2007年 07月 18日 ( 3 )

マジかジョークか回覧用PTA本

今夜はやるべきことがあるのに気分が乗らず、気合入れようと思って夜のコーヒー飲んでしまって目は冴え冴えだが、頭は曇っている。それで娘が学校から持参した冊子を開いた。あまりはしたない言葉を使いたくないが、これは不気味である。毎年回覧されるPTAの本。まず体裁があんまりだ。ワープロの時代だったらこれもアリかもしれないが、レイアウトをここまでわざわざ読みにくくするのは意図的だろうか。ヘタウマ画家なり作家なりは、それなりの味があるが、味もそっけも色気も何もない。A4版にただ棒打ち。まるで子育て中はおしゃれもせずに髪振り乱しているのが良い母親みたいな、あったのかなかったのか知らないが、少し前まで底流に流れていた価値観の本バージョンみたい。それで中身がどうかっていうと、これまた不気味である。講演録やら母親委員のリーダー研修の報告やら。何が不気味かというと、全体を覆い尽くしている色彩である。それは「皆さん学んで下さい→はい学びました」色だ。この新自由主義への道まっしぐらの時代にロマンたっぷりのPTA界。そりゃあこの辛い現実から逃げたいのは山々だが、こっちの道に行って崖から突き落とされるのはゴメンこうむりたいものだ。

例えば「研修内容」というのあって、見るからにつまんなそうな説明が並んでいる。隣に「成果や反省」という欄があって、表現こそ違うが「はい、ありがたく拝聴。役に立ちました。ダメな私メを反省しました」という筋書きは同じ。「食事の大切さと、好きな物ばかり作るのではなく、嫌いなものも調理法など工夫すれば克服できることを学びました」って書くお母様。マジでしょうか。こんな研修に出るくらいのお方なので食事は作っていると思われるが、毎日食事作る生活の中からこれを学ばないのかなあ。これ、研修で学ぶんだ。冴えた目から感嘆符が飛び出しそうになりながらペラペラ。それで思い出した。私が学級会長になった時にバカげた会議の後の打ち合わせの時に先生に「学級懇談会で司会するのは緊張すると思いますが…」と言われたことを。お母さん=ウチで家事して社会性なく人前で緊張するってことか。そんなバカな。私は人見知りはする方だが、しかし学級懇談会の司会で緊張なんかしないぞ。そんな人は周囲を見渡す限りいないぞ。修羅場くぐっている人はたくさんいるぞ。などと反応する自分はアホウである。そんな事はみんな分かった上でゲームをしているんだからな。食育って言われたから食育ゲーム、アレって命令されたからアレしようゲーム…。ルールはちゃんと守ってね。だったら入れてあげるからって。ウザイなあ。入りたくねえよ。コミュニケーション拒否してワンワードで片付けたくなる若者の気持ち、分かるよ。なんだかいつになく暴力的な気分になってきた。いや、マジに、こんなPTA本は社会問題である、と言いたい。それとも全部ジョークかな。高度だあ~。
by kienlen | 2007-07-18 23:03 | PTA・学校 | Comments(5)

希望>絶望という貴重な本日

感情の起伏って何に由来するんだろうか。ここ2-3日は、特別いい事があったわけでもないのに絶望より希望の方が勝り気味。どうやら自分の場合、月の4割くらいが絶望>希望で、2割くらいがその逆で、残りの4割くらいが五分五分ってところか。こうして数値で見るとクライわけだ。今は貴重な2割の中にいる。好転の理由について強いて原因を探せば、その①として、予定日を大幅超過しているので催促していた振込みが、かろうじてあったこと。僅かの金額ではあるが、遅滞の不愉快度は長引けば長引くほど急カーブで上がり、それが中断された時には、本来なら喜ぶ理由もないのに嬉しくなるからヘンなもんである。末端の下請け業者のこういう心理を分析の上での支払い遅延なのだろうか。弱い者いじめの方法論の進化。給与生活者でいたら経験できない感情であるが、だからといってこれ以上経験したくもないが、今の仕事のやり方である限り、この経験を避ける方の配慮が働くあまり冒険できないということにもなりがちである。そしてその②として、もしかしたら新しい仕事の可能性が生じたこと。挑戦的な仕事というのをここんとこやってなくて、もし実現するとそれに相当する。よって割がいいというわけではないが、年齢を超えた希望を感じるものではある。その③は開き直りで、多分これが一番大きい。

以上をツラツラと綴っていたら娘が「寿司食べたい」と言い出した。「回転寿司でいい?」と聞いたらいいって言うから、行くことにする。息子が部活で遅い間に行ってしまえば、女2人だとたいした量じゃないからチャンス。節約のため外食は控えていたがこのところ事実上解禁になっている。そもそもランチもそうだったし。さて出かけようとしたら電話があった。単発のお仕事。嬉しい。回転寿司屋には友達から電話があって、夫の店で明日会おうってことになる。新しいコックさんが来たから私も安心して行けるようになった。しかもアルバイトの人までいて、お客さんよりスタッフが多い状態だし。ビール飲んで気分よく家に帰ったら、思いがけなくまた単発のお仕事依頼。嬉しい。2割の希望の時を大切にしよう。そして絶望の時を耐える糧にしよう。なんて…前向きなのか後ろ向きなのか分からないが、どっちも同じようなもんである。
by kienlen | 2007-07-18 19:55 | 仕事関係 | Comments(0)

被告全面否認で判決懲役13年

地震で柏崎原発がとんでもない事態になっているというニュースが1面トップの新聞を抱えて、10時からの裁判傍聴に行った。これまで数回にわたって傍聴を続けてきた、死亡者も1人でた3件の放火事件。検察側の求刑は20年で韓国人の被告は全面否認。そもそも私がこの事件に興味を持ったのは、3件のうちの1件の舞台がタイ人女性の経営するスナックの入り口での放火だったからで、証人席にタイ人女性が立ったりもしたからだ。で、今日は裁判官の判決言い渡しの日。入り口には傍聴券配布のたて看板があって係員が立っていたから「抽選になるんですか」と尋ねたら「早い順です」と言われて19番の紙を渡された。法廷の前には行列ができていたが、順番に入るという決まりなので廊下の長椅子で原発火事の記事を少し読む。開廷前にテレビ撮影の時間が2分あって、3人の裁判官はテレビ用の顔で正面を向いていた。そして朗読された主文は、被告人を懲役13年に処する、未決拘留日数80日を算入するというもの。ホホウという嘆息が傍聴席から漏れる…なんて場面を想像していたが、息を呑む声も緊張感も何もなかった。傍聴席はほとんど報道関係者みたいだったし、当然か。

有罪になったのは3件のうちの2件で、1件は無罪だった。さすがにこれだけの事件のせいか理由の説明が長くて、さらに通訳を通すので2時間がかりだった。退屈だから裁判官の顔を見ていた。しゃべるのはいつも真ん中の1人だけど脇に男性と女性の若い判事が鎮座している。その男性の方が、見れば見るほどインテリのタイ人にいそうなタイプなのである。小柄で肌が浅黒くて静かで目付きが悪くなくて、温厚で無口そうな印象。中国系じゃなくて純タイ人という血統で、両親のどちらか、あるいは両方が教師かその他公務員だ。だから金持ちってわけじゃないけど自分の家があって、堅実な生活で子供の教育に熱心で、いい筋のコネクションがあるので幼稚園から名門に入れ、子供は素直で両親を敬い反抗的態度は示さず、学業優秀でタイの京大と言われるタマサート大学の法学部を出て裁判官になったに違いない…なんて妄想していた。日本人にしておくのはもったいない堂々たるタイ人ぶり。カッコいいのである。なんて言うと、日本の地方都市に居ついているタイ人しか知らない日本人が「タイにあんな素敵な人いるの」なんて言うのだ。それってアメリカに黒人いるの?と同じくらいの思い込み。終わると後部にいた傍聴仲間に手招きされて説明を求められる。最後の部分しか聴かれなかったという。ざっと説明。「無罪で釈放されたら記者会見設定して、ホラ、いろいろやることあるから、アンタにも手伝ってもらおうと思ったんだよ」と言われるが、そんな心配は当面無用になった。しかし、決定的な証拠はないし、背中を掻いてもらう時の「違う、違う、もっと右右、ああああ、違うけど、まあいいやもう」みたいな感じだった。語尾も「…と強く推定される」という調子だった。かといって状況的に、やってないとはとても思えず、疑わしきは罰せずで無罪だったら納得いかないなあ、というのが大方の素人の印象ではないかと思った。
by kienlen | 2007-07-18 15:20 | その他雑感 | Comments(0)

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