巣鴨で坦坦麺を食べながら

昨日上京ついでに久しぶりの友人に会うことができた。突然の連絡に応じるような身軽さのない人であるから「今、有楽町だけどお昼食べよ」と言っても「嫌よ、遠いもの。何よ、突然に」と簡単に断られている。「夕食ならいいわよ」と言われていたが、こっちは用事が済んだら急いで帰りたい。それでいつも合わないのだが、昨日は私が遅くなる決意をした。娘は実家だし息子はバイトだし、急いで帰る必要がなかったこともある。アジア文化会館でタイ語を習っているというから、そこにお迎えに行くことにする。それから巣鴨の駅前の、知らない中華料理屋に入った。彼女の夫は中国系タイ人でバンコク在住でお互いが行き来している。私たちはバンコク在住時に知り合って、私が先に帰国した。「最近はいつ行ったの?」と聞いたら「空港占拠の直前に帰ったから良かったけど、友達は取り残されて、もう!ジャムロンなんか大嫌い」と語気が強まった。ジャムロンというのは、この間の民主化(なのか?)要求で空港占拠のグループを率いたリーダーのひとり。私達がバンコクにいた頃は知事をしていて、結構人気があったはずの人で、今回の件は一体どういうことなのかよく分らないので「どうなってんの?」と聞いたら「狂ってんのよ」で済まされてしまった。

彼女は牛肉のあんかけご飯、私はビールと坦坦麺、そして2人でカキのピリ辛炒めをシェア。広い店内に客はなくて3時間近くいたんだろうか。彼女はテレビっ子がそのまま大きくなったような人で私はテレビを見ないし、社会的関心の持ち方も全然違うし、子どもの有無、職業の有無、そもそも不労所得で生活できちゃうお方で配偶者も中国系金持ちと、まるっきり正反対の当方。なんで友達なんだ、という感じで、話しはことごとくかみ合わない。「バンコクに戻ってもすることないしねえ」「絵を教えるとか、日本語教えるのはどう?」「嫌よ、アタシは人に教えるなんて嫌いなの!」確か、労働も嫌い…だったよね。夫のKさんも家業の工場の経営を引き継いでいるから「快適だもん、日本で働くなんて絶対できないわよ」である。弁護士のタイ人と結婚した友人がノイローゼ気味だという話しもでた。念願の豪邸マイホームを建てて住み込みのお手伝いさんが何人もいて、子どもはもう大学生で、夫は週末ゴルフ三昧。「いいなあ、みんないい生活なんだねえ」と私が羨ましがっていると「でもねえ、することがないのも大変そうよ」とか。彼女自身、親の介護で帰国して役割を終えたもののバンコクに戻る決心ができないのもこのへんにあるようだ。でも病院はバンコクにすると言っていた。お母さんの介護でさんざんな目にあって病院不信になっている。「東京はひどいわよ」と言うから「東京の方が恵まれていると思うけど」と私。「どっちにしても、タイだったらお金さえあればあんな目に合わないから」。確かに一考の余地はある。
by kienlen | 2008-12-14 14:20 | タイの事と料理 | Comments(0)

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