうな気がする。ただ語尾変化や男性名詞女性名詞が、一体何のための複雑さ、みたいな感じ。それが分かるところまで進むわけなかったが、参加者はお仕事が英語の方が多く「やっぱり英語は合理的なのよ」と言っていた。言葉って本当に面白い。で、その英語の先生にびっくりなことを聞いた。大学の第二言語はなくすのが文科省の方針とか。英語さえちゃんとできないのだから、第二言語じゃなくて英語をちゃんとやるためとか。「そんなバカな」と叫んでしまったら先生も叫んでいた。多様性喪失方向へまっしぐら、悲しい。



by kienlen | 2016-07-02 08:10 | 言葉 | Comments(2)

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